人気ブログランキング | 話題のタグを見る

曽祖父をモデルにフランスの負の歴史を描く“Notre Salut”

Notre Salut(我らの救い)エマニュエル・マール監督

出演:スワン・アルノー

シノプシス:19409月、ヴィシー政権下のフランス。アンリ・マールは人脈がないにも関わらず、独学で執筆した政治論『我らの救い』を自費出版し、新体制の中で居場所を築こうと志していた。アンリはフランスを大敗北から救いたいと願っていたが、それ以上に自分自身を破滅から救いたいと願っていたのかもしれない……

曽祖父をモデルにフランスの負の歴史を描く“Notre Salut”_b0163829_16375441.jpg
©︎ Condor Distribution
曽祖父をモデルにフランスの負の歴史を描く“Notre Salut”_b0163829_16375443.jpeg
© Emmanuel Denanot / France Télévisions

2022年のカンヌ映画祭批評家週間に出品された『そんなの気にしない』(ジュリー・ルクストルとの共同監督)が高く評価されたエマニュエル・マール監督の新作は、打って変わって歴史ドラマ。ヴィシー政権によって設立された失業対策局で地方検査官をリモージュの街で務めていた、いわゆるコラボ(=コラボラシオン、対独協力者)であった監督自身の曽祖父をモデルにしたフィクションになります。昨年5月にリモージュとその周辺で行われた撮影では、当時の建物などを使用しています。フランスの負の歴史を描くことによって、現代の国際社会が抱える問題を浮き彫りにする作品だそうです。


# by berceau-du-cinema | 2026-04-10 16:39 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

若い女性のアルコール中毒問題を描く、三大映画祭初登場のジャンヌ・エリー監督

Garance” ジャンヌ・エリー監督

出演:アデル・エグザルホプロス、サラ・ジロドー

シノプシス:若手女優のギャランスは魅力的だが、まだ自分が望む評価を得られないでいた。パリの小さなアパートでその日のやりくりして暮らす彼女は、つかの間の人間関係や高まる不安、そして静かに生活を締め付けてくるアルコール依存症に、ますます息苦しさを感じていた。病弱な妹への献身と、ポーリーヌと芽生えつつある恋が、彼女にとってかろうじての命綱となっている。これらの絆が深まるにつれ、彼女は長年避けてきた闇と向き合う力を見出し、自己再生へと向かう旅へと踏み出す。

若い女性のアルコール中毒問題を描く、三大映画祭初登場のジャンヌ・エリー監督_b0163829_13303767.jpeg
©︎ 2026 Trésor Films - Chi-Fou-Mi Productions - Studiocanal
- France 3 Cinéma - Artémis Productions

*女優ミウ=ミウとミュージシャンのジュリアン・クレールを両親に持つジャンヌ・エリー監督は現在47歳。子役俳優としてルイ・マル監督の『5月のミル』(1990)に出演し、その後、フランス国立高等演劇学校で演技を学び、パトリス・シェロー監督などに出演し、舞台でも活躍していましたが、監督業に着手。これまでに3本の長編を監督し、『エージェント物語』のいくつかのエピソードや『Fleabag フリーバッグ』のフランス版リメイク“Mouche”を担当。今作はカンヌ映画祭のコンペティションに選出され、三大映画祭初登場となります。


# by berceau-du-cinema | 2026-04-10 13:32 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

長編第2作目でカンヌのコンペへ! 40歳のシャルリーヌ・ブルジョワ=タケ監督が描く、女性の生き方

“La Vie d’une femme(ある女性の生活)”シャルリーヌ・ブルジョワ=タケ監督

出演:レア・ドリュッケール、メラニー・ティエリー、シャルル・ベルリング、ロラン・カペリュート

シノプシス:公立病院の外科医、そして診療部長として全身全霊を仕事に捧げている55歳のガブリエルは、忙しさで走り回る毎日を送っていた。私生活に割く時間はほとんどないが、彼女を愛する夫と世話をしなければならない母親がいる。しかし、ある小説家が本の取材のために彼女の部署に数週間滞在することになったとき、彼女の心の均衡は揺らぎ始める。

長編第2作目でカンヌのコンペへ! 40歳のシャルリーヌ・ブルジョワ=タケ監督が描く、女性の生き方_b0163829_12503658.jpg
©︎ Pyramide Distribution


*前作『恋するアナイス』(2021)が74回カンヌ国際映画祭批評家週間で注目を集め、アンスティチュ・フランセの第4回映画批評月間でも上映されたブルジョワ=タケ監督。5年ぶりの新作でカンヌのコンペ入りを果たしました。現在40歳の監督は文学と演劇を学んだのち、出版の仕事に携わったことがあり、その時の経験が今作の脚本にも役立っているのかもしれません。女優としての顔も持っており、ミア・ハンセン=ラヴ監督の『未来よ、こんにちは』(2016)やオリヴィエ・アサイヤス監督の『季節はこのままで』(2024)に出演しています。


# by berceau-du-cinema | 2026-04-10 12:52 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

ヴァネッサ・パラディのために当て書きされた、ヤン・ゴンザレス監督の新作

“J'oublierai ton nom” ヤン・ゴンザレス監督

出演:ヴァネッサ・パラディ

シノプシス:山間の小さな村に住んでいるイレーヌは昼間は小学校の教師をして尊敬を集めているが、夜になると別人の顔となり、国境を越え、二度と会うことのない悲しげな男たちを誘惑していた。しかし逃亡中の青年テレンスと出会ったとき、イレーヌは彼に恋に落ちてしまう。その情熱は彼女を幻想的で不気味な世界の果てへと導くことになってしまう。

ヴァネッサ・パラディのために当て書きされた、ヤン・ゴンザレス監督の新作_b0163829_17560819.jpg
© Pan Distribution


*ヤン・ゴンザレス監督が前作『ナイフ・プラス・ハート』(2018)でタッグを組んだヴァネッサ・パラディのために書き下ろされた新作。ゴンザレス監督の作品に欠かせないM83の音楽と撮影監督シモン・ボーフィルの質感溢れる映像を今作でも堪能できそう。


# by berceau-du-cinema | 2026-04-09 17:57 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

ベルトラン・マンディコ監督が古き良きイタリア映画にオマージュを捧げた新作

Roma elasticaベルトラン・マンディコ監督

出演:マリオン・コティヤール、ノエミ・メルラン、イザベッラ・フェッラーリ、オルネラ・ムッティ、フランコ・ネロ

シノプシス:1980年代。新作映画の撮影のためにローマに赴いた女優。これが最後の作品のなるかもしれないと思いながらも、自らを消え去らせることを受け入れることができない。この永遠にして幻想的な街で、彼女は一人の若い女性とイタリア映画界のアイコンである女優と出会う。

ベルトラン・マンディコ監督が古き良きイタリア映画にオマージュを捧げた新作_b0163829_12261857.png

*数多くの短編作品で注目を浴び、ヴェネチアとロカルノで評価を固めた後、2023年に監督週間でカンヌに登場したベルトラン・マンディコ監督。特異な美的感覚を持ち、一部に熱狂的なファンを持つ彼は、これまでその世界観に合う俳優を好み、時代や場所を限定しない作品を発表してきましたが、今作はイタリアの映画界やチネ・チッタ・スタジオを背景に、ノスタルジーとオマージュに溢れた、メタ映画的な作品になる模様。フランスとイタリアの有名俳優を集結させ、スケールが大きくなった感が。第79回カンヌ映画祭のミッドナイトスクリーニングに登場です!


# by berceau-du-cinema | 2026-04-09 17:36 | CINEMA/PROJET | Comments(0)