『めざめ』のデルフィーヌ・グレーズ監督が3本目の長編にあたる新作”De toutes mes forces”の撮影に入りました。
物語の主人公は、日光が生命に危険を及ぼすという先天性の欠陥(色素性乾皮症でしょうか?)を持った13歳の少年ロマン。彼は幼少時代からの主治医ダヴィッドと絶大なる信頼関係を築き上げていましたが、どうしても別れなければならない日が訪れ、それぞれが新たな闘いに旅立つ、という内容です。日本でも2006年に発表された『タイヨウのうた』という作品が、色素性乾皮症を扱っていましたね。
主役の少年を演じるのは新人のクオンタン・シャラル。皮膚科の医師役にはヴァンサン・ランドン。その他にもエマニュエル・ドゥヴォス、『明るい瞳』のナタリー・ブトゥフなど演技派の俳優たちが揃いました。撮影はイル・ド・フランス地方とアキテーヌ地方で45日間に渡って行われます。
デルフィーヌ・グレーズは2007年に俳優のジャン・ロシュフォールとセミ・ドキュメンタリー”Cavaliers Seuls”を共同監督していますが、今年5月に劇場公開されることになりました。この作品はフランスのソーミュールにある国立馬術学校を舞台に、元世界チャンピオンの騎手で現在は車椅子生活をしながらインストラクターを務めている男性に焦点を当てています。