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ロッテルダム映画祭 4

今日もコンペの作品を5本!と思っていたのですが、朝一番のプロフェショナル用の試写が中止になってしまい、残念…早起きしたのに。代わりに見た、死の病に冒された姉と彼女の夢を叶えようとする妹、そして彼女たちを取り巻く人々を描いたアルゼンチン映画がまずますよかったので、救われましたが…。

その後で見たコンペの作品"FINISTERRAE"が、かなりのビックリ大賞!カタログに「フィリップ・ガレルの『内なる傷痕』にインスパイア」「ユニークなユーモアのセンス」と書かれていたので、気になって見に行ったのですが…人によっては間違いなく最初の10分で憤慨で退場、かもしれませんが、なぜか笑えたので見続けていると…かなり変で面白い。同じスペインのAlbert Serra監督の作品を更にパロディ化したというか…恐るべし珍物(褒め言葉として!)でした。ただ万人にはお薦めできませんが…次の上映があったので、最後の20分が見れなかったのですが、後からすごく後悔…その後、映画祭のセレクションメンバーに会ったので、「結末を教えて!」と頼んだのですが、「言葉では表現できない」とのこと…ああ、フラストレーションが!ちなみにこの作品がコンペの選出に最後まで悩んだ作品だそうです。納得。

夜は日本からコンペに選ばれた『ふゆの獣』を。フィルメックスで最優秀作品賞を獲得している作品ですが、即興演技が素晴らしく成功しており、かなり感情移入してしまいました。残念だったのは、上映スケジュールの関係で、Q&Aの時間がかなり短くなってしまったこと。(私の中で)悪役を演じた俳優の佐藤博行さんも見えていたので、是非、監督と俳優の役作りについて、もう少し詳しく聞きたかった…

その後は、韓国映画の”THE JOURNAL OF MUSAN”。昨日の”BLEAK NIGHT"と共に、2本とも釜山映画祭で賞を得ているのですね。一つだけひっかかることがあったのですが、Q&Aでも誰も質問せず。しかしその後に会ったロカルノ映画祭のディレクターも同じところを突いていたので、「ああ、仲間がいた」とちょっと安心。ただ彼とはシニカルな感覚が近いだけなのかもしれませんが…

最後の晩だったのでメイン会場のバーに顔を出すことに。ここでは映画祭にやってきた人たちが集まるので、監督や関係者の方たちとも和んだ雰囲気の中で話すことができます。こんなアットホームな雰囲気がロッテルダム映画祭の魅力の一つ。
by berceau-du-cinema | 2011-01-31 20:31 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)
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