人気ブログランキング | 話題のタグを見る

マリー・フランソワ=ピジェ 死去

女優のマリー=フランソワ・ピジェが亡くなりました。

1963年にオムニバス『二十歳の恋』の中の短編『アントワーヌとコレット』で注目を浴びましたが、リベラシヨン紙によるとトリュフォー監督は当時友人の女性に宛てた手紙に「私はとても疲れ、とても腹が立ち悲しんでいる。なぜならば17才半の娘に恐ろしいまでに恋をしているからだ。(…)彼女はとてもフランクで、率直で、とても強いと同時にとても子供じみている。(…)私は彼女を崇拝しており、とても動揺している。」と書き残しています。
マリー・フランソワ=ピジェ 死去_b0163829_8112644.jpg

現代的で左翼、フェミスニストでもあった彼女は、五月革命の指導者のダニエル・コーン=ベンディットの恋人だったこともあり、ドイツに国外追放された彼を特徴のある赤毛を染めてフランスに密入獄させてこともあったとか…
マリー・フランソワ=ピジェ 死去_b0163829_8123134.jpg

2006年の作品"Dans Paris"で、ロマン・デュリスとルイ・ガレルの母親として彼女の起用したクリストフ・オノレ監督は、撮影当時を振り返り、「アントワーヌ・ドワネルにとってのコレットのように、私たちといた時の彼女はとても真心に溢れていて、触れることができなかった。」と語っています。
マリー・フランソワ=ピジェ 死去_b0163829_8113136.jpg

心からのご冥福をお祈り申し上げます。
by berceau-du-cinema | 2011-04-25 08:11 | CINEMA/CELEBRITE | Comments(0)
<< CINEASTES, DE N... ニコラ・デュヴォシェルが人体実験に… >>