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拘留されたイランの映画監督たちに私たちの支援を表明しよう

イランで新たに7人の映画人が逮捕されました。そのうちの一人、モジタバ・ ミルタマスブ(Mojtaba MIRTAHMASB)監督は、今年のカンヌ映画祭で上映されたジャファール・パナヒ監督の"In Film Nist"に撮影カメラマンとして参加、作品の中でも自らの姿を見せ、クレジットにも表記。カンヌの記者会見にも参加しています。ミルタマスブ監督は作品のフランス公開に合わせてパリを訪れ、その後、トロント映画祭に出席する予定でしたが、9月5日に奥さんとお子さんと一緒に飛行機に搭乗しようとした所でパスポートを没収されました。カンヌ映画祭で上映された"Bé omid é didar"のモハマド・ラスーロフ監督は映画祭後に政府からパスポートを返却され、フランスでの公開に合わせて来仏して多くのインタビューに答えていましたが、その来仏中にこの逮捕劇が起こったことから、自身もいつまた逮捕されるか分らない身ではあるとしながらも、イランから永久的に離れる意志がないことを語っていました。

これを受け、フランスのカンヌ映画祭、シネマテーク・フランセーズとラジオその他の団体が集まり、、SFR、SACD、フランス・クルチュール(ラジオ局)、ARP、SCAMが陳情書の署名活動を行っています。拙い文章ですが、ここに翻訳文を掲載します(サイトには英語とアラビア語での表記もあります)。
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「イランから届いた最新のニュースは非常に憂虜すべきものです。それは9月18日から拘留されているイランの5人の映画監督の状況に関するものです。彼らの名前は映画監督のMojtaba MIRTAHMASB, Nasser SAFFARIAN, Hadi AFARIDEH, Mohsen SHAHRNAZDAR, Marzieh VAFAMEHR、そして映画プロデューサーのKatayoun SHAHABIdesuです。

政府管轄のメディア、テヘラン上院の代議士、情報大臣、秘密警察大臣、文化大臣、文化省長官、体制に近い3人のイスラム教徒の映画監督、12のイスラム教徒の学生団体、政府の公式サイトとテレビ局は捕まった6人の映画監督をスパイ扱いし糾弾、イランでのスパイ活動は長い禁固刑に処されると発表しています。拘留中の監督らの家族は面会の権利がないと通告されています。

イラン政府はトルコに出発する飛行機内にいた撮影カメラマンのTouraj ASLANIも逮捕しています。

イランの映画センターは拘留中の映画監督の弁護と解放のための訴えを開始しました。政府のメディアはイランの映画センターは既に公式な承認を失っており、海外とコンタクトを取っている一つの政党であると非難しています。

私たちの得た情報によると、イラン政府は全てのインディペンデントの機関とアーティストに口封じをさせる意図を持っています。

イランの情報省は映画監督の家族らに沈黙を守り、拘留された映画作家たちの状況について言及しないように要求しています。

フランス、ヨーロッパ、カナダ、そしてアメリカに住む多くのイラン人アーティストは拘留中の映画監督の擁護のために委員会(the Committee in Defense of Imprisoned Filmmakers)を設立しました。
by berceau-du-cinema | 2011-10-05 21:14 | CINEMA/ETC. | Comments(0)
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