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高名な神経科医と患者の物語が映画に

フロイトを指導した経験を持つ高名な神経科医ジャン=マルタン・シャルコーと彼の患者の一人の関係を描いた作品"Augustine"が現在撮影に入っています。

物語の舞台は1885年。女中として働いていた娘オーギュスティーヌがパリの精神病院に入院します。その病院では神経科の臨床医シャルコーが当時まだ解明がされていなかったヒステリーについて研究を。ヒステリーの全ての症状を持つオーギュスティーヌに関心を示したシャルコーは、やがて彼女を欲望の対象として見る様になり、検査が進む毎に2人の関係が変化を示して行く、という物語です。シャルコー医師を演じるのはヴァンサン・ランドン、オーギュスティーヌは人気歌手で昨年映画デビューも果たしているSokoが演じます。
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監督は国立映画学校フェミスの脚本科を修了したアリス・ウィンクール。2005年に発表した短編"Kitchen"がカンヌ映画祭公式コンペティション短編部門に出品。"Augustine"が初長編作品になりますが、若手監督を支援するプログラムEmergenceの助成金でパイロット版の短編を製作、そして今年のカンヌ映画祭の製作支援部門Cinéfondationのアトリエに参加し、製作費の資金500万ユーロを調達しました。
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こちらはシャルコー医師が患者に催眠術をかけた公開講座の絵。実はオーギュスティーヌの写真もネットで見つかるのですが…ちょっと刺激が強いので、ここでは控えさせて頂きます…
by berceau-du-cinema | 2011-11-24 23:40 | CINEMA/PROJET | Comments(0)
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