初の英語劇となる監督作品”BloodTies”の完成が待ち遠しいギョーム・カネが、新作"Jappeloup"で馬術競技の一種である障害飛越競技の騎手を演じます。
"Jappeloup"とは1988年のソウル・オリンピックで、で金メダルを取ったものの、その3年後の1991年、16歳で心臓病で亡くなった馬の名前。フランスでは国民的な人気があり、引退時にはエッフェル塔の下で記念式典が開催されたほど。1993年にはドキュメンタリー作品も製作されています。
主人公のピエール・ドリュアンは弁護士のキャリアを諦め、父親の助けを得て障害飛越競技の世界へ。身長1m58cmと小さすぎ、また気性も荒いJappeloupと出会った彼は、周囲の反対を押し切ってロサンゼルス・オリンピックを目指しますが、完敗。Jappeloupの欠点を理解し、新たな挑戦に賭ける物語です。
監督はカナダ出身のクリスチャン・デュゲイ。2009年に公開されたシャーリー・マクレーン主演の『ココ・シャネル』(フランスではTV放送)などの作品があります。またギョーム・カネは脚本も担当しています。その他の出演者にはダニエル・オートゥイユ、マリナ・ハンズ、チェッキー・カリョ、そしてドナルド・サザーランドが友情出演しています。
撮影は昨年の秋から冬にかけて、フランスのドルドーニュ地方、パリ郊外のフォンテーヌブロー、スペインのセビリアやマヨルカ島で14週間かけて行なわれました。フランスでの公開は来年3月に予定されています。