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コルシカ島で起きた実話をベースにした”Une vie violente”

美しい島コルシカには政治的な歴史が刻まれた土地でもありますが、この島のギャングやマフィアの世界を描いた作品が”Une vie violente”です。

子供時代からの親友が殺され、自分の命が危ないにも関わらず、彼の葬式のために生まれ故郷のコルシカに戻ったステファンは、非行に走った後、政治的過激派になり、自身のコミュニティーから追放された過去を思い出すことを余儀なくされる物語です。1991年から2001年までに起こった実話がベースになっている今作では多くの出演者がアマチュア俳優で占められており、リアリズムを出しているそうです。脚本には『バードピープル』のギョーム・ベローが参加しています。撮影は2015年12月に4日間、2016年の4月から6月にかけてコルシカ島、パリ、イタリア、スイスで行われました。

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1970年生まれのティエリー・ド・ペレティ監督は演劇で有名なフロラン校で学び、舞台でデビューをしてから演出にも挑戦します。映画ではパトリス・シェロー監督の『愛する者よ、列車に乗れ』やベルトラン・ボネロの『SAINT LAURENT / サンローラン』に出演。2013年には、やはりコルシカを舞台にした初長編作品”Les Apaches”を発表、カンヌ映画祭の監督週間部門に出品されています。


by berceau-du-cinema | 2017-04-21 17:08 | CINEMA/PROJET | Comments(0)
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