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アリス・ウィノクール監督が描く女性宇宙飛行士のドラマ

初長編作の「博士と私の危険な関係」が2012年のカンヌ映画祭批評家週間部門、次作の”Maryland”が2015年の同映画祭ある視点部門に出品されたアリス・ウィノクール監督。新作はエヴァ・グリーンとマット・ディロンを迎えたドラマ”Proxima”です。


ケルンにある宇宙センターで厳しい訓練を受けていた女性宇宙飛行士のサラ。ヨーロッパの飛行士たちの中で唯一の女性である彼女はシングルマザーで7歳の娘ステラがいるのですが、彼女と過ごす時間が取れないことに罪悪感を抱いていました。ある日、サラは「プロキシマ」と名付けられたロケットに一年間乗船する勤務を命じられ、娘を別れたパートナーに預けることになる物語です。母娘の関係、自身の夢や情熱と家族生活とのバランスをどのように見つけるかを描いた作品になる模様です。

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昨年2月にスタートした撮影は、2ヶ月半に渡ってパリを中心に、カザフスタン、ロシア、そしてドイツで行われました。今作にはラース・アイディンガーやサンドラ・フラーらドイツ人俳優も多く出演しています。


フランスの若手監督には自身に近い登場人物の親密な物語を描くタイプが多いのですが、彼女は名門の国立映画学校FEMISの脚本家出身だけあって、物語を描くことに興味を示しているように思えます。この作品で一気にカンヌのコンペを狙えるでしょうか。

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by berceau-du-cinema | 2019-03-28 08:19 | CINEMA/PROJET | Comments(0)
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