これまでコンペに選出された『愛のうた、パリ』(2007年)と”Plaire, aimer et courir vite ”(2018)を初め、合計で5本が上映されているカンヌ映画祭の常連監督クリストフ・オノレ。彼の長編第12作にあたる新作がある視点部門で上映されることが決定しました。
当初、”Musique de chambre(室内楽)”と付けられていたタイトルが”Chambre 212(212号室)”に変更。主人公のマリアは20年にわたる結婚生活の後、新しい恋人のために夫のリシャールと別れ、家を出る事を決意します。家の前にあるホテルの212号室を取った彼女は、住んでいたアパルトマンを眺めながら、これまでの人生を失敗を見つめ、自分の決断が正しかったかどうかを自問する物語です。場面写真を見ると、コメディーに見えるのですが…
出演はオノレ監督のお気に入り女優であるキアラ・マストロヤンニにヴァンサン・ラコスト。キアラの元パートナーで子供の父親でもあるバンジャマン・ビオレ、キャロル・ブーケもキャストされています。撮影が行われたのは2月初旬から3月中旬まで。カンヌに間に合わせるために急ピッチで完成させた模様です。