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カテゴリ:CINEMA/LIVRE( 5 )

Quel est mon noM?

俳優のメルヴィル・プポーが9月7日にストック社から"Quel est mon noM?(僕の名前は何?)"を出版します。出版社の解説には、この本は自伝でも映画に関する本でもなく、「一つのオブジェクトである」と書かれています。思春期の頃の日記、ポスト・カード、写真などがちりばめられた回想録や考察が書かれた本のようです。
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母親や一緒にバンドを組んでいる兄のヤオル、最初の恋人だったキアラ・マストロヤンニ、エリック・ロメール監督や批評家のセルジュ・ダネーについても書かれていますが、先日亡くなったラウル・ルイス監督にも触れており、彼の初めての映画出演作品”La Ville des pirates”の撮影の際に「君はピノキオであると同時にピノチェトである」と指示を受けたことを明かしています。

日刊紙リベラシオンに掲載されたラウル・ルイス監督の追悼記事の中で、今までに二十数本のプロデューサーだったパオロ・ブランコ氏が、準備段階だった企画を別の監督を起用して製作を続行することを明らかにしています。これが10月から撮影予定だった新作のことかどうかまでは明言されていませんが、この企画に関して故人からの明確な指示が出ており、音楽についても既に決まっているそうです。
by berceau-du-cinema | 2011-08-24 07:04 | CINEMA/LIVRE | Comments(0)

サンドリーヌ・ボネールが自らを語った本を発売

女優のサンドリーヌ・ボネールが自らのことを語った本”Le soleil me trace la route”(Editions Stock)を発売しました。
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現在42歳の彼女、この本は伝記や回想録というスタイルではなく、友人でもある二人のジャーナリストのインタビューに答え、女優という仕事についての想い出や逸話を語る形式になっています。パリ郊外の子だくさんの労働者階級の家庭で育った子供時代、人生を一転することになったモーリス・ピアラ監督との出会い、ドパルデュー、そして後にパートナーとなったウィリアム・ハート、そしてドキュメンタリーを撮った姉のことが語られていますが、決して幸せな話だけではなく中絶や街で暴行にあった体験など辛い思い出も綴られています。

16歳でデビューした彼女は既に25年のキャリアがありますが、現在、初のフィクション監督作品を準備中です。
by berceau-du-cinema | 2010-02-25 08:12 | CINEMA/LIVRE | Comments(0)

セルジュ・ゲンズブールの自伝映画の関連本が出版!

1月20日のフランス公開が待ち遠しいセルジュ・ゲンズブールの自伝映画”Gainsbourg, vie héroïque”ですが、バンド・デシネの作家であるジョアン・スファー監督が作品に絡んだ2冊の本を出版しました。
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まず”Gainsbourg (hors champ) ”は、スファー監督が3年間に渡る作品の製作期間を通して描いたものですが、なんとその量はクロッキー帳43冊、1800枚のデッサン、12キロの紙の重さになるそうです。画材もグアッシュ、水彩、墨、フェルトペンなど様々で、ところどころにはカフェの染みまで…スファー監督のメモも散りばめられています。しかしこれらのデッサンは映画作品のストーリーボードでも撮影日誌でもなく、作者の想像と現実のスケッチが織り交ぜられ、ゲンズブールの人生を語ると同時に作者がどのようにしてこのテーマを掘り下げて行ったのかが垣間みれるものになっています。スファー監督は実際にこれらのデッサンを撮影スタッフや俳優たちに見せながら、映画作品の方向性についての説明をしたそうです。
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そして”Gainsbourg (images) ” は十数枚のカラー水彩画をセレクトしたもの。33インチのシングルの形を取っており、切り離してポスターとして使うこともできます。

ゲンズブールのファンへのプレゼントにいかがでしょうか?

”Gainsbourg (hors champ)” 39 ユーロ 出版:Dargaud社 ISBN : 9782205064315
”Gainsbourg (images) ” 11ユーロ 出版:Dargaud社 ISBN:9782205064308
by berceau-du-cinema | 2009-12-24 20:03 | CINEMA/LIVRE | Comments(0)

ルコント監督が新しいチャレンジ!そしてルルーシュ監督は…

映画だけではなく舞台演出やCM監督など、ワーカーホリック?と思うほど精力的な活動をするパトリス・ルコント監督(しかも先週の日曜日には、ある美術館で目撃してしまいました!)。以前にエッセイ2冊、そして若い頃に書いたバンド・デシネを発表したことはありますが、今度は小説”Les femmes aux cheveux courts(直訳:ショートカットの女性たち)”を上梓しました!

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パリの街を舞台に、文房具屋に勤める27歳の青年が3年以内に人生の伴侶となるべく理想の女性に出会おうとする物語ですが、タイトルが示すようにこの青年の好みはショートカットの女性で、理由は単に「最も美しい」から。ちなみに監督の奥様もショートカットだそうです。

さて1年半ほど前にあと2作でフィクションからの引退宣言を出したルコント監督。その後、”Guerre des miss(直訳:ミスコン戦争)”が昨年公開になりましたが、今回の出版に際したラジオ番組のインタビューで2作の企画があることに言及していました。1つはアメリカの作家ダグラス・ケネディの小説の映画化、そしてもう一つは何とアニメーション!2007年に出版されたジャン・トゥレ原作の”Le magasin des suicides (直訳:自殺を売る店)”の映画化だと、映画雑誌プレミアは語っています。アニメーションは別なのでしょうか?それに確かルコント監督は『仕立て屋の恋』のアメリカ版リメイクを自ら監督する企画もあったはずですが…きっと引退しようにも面白いアイデアがどんどん溢れ出してくるのでしょう。

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またクロード・ルルーシュ監督は日刊紙フィガロで映画学校を設立する計画があることを明らかにしました。場所はブルゴーニュ・ワインの産地の中心地ボーヌ。有名監督のマスタークラスを行いTV放送、監督たちが自作の中のあるシークエンスを選んで分析、その後、映画監督を志す若者たちが撮影を試みる、などの構想があるそうです。

* 今日見た映画

<新作>

『カティンの森』(アンジェイ・ワイダ/ポーランド/2007年/120分)★ 
2008 ベルリン国際映画祭招待作品
ワイダ監督らしい重厚な作品でした。カティンの森事件で殺害された3人の家族のストーリーを軸に、様々な人たちが交差しながらも煩雑になることなく、この時代のポーランドが強いられた状況が的確に描かれているのは、さすがベテラン監督ならでは。ワイダ監督自身の父親も犠牲者であったそうですが、監督のポーランド人としての誇りが痛いほど感じる作品でした。

<回顧特集>ジャック・タチ@シネマテーク・フランセーズ/オープニング上映

『プレイタイム』(ジャック・タチ/フランス/1967/152分)★★★
最近は同じ映画を2度見ないようにしている(寝てしまった時以外…)のですが、展覧会を見て、もう一度見たくなってしまいました!それに70mmでの上映です!タチを破産に追い込んでしまった呪われた映画ですが、恐ろしいまでに細部にこだわった前半から後半の幸福な大混乱になだれ込むまで、この作品の持つメッセージを彼ならではの手法で描き切っているのは圧巻!シネマテークのプログラム・ディレクターが舞台挨拶で、この作品の製作年度が偶然にもギー・ドゥボールの『スペクタクルの社会』の出版と同じ年だ、と言及していましたが、うーん、納得!(実はこのオープニング上映、本当は『ぼくの伯父さんの休暇』の修復版のはずでしたが、間に合わず変更になった次第。セルジュ・トゥビアナ館長曰く、修復版は「5月の大きな映画祭」でお披露目になるだろう、とのこと。つまりカンヌ?)
by berceau-du-cinema | 2009-04-08 18:35 | CINEMA/LIVRE | Comments(0)

『美しい人』と『クレーヴの奥方』

東京では今日からフランス映画祭がスタートしましたが、上映された作品の中から『美しい人』について…

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実はクリストフ・オノレ監督の作品はちょっと苦手でした。しかし友人を介してこの作品の脚本を読む機会があり、それがなかなか良かったので気になっていました。ラ・ファイエット夫人原作の『クレーヴの奥方』の現代版という点も含めて…そして出来上がった作品はとても素晴らしいもので、私もとても気に入りました。

ジャン・コクトー脚色、ジャン・ドラノワ監督による最もクラッシックな形での映画化、オノレ監督同様に物語を現代に置き換えたマノエル・デ・オリヴェイラ監督とアンジェイ・ズラウスキー監督。そしてロベール・ブレッソン監督も映画化の準備をし脚本を執筆したにも関わらず、プロデューサーが製作費を懸念して頓挫したことがあるそうです。これだけの映画人を魅了して止まない小説の原作を読んでみることに。

まずこの作品が小説にかなり忠実に脚色されたことにとても驚かされました。そして16世紀の宮廷社会を現代の高校に置き換えるというアイデアにも、転校生というシチュエーションや教師と生徒という関係性などを踏まえた上で、まだ無垢さを残した思春期の若者たちが閉塞した環境の中で生まれる恋愛感情のもつれや残酷さに苦しむ姿がとても生きてきます。

さてこの『クレーヴの奥方』に関する逸話(?)を…サルコジ大統領が「大統領になるために『クレーヴの奥方』を読む必要はない」という発言をし、2月16日にパリで抗議集会がありました。そこには黄色い花を持った、『美しい人』の主役、ルイ・ガレルの姿も。でも彼は現サルコジ夫人のカルラ・ブルーニの姉、ヴァレリー・ブルーニ=テデスキのパートナーなんです…(写真ⓒReuters)

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もう一人の主役、レア・セイドゥは、意せずして人を惹き付けてしまうようなとても強烈な魅力を放っています。フランスで公開された時は「アンナ・カリーナに似ている」と言われていました。(確かにポスターは『修道女』をちょっと彷彿?パリではルイ・ガレル版も見かけたのですが…)ちなみに彼女は映画会社パテの社長を祖父に、同じく映画会社ゴーモン社長を大叔父にと、フランス映画界を代表する二大会社のファミリーの一員ですが、人道活動家の母親にしっかり育てられたそうです。そして父親(両親は離婚)の現在のパートナーはサルコジ監督とカルラ・ブルーニの結婚式で新婦の証人…。世界って狭い?

『美しい人』 フランス公式サイト:http://www.labellepersonne-lefilm.com/
by berceau-du-cinema | 2009-03-12 22:55 | CINEMA/LIVRE | Comments(0)