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カテゴリ:THEATRE( 6 )

国立オデオン劇場の豪華ラインナップ!

パリ6区にある国立オデオン劇場。今シーズンは既に始まっていますが、これからも注目の舞台が揃っているので、ここで一気に紹介を。

まず11月18日金曜日から3日に渡って上演される俳優ジャン=ルイ・トランティニャンの舞台。ジャック・プレヴェール、ボリス・ヴィアン、ロベール・デスノスの詩をアコーデオンとチェロをバックに朗読するものですが、実はこの演目は"Trois Poètes libertaires du XXe siècle"のタイトルで7月に開催されたアヴィニヨン国際演劇祭で上演される予定でしたが、同演劇祭に実娘のマリー・トランティニャンの過失致死罪で実刑を受けたベルトラン・カンタの出演する舞台もプログラムされたことから、キャンセルをした曰く付きの舞台なのです。(この舞台は2009年にも巡演されていますが、内容が全く同じかは不明です。10月にはCDも発売済み。)ジャン=ルイ・トランティニャンは現在80歳。これを最後に引退宣言と言える発言をしています(5年前にも同じ発言をしていますが…)が、映画ではエマニュエル・リヴァと競演しているミヒャエル・ハネケ監督の"Amour"が待機しています。
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その後にはイザベル・ユペール主演の"Un Tramway"。テネシー・ウフィリアムの戯曲「欲望という名の電車」ですね。こちらも2009年が初演。ヨーロッパを回った後、オデオン劇場に戻ってきます。フィリップ・ガレル監督の『もうギターは聞こえない』に出ていたヤン・コレットが共演者リストに。期間は11月25日から12月17日まで。ちなみにユペールの衣装はイヴ・サン・ローランとクリスチャン・ディオール。
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年が明けた1月7日からはジャンヌ・バリバールの登場です。アレクサンドル・デュマ・フィスの『椿姫』です。国立オデオン劇場の芸術総監督のオリヴィエ・ピィは、2003年にバルバールを主演に迎えて、11時間に渡るクローデルの戯曲『繻子の靴』を発表したことが。今回の演出は残念ながらオリヴィエ・ピィではないのですが、やはり型破りな演出で知られるドイツのフランク・カストルフなので期待できそう。最終日は2月7日。
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そして5月18日から6月24日まではやはりアヴィニョン組、ジュリエット・ビノシュ主演の『令嬢ジュリー』です。コーラスも入った、とても面白そうな舞台。そして衣装はランバンのアルベール・エルバス!
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by berceau-du-cinema | 2011-11-14 08:20 | THEATRE | Comments(0)

MEFAUSTI @ BOUFFES DU NORD

マチュー・アマルリック主演、ダミアン・オドゥール演出による"Mefausti"を見てきました!昨晩がゲネプロで、今晩が一般に向けた初日。会場となったパリ10区にある劇場ブッフ・デュ・ノールは初めて。1876年に建設されていますが、1952年に消防法にひっかかり閉鎖。1973年に現在の名前で再オープンしたのですが、その歳の新ディレクターの一人はピーターブルック。建物は歴史的建造物に指定されています。入り口は両脇にバーと切符売り場/カフェスペースがあり、ちょっと目立たないのですが…
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中に入ると、薄暗くてちょっと廃墟のようなイメージ。
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何と舞台には既に1匹の犬が。ひとりぼっちなのに人がたくさん入ってくるので、ちょっと不安そうに鳴いていました。これも演出ならすごい演技力の犬!
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17才の時に「フォースタス博士」を読んでショックを受けたと言うダミアン・オドゥール監督は、15歳から20歳までは演劇に没頭していたそうです(映画を見始めたのはパリに出てからとのこと)。映画においても「鬼才」で知られるオドゥール監督ですが、この舞台でもかなり独創的。DJを舞台に置いて音響を見せ、さらにそのDJが芝居に参加するという試みも。これが初舞台とは思えないマチュー・アマルリックの身体はもちろん声にかなり驚かされましたが、他の俳優たちの存在感もかなりすごい。しかしダミアン・オドゥール自身が一番楽しんで見えました。座ったのは3列目の真ん中という最高の席。しかしオドゥール監督作品のプロデューサーの話だと、3日前とゲネプロでは内容に少し変化があったとか。舞台は10月30日まで続けられますが、その過程でまた変わって行くのか…最終日にまた見たい気が(宝塚状態?)。舞台の写真はまだネット上でもあがっていないので、最後のカーテンコールの写真を。
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上演の後は、劇場の前と隣接のバーで監督や出演俳優たちが歓談。監督とお話するチャンスがあったのですが、何と2012年に3本の長編新作があるとか。そのうちの1本"Le Reste du monde"は、エマニュエル・ベアールやシャルル・ベルリング、そしてマチュー・アマルリックが主演、まもなく完成するそうです。本当にすごいバイタリティです。
by berceau-du-cinema | 2011-10-05 09:21 | THEATRE | Comments(0)

あの国民的スター2人も舞台に!

秋の文化シーズンがスタートしましたが、先日お伝えしたマチュー・アマルリックの他にも、2人の国民的スターが舞台に登場します。

まずは何と言ってもソフィー・マルソー!18年ぶりの舞台でイングマール・ベルイマンの戯曲"Une histoire d'âme"に挑戦、独り舞台です。演出を担当するベネデフィクト・アコラスは2006年にベルイマン監督から直接舞台化の承諾を得ていたとか。上演はシャンゼリゼにあるロン・ポワン劇場で10月13日から11月19日まで。ちょっと変わったポスター…あえてソフィー・マルソーを出さないアイデア?
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もう一つの話題はジョニー・アリディ!俳優業としてはジョニー・トー監督の「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」が記憶に新しいですが、舞台ではテネシー・ウィリアムズの「地上の天国」に。共演者にはオードレイ・ダナも。こちらは既に上演がスタート、9区にあるエドゥアルド7世劇場で12月3日まで。
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by berceau-du-cinema | 2011-09-24 10:22 | THEATRE | Comments(0)

モニカとヴァンサンが舞台初共演…

ヴァンサン・カッセルとモニカ・ベルッチが舞台で初共演、しかも演目はエットーレ・スコラ監督の「特別な1日」を戯曲化したものです!

物語の内容は既に有名なのでここでは語りませんが、普段から演技力に疑問を持っているモニカ・ベルッチ(だからフィリップ・ガレル監督の新作もとっても不安…)がソフィア・ローレンが演じた下町感覚を出せるかよりも、この舞台ではヴァンサン・カッセルがマルチェロ・マストロヤンニが演じたあの繊細なガブリエーレ役を演じることに一抹の不安が…でも怖いもの見たさで見てみたい(笑)。二人はブラジルでム・シャピロン監督の新作を撮り終えているはずです。

上演は2012年1月にパリ8区にあるマリニー劇場で。映画版のフランスのポスターは有名な屋上のシーンから。
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by berceau-du-cinema | 2011-06-20 23:56 | THEATRE | Comments(0)

エマニュエル・べアールが舞台に復帰!

来年はフランスの作家アルベール・カミュの没後50周年にあたりますが、その3月にパリ20区にあるラ・コリンヌ国立劇場で戯曲『正義の人々』が上演、エマニュエル・べアールが15年ぶりに舞台に立つ事になりました。
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帝政ロシアのテロリストの実話を題材としたこの戯曲は5幕で構成。演出は映画監督ジャン=ピエール・モッキーのを父親に持つスタニスラス・ノルデ。べアール以外の出演者は演劇界のメンバーで固められていますが、2009年度のアヴィニヨン演劇祭共同芸術監督で10月に来日したレバノン出身のワジディ・ムアワッドも登場するのがとても興味深いですね。 この戯曲は共同製作しているレンヌのブルターニュ国立劇場でまず3月2日から13日まで上演、3月19日から4月23日までがパリで、その後、4月にモンペリエでも再演されます。

さてそのエマニュエル・べアールのプライベートの近況ですが、1ヶ月前に母親が再婚、そして最近18区にあるアパートに泥棒に入られてしまったそうです。
by berceau-du-cinema | 2009-11-18 20:02 | THEATRE | Comments(0)

来秋の芸術シーズン、話題の舞台は?

フランスでは映画と舞台を両立しているの俳優/女優が多いのですが、2010年秋からスタートする新しい芸術シーズンで話題になっているいくつかの舞台を。

まずナタリー・バイが10月15日から25日までパリのモンマルトル地区にあるアトリエ劇場でノルウェーの劇作家Jon Fosseの”Hiver(直訳:冬)”に出演します。ある冬の間に起こる男と女の出会いと別れ、再会を描いた作品で、共演は『13/ザメッティ』などに出演しているパスカル・ボンガール 、演出はジェレミー・リップマンです。ナタリー・バイにとっては2006年以来、3年ぶりの舞台となります。

またイザベル・ユペールが出演するのは『欲望という名の電車』。テネシー・ウィリアムの名作に新たにチャレンジするのは1962年のポーランドの演出家 Krzysztof Warlikowski。翻訳はレバノン出身のWajdi Mouawadは担当氏、共演は『もうギターは聞こえない』『バンカーパレス・ホテル』のヤン・コレットと『カティンの森』のAndrzej Chyraの予定です。上演はオデオン劇場で2010年2月4日から4月3日まで。

また同劇場ではイスラエルのアモス・ギタイ監督が演出、舞台装飾した帝政ローマ期の著述家フラウィウス・ヨセフスの『ユダヤ戦記』の舞台も2010年1月に上演します。

しかし何といっても今シーズンの目玉はオードリィ・トウツの舞台デビューでしょう!2001年にジョン・マルコビッチ演出の舞台に出演する予定があったものの、企画が流れてしまっていました。それからもことあるごとに舞台出演の意欲を見せていた彼女が選んだのは、イプセンの『人形の家』!演出家や共演者の名前はまだ挙っていませんが、マドレーヌ劇場で2010年1月上演が予定されています。特筆すべきは来シーズンはこれ以外にも2つの『人形の家』がパリで上演されること。一つは2009年11~12月と翌年1月にラ・コリンヌ国立劇場、もう一つは2010年3月〜4月にナンテール・アマンディエ劇場です。オードレイはシャネルの伝記映画も3作競作となりましたが、舞台でも同じようにライバルと演技較べをすることになりますね。

最後に2008/2009のシーズンで話題を読んだマルグリット・デュラス原作、パトリス・シェロー演出、ドミニク・ブランの一人舞台”La Douleur(苦悩)”が2009年9月から10月にかけてアトリエ劇場で再演されます。見逃した人は是非この機会に。
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by berceau-du-cinema | 2009-06-29 22:12 | THEATRE | Comments(0)