人気ブログランキング |

カテゴリ:ART( 19 )

パリのお薦め展覧会

年末年始のお休みにパリにいらっしゃる方に、お薦めの展覧会を。まだ間に合うことを祈りつつ…

まず映画関係であればシネマテーク・フランセーズのメトロポリス展(~1月29日)。フィリッツ・ラング監督の傑作の撮影風景の写真を見ていると、この作品のスケールの大きさに改めて驚かされます。衣装などの小道具やデッサン、ポスターなどの展示品の中で、個人的に気になったのは、パリで初めて公開された際に作られた関連グッズで、何とパラパラが!ショーケースの中に入っていて、実際に見れないのが残念…また2008年にブエノスアイレスで発見された映像の修復作業の行程も展示されています。
b0163829_18223152.jpg

ヨーロッパ写真美術館で行われているRome + Klein(ローマ+クライン)展(~1月8日)は、ウィリアム・クラインがフェデリコ・フェリーニ監督の助手に志願してローマに滞在した際に撮影した写真を中心に展示。フェリーニ監督に「ローマは1本の映画だ。それをクラインが監督した。」と言わしめた写真群は、被写体となった人々の視線が強い印象を残す街の人からモードの写真までバラエティ豊か。クラインが写真を通しながらローマを発見して行った過程が見えるよう。
b0163829_18223632.jpg

写真繋がりで、ジュ・ド・ポームで開催中のダイアン・アーバス展(~2月5日)もお薦め。彼女が写真家になっていく姿を描いたニコール・キッドマン主演の『毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレート』をご覧になった方も多いと思いますが、実際に彼女が撮った写真をこの機会に。
b0163829_18225465.jpg

現代アートに興味のある人にお薦めなのが、パリの国立美術学校で開催されている2001-2011: Soudain, déjà(突然に、既に)展(~1月8日)。この10年間に同校を卒業した生徒たちの中から選ばれたアーティストたちの作品を展示しているのですが、様々なスタイルを持った若手たちの刺激的で独創的な作品群が並びます。(オープニングに行ったのですが、ルイ・ガレルが来ていました!友達が出展していたのかな?)
b0163829_1823729.gif

パリに来てわざわざ‥と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、ポンピドゥーセンターの草間彌生展もお薦め(~1月9日)。1950年から現代まで、彼女の全時代の作品をコンパクトによくまとめており、彼女の軌跡を一挙に展望する事ができます。60年代のNYで行っていたハプニングの映像や、子供も大人も吸い込まれてしまうような2つのインスタレーション空間が人気を集めています。
b0163829_18233527.jpg

そしてフレンチのエスプリが好きな人にお薦めの展覧会も2つ。パリ市役所で開催中のSempé, un peu de Paris et d'ailleurs(サンペ、パリを少し、そして他の場所で)展(~2月11日)は最もパリらしいと言っても過言ではないイラストレーターのおなじみのキャラクターのイラストからら雑誌NEWYORKERの表紙までが一同に。見ている人たちのほころぶ笑顔も幸せな気分にさせてくれます。この展覧会は何と入場料無料!ですが行列は覚悟。お薦めは平日の朝一番に出むく事でしょうか?
b0163829_18234092.jpg

そして国立図書館で開催中のボリス・ヴィアン展(~1月15日)。執筆を中心にマルチな才能を発揮した彼の仕事を総体的にまとめています。
b0163829_18234299.jpg

その他、セザンヌ、マチス、ピカソの作品を蒐集した一族のコレクションを展示するグラン・パレのL'Aventure des Stein(スタン家の冒険)展(~1月16日)、リュクサンブール美術館のCezanne et Paris(セザンヌとパリ)展(~2月26日)、ポンピドゥーセンターのムンク展(~1月23日)、ジャクマール・アンドレ美術館のFra Angelico et les Maître de la lumière(フラ・アンジェリコと非光の巨匠たち)展(~1月16日)などなど…是非、お気に入りの展覧会を見つけて下さい。
by berceau-du-cinema | 2011-12-29 18:24 | ART | Comments(0)

タンタンがが競売に

スピルバーグ監督の『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』がフランスでも10月26日から公開されていますが、本家本元、原作者エルジェのコレクションが先週土曜日に競売にかけられました。

売上総額は187万3396ユーロで、予想の100万ユーロを上回る金額に。競売にかけられた856点は、歴史的に古いものや貴重な そしてごく最近に商品化されたものまで幅広い内容で、80%が売れたそうです。一番高く売れたのは『ユニコーン号の秘密』の原画で予想額3万5000〜4万ユーロを大幅に上回る16万8000ユーロで落札、スピルバーグ効果?と言われています。
b0163829_9414273.jpg

こちらは1953-1954年に描かれたロケットに乗ったタンタンのグリーティングカード。これが欲しい…しかし予想額1万〜1万5000ユーロ、落札額は4万ユーロ。手がでません…
b0163829_9414953.jpg

そして、これも欲しい!『月世界探検』はエルジェ自身と6人の宇宙飛行士の西院いり!しかし予想額の10倍の10万ユーロで落札でした。
b0163829_9414970.jpg

ベルギーにはエルジェの美術館もあるのですが、ここも競売に参加したのでしょうか?ファンとしてはせめて展示などで眼にすることができるとうれしいのですが…
by berceau-du-cinema | 2011-11-28 09:39 | ART | Comments(0)

ラ・ゲテ・リリックがオープン!

新しいアート・センター、La Gaîté lyrique(ラ・ゲテ・リリック)が本日パリの3区にオープンしました!
b0163829_8291860.jpg

セルゲイ・ディアギレフ率いるバレエ・リュスを迎えたこともある1862年建築のゲテ・リリック劇場。1989年にはバンド・デシネのアミューズメントパーク"Planète Magique"になりましたが、問題があって2週間で閉鎖。2001年から9000万ユーロを投じた改修工事が進められていました。総面積は何と9500㎡!デジタル文化を中心に、コンサート、エクスポジション、インスタレーションなどのイベントが盛りだくさんに組まれており、キャパ数は1400人!明日はいきなりブライアン・イーノが登場!”Zombie Zombie plays John Carpenter”なんていうコンサートまであります!
b0163829_8293671.jpg

b0163829_8294466.jpg

b0163829_8295165.jpg

歴史的建造物の中にモダンなアート空間。この融合はパリならでは!友人たちが毎年6月開催しているFILMER LA MUSIQUE(2009&2010)も今年からこちらにお引越しします!
by berceau-du-cinema | 2011-03-03 08:31 | ART | Comments(0)

PARIS X MAGNUM = LE BAL

パリに新しいアートセンターLE BALが9月18日にオープンします。
b0163829_18303571.jpg

写真、ヴィデオ、映画、そして新しいスタイルのメディアなど、あらゆるスタイルのイメージ=ドキュメントにスポットを当てており、写真家集団マグナムとコラボレーションをしています。
b0163829_18305683.jpg

b0163829_18311689.jpg

b0163829_18312770.jpg

場所はパリ18区、クリシー広場の近くの小路を入ったところ。まわりの喧噪が嘘のような静かさです。名前のLE BALは、1920年代に建てられたこの建物がダンスホールだったから。その後、一時は競馬券売り場になっていたそうです。展示スペースは1階と地下。入り口には感じのいいカフェと写真関係の本屋が入っています。また近くにある映画館CINEMA DES CINEASTESと連動した映画上映も展覧会に併せて催されます。こけら落としの展覧会はアメリカの無名の人々に焦点を当てた”ANONYMES”。
b0163829_1831556.jpg

内見会にお邪魔してみると…入り口で館長のレイモン・ドゥパルドンがインタビューを受けていました。
b0163829_18322039.jpg

by berceau-du-cinema | 2010-09-15 18:28 | ART | Comments(0)

Rose, c'est Paris. Bettina Rheims et Serge Bramly

女性写真家ベッティナ・ランスの写真展"Rose, c'est Paris. Bettina Rheims et Serge Bramly"が、7月11日までフランス国立図書館のリシュリュー館で開催されています。
b0163829_19495590.jpg

元夫である作家のセルジュ・ブラムリーとの新たなコラボレーションとなるこの作品群は、Bという若い女性が双子のローズを探すという設定で13のエピソードから構成されています。マルセル・デュシャン、マン・レイ、そしてアンドレ・ブルトンなど1930年代パリのシュールレアリズムからインスピレーションを受けており、ミステリアスなモノクロのパリを舞台に80名に渡るモデルたちがランスの被写体となっていますが、その中には映画界からシャーロット・ランプリング、モニカ・ベルッチ、ヴァレリー・ルメルシエ、そして女優としても活躍するオードレイ・マルネイの姿も。またセルジュ・ブラムリーの撮った映像作品もあります。

既にこの作品はタッシェン社から発売されていますが、限定版もあったそうです。
b0163829_195028100.jpg

by berceau-du-cinema | 2010-04-14 19:47 | ART | Comments(0)

プレイモービルとブルーノ・ムナーリ

ルーブル美術館に隣接するパリ装飾美術館は様々な企画展を開催していますが、今年誕生35年を迎えたドイツの玩具プレイモービルの展覧会”Il était une fois playmobil"が12月10日からスタートしました。
b0163829_545317.jpg

フランスでは初めての展覧会になるそうです。1974年生まれのプレイモービルはフランスでもとってもポピュラーな存在で、まさに世代を越えて引き継がれています。今回の展覧会では初期の商品から最新の製品まで登場。同じ警察官でも昔と今の違いをプレイモービルを遠いしてみることができます。また子供向けのアトリエも開催、美術館内のショップも臨時プレイモービル・ショップのようになっています!

またこの美術館の付属図書館ではブルーノ・ムナーリの小展覧会も開催されています。これはカタログ”LES LIVRES DE BRUNO MUNARI”がフランスで発売されたことを記念したもの。1月9日に終了してしまいますので、興味のある方はお早めに!ちなみ”にLES LIVRES DE BRUNO MUNARI”は美術館内のショップで購入できます。
b0163829_5472337.jpg

以前にフランス人の友だちの家にお邪魔したさいに、子供たちが素敵なデザインの教育玩具で遊んでいると思ったら、ムナーリ考案のものでした。友人が子供時代の1970年代にご両親が購入したそうです。こんな玩具で遊んでいたなんてうらやましい…この家からこの玩具がなくなったら、犯人はきっと私です。
by berceau-du-cinema | 2009-12-11 22:38 | ART | Comments(0)

ミッシェル・クワレーズ展

パリ4区にあるフォルネ図書館でイラストレーターのミッシェル・クアレズの展覧会”Quarez affiches”が開催されています。
b0163829_2219966.jpg

1938年生まれ、現在71歳のクアレズはボルドーの美術学校、そして国立高等装飾美術学校を卒業した後、2年間、ワルシャワやNYに滞在。1970年後半からポスターの仕事をスタートします。公共団体の依頼が多かったのですが、信奉する共産主義団体とも多くの仕事をしています。作品に赤が効果的に使われているのはそのせいでしょうか。こちらはパリ郊外のボビニー市の映画祭のためのポスター。
b0163829_2219314.jpg

今回のフォルネ図書館での展覧会に合わせ、パリのサンマルタン運河からヴィレット、そしてボビニー市のウルク運河を結ぶ10キロ上でもインスタレーションが行われています。また3区にあるギャラリーSit Downでもオートポートレイトや絵画を中心にした展覧会が開催されています。

フォルネ図書館はデザインや建築、現代美術関連の所蔵で有名だそうですが、2001年には日本での人気の高いサヴィニャック展も開催していました。その際も素晴らしいカタログが発売されていましたが、クアレス展でも232ページに380ものイラストが掲載されたカタログが発売になっています。
by berceau-du-cinema | 2009-11-13 22:16 | ART | Comments(0)

NUIT BLANCHE 2009 - IMAGES DE NUIT

10月3日土曜日から4日日曜日にかけて、パリの人気イベント”NUIT BLANCHE”が開催されました。
b0163829_633743.jpg

今年で8回目を迎えるこの催しは文字通り訳せば「白夜」ですが、「不眠の夜」という意味があります。日の暮れる夜19時頃から朝までパリ市のいたる所でアートのインスタレーションが催され、友だちや家族と夜の街を徘徊しながら無料でアート鑑賞ができます。大成功を収めているイベントなので、今ではパリ郊外やフランスの地方都市、そしてアムステルダムやブカレスト、テル・アビブやトロントなど世界の他都市でも開催されるほど。

今年は開催場所を左岸のカルチェ・ラタン地区、右岸のシャトレ&マレ地区とビョット・ショーモン地区の3カ所に集約させ、回りやすくなった感が。主催のパリ市公認のものから協力プロジェクトまで、ものすごい数のインスタレーションがありますが、事前に参加アーティストのチェックができなかったのと、ゆっくり色々と回る時間がなかったので、友人が参加した協力プロジェクトの一つ、国立高等装飾美術学校(ENSAD)の卒業生6組による"IMAGES DE NUIT"に絞ってみてきました。
b0163829_6334267.jpg

スタートまもない時間に着いたのですが、会場は既に人がいっぱい。今回のイベント用に作ったバッジを配布していたのですが、これがすごいかっこいい!普段、バッジはあまりつけないのですが、これは早速つけてしまいました。
b0163829_6341090.jpg

b0163829_6343989.jpg

作品も友人の新作が見れて大満足。本人も来ていたのでいろいろと撮影秘話も聞いてしまいました。そして同じ会場の別の作品を見ると、何とこちらの音楽担当も別の友人というサプライズが!会場では残念ながら会えなかったのですが、携帯でメッセージを送ると夜中の2時にご機嫌な返事が返ってきました。
b0163829_635395.jpg

個人的にはAnge Lecciaを見逃してしまったことに後から気づいて後悔…また今回はスーパーのMONOPでもイベントがあったそうですが、前を通ったのに気づかず、これも残念…来年はきちんと準備して参加しよう!

NUIT BLANCHE 公式ホームページ
by berceau-du-cinema | 2009-10-04 10:30 | ART | Comments(0)

セルジュ・ゲンズブールの写真集と展覧会

昨年秋から冬にかけてパリのシテ・ド・ラ・ミュージックで開催されていたセルジュ・ゲンズブール展は大人気でしたが、今度は高級ファッションブランド、レノマのお店で10月10日まで写真展が開催されます。

なぜレノマ?と思ったのですが、そう、その昔、セルジュ・ゲンズブールが娘のシャルロットとイメージモデルを務めていました!1986年のことだったそうですが、あの写真は頭の中に今でもこびりついています。私の記憶にある広告写真とはちょっと違うのですが、多分同じ時に撮られたのでは?と思われる写真を…
b0163829_19483961.jpg

今回の写真展はゲンズブールを撮り続けてきたカメラマンのトニー・フランクが写真集"Serge Gainsbourg" (Seuil)を出版するのに合わせてのこと。1945年生まれのトニー・フランクはジャズやブルース、ロックの影響を受けた世代。60年代の伝説的な雑誌Salut Les Copainsなどで働きながら、ミュージシャンたちのレコードジャケットの写真を撮影していたそうです。そのトニー・フランクが音楽レーベルのフィリップス社からの依頼を受けて初めてセルジュ・ゲンズブールを撮影したのは1968年のこと。ゲンズブールは後にその中の5枚を「最も気に入った写真の一部」と語り、この写真家との交流がスタート。ヴェルヌイユ通りにあるゲンズブールの自宅やスタジオ、そしてコンサート会場で仕事中の、そして家族と一緒のゲンズブールを撮り続けることになりますが、あの名盤『メロディ・ネルソンの物語』のジェーン・バーキンも彼の作品だそうです。今回出版された写真集もジェーン・バーキン、バンブー、そしてシャルロットの協力の元に実現しました。
b0163829_19501410.jpg

本日は写真集のサイン会とオリジナル・プリントの販売を兼ねたオープニング・パーティが開催(しかしもちろん招待状必須…)されますが、書籍、CD、DVD、電気製品などを扱う大型チェーン店fnacのレ・アール店のフォト・ギャラリーでも9月10日から10月17日まで写真展が開催されます。この会場でも10月2日の17時半からトニー・フランクのサイン会があります。今回の展覧会の写真はほとんど未公開だったものなので、とても楽しみですね。
b0163829_1955872.gif

Renoma Project Design
Boutique
129 bis, rue de la Pompe
75116 Paris
www.renoma-paris.com

Fnac Paris - Forum (Châtelet les Halles)
1-7 rue Pierre Lescot
Centre commercial Forum des Halles Porte Lescot
75001 Paris
by berceau-du-cinema | 2009-09-10 19:46 | ART | Comments(0)

バイバイ、ギイ・ペラート

2008年11月に亡くなったコミック作家でイラストレーターのギイ・ペラートの回顧展” Bye bye, bye baby, bye bye Guy Peellaert”がパリのマイヨール美術館で9月28日まで開催されています。
b0163829_6171884.jpg

ギイ・ペラートといえば、私はコミック『プラウダ』のイメージが強いのですが、『パリ・テキサス』や『タクシー・ドライバー』などの映画のポスターも手がけていました。 そして60年代POPのカルト・ムービー”Jeu de massacre”(日本語タイトル:『コミック・ストリップ・ヒーロー』)では、コミック部分を担当しました。
b0163829_612346.jpg

しかしフランスでの彼のイメージはやはり「ロック」!今回の展覧会はその彼の代表作である1973年に発売されたロックスターのイメージイラスト集『Rock DreamsR』を中心に構成されています。このイラスト集は後にペラート氏にデビッド・ボウイの『ダイアモンド・ドッグ』とローリング・ストーンズの『イッツ・オンリー・ロックン・ロールのジャケットを手がけさせることになります。 そしてフランスではエチエンヌ・ダオーの”Pour nos vies martiennes”!
b0163829_6124640.jpg

でも最後にはやっぱり『プラウダ』を…
b0163829_618254.jpg

マイヨール美術館 公式サイト:www.museemaillol.com
ギイ・ペラート 公式サイト:http://www.guypeellaert.com/
by berceau-du-cinema | 2009-07-15 18:08 | ART | Comments(0)