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カテゴリ:CINEMA/FESTIVAL( 153 )

カンヌ映画祭2019

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2019年度のカンヌ映画祭に参加しました。

現地で鑑賞できたのは映画祭出品作品36本とマーケット上映作品12本。
これにプロモリール3上映と新作プレゼンテーション1本に参加。
パリに戻ってから2日間で3本を鑑賞。

作品の個人的評価を★マークで入れました。
明日からも少しずつ見る予定なので、少しずつアップデートしていきます。

(マーケット上映作品にもお勧めがありましたが、今回は残念ながら割愛します)

*コンペティション部門


The Dead Don’t Die (ジム・ジャームッシュ監督/アメリカ)★★★ *日本公開

Pain and Glory (ペドロ・アルモドバル監督/スペイン)★★★ *日本公開

The Traitor (マルコ・ベロッキオ監督/イタリア)★★★ *日本公開

Parasite (ポン・ジュノ監督/韓国)★★★★★ *日本公開

Young Ahmed (ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督/ベルギー)★★★ *日本公開

Oh Mercy! (アルノー・デプレシャン監督/フランス)★★★

The Wild Goose Lake (ディアオ・イーナン監督/中国)*日本公開

Atlantics (マティ・ディオプ監督/フランス)★★★★★ Netflix

Matthias & Maxime (グザヴィエ・ドラン監督/カナダ)★★★ *日本公開

Little Joe (ジェシカ・ハウスナー監督/オーストリア)★★

Sorry We Missed You (ケン・ローチ監督/イギリス)*日本公開

Les Misérables (ラジュ・リ監督/フランス)★★★★ *日本公開

A Hidden Life (テレンス・マリック監督/アメリカ)★★★ *日本公開かも

Bacurau (クレベール・メンドンサ・フィリオ&ジュリアノ・ドルネレス監督/ブラジル)

The Whistlers (コルネイユ・ポルンボイユ監督/ルーマニア)★★

Frankie (アイラ・サックス監督/アメリカ)★ *日本公開

Portrait of a Lady on Fire (セリーヌ・シアマ監督/フランス)★★★★★

It Must be Heaven (エリア・スレイマン監督/パレスチナ)★★★★

Sybil (ジュスティーヌ・トゥリエ監督/フランス)★

Once Upon A Time…in Hollywood』(クエンティン・タランティーノ監督/アメリカ) *日本公開

Mektoub, My Love: Intermezzo』(アブデラティフ・ケシシュ監督/フランス)✖️


*ある視点部門


The Invisible Life of Euridice Gusmao』(カリム・アイヌズ監督/ブラジル)★★★

Evge』(ナリマン・アリエフ監督/ウクライナ)

Beanpole』(カンテミル・バラコフ監督/カバルダ・バルカル共和国)

The Swallows of Kabul』(ザブー・ブライトマン&エレア・ゴベ=メヴェレック監督/仏)★★★

A Brother’s Love』(モニア・ショクリ監督/カナダ)

The Climb』(マイケル・アンジェロ・コヴィノ監督/アメリカ)★★★ *日本公開かも

Joan of Arc』(ブリュノ・デュモン監督/フランス)★★★★

Chambre 212』(クリストフ・オノレ監督/フランス)

A Sun That Never Sets』(オリヴェール・ラクセ監督/フランス)★★★★★

Port Authority』(ダニエル・レソヴィッツ監督/アメリカ)★★★

Papicha』(ムニア・メッドゥール監督/フランス)*日本公開

Nina Wu』(ミディ・ジー監督/ミャンマー)

Liberte』(アルベール・セラ監督/スペイン)★

Bull』(アニー・シルヴァースタイン監督/アメリカ)

Adam』(マリアム・トゥザニ監督/モロッコ)★★★★ *日本公開のはず

Summer of Changsha』(ズー・フォン監督/中国)

The Bears' Famous Invasion of Sicily』(ロレンツォ・マットッティ監督/イタリア)

Odnazhdy v Trubchevske』(ラリサ・サディロヴァ監督/ロシア)


*アウト・オブ・コンペティション


La Belle Epoque』(ニコラ・ブド監督/フランス)*日本公開

『ロケットマン』(デクスター・フレッチャー監督/イギリス)*日本公開

Diego Maradona』(アシフ・カマディア監督/イギリス)

The Best Years of a Life』(クロード・ルルーシュ監督/フランス)★★★★ *日本公開

Too Old to Die Young - North of Hollywood, West of Hell』(ニコラス・ウィンディング・レフン監督/デンマーク)

The Specials Hors Normes)』(オリヴィエ・ナカシュ&エリック・トレダノ監督/フランス)¥


*ミッドナイト・スクリーニング


The Gangster, The Cop, The Devil』(イ・ウォンテ監督/韓国)

Lux Aeterna』(ギャスパー・ノエ監督/フランス)


*スペシャル・スクリーニング


For Sama』(ワアド・アル・カテブ&エドワード・ワッツ監督/シリア・イギリス)

Share』(ピッパ・ビアンコ監督/アメリカ)

Etre Vivant et le Savoir』(アラン・カヴァリエ監督/フランス)★★

Tommaso』(アベル・フェラーラ監督/アメリカ)★★★

Family Romance, LLC』(ヴェルナー・ヘルツォーク監督/ドイツ)★★

Que Sea Ley』(ホアン・ソラナス監督/アルゼンチン)

Chicuarotes』(ガエル=ガルシア・ベルナル監督/メキシコ)

The Cordillera of Dreams』(パトリシオ・グズマン監督/チリ)

Ice on Fire』(レイラ・コナーズ監督/アメリカ)

5B』(ダン・クラウス監督/アメリカ)


*監督週間


Alice and the Mayor』(ニコラ・パリゼール監督/フランス)

And Then We Danced』(レヴァン・アキン監督/スウェーデン)

Ang Hupa』(ラヴ・ディアス監督/フィリピン)★★★★

Song Without a Name』(メリナ・レオン監督/ペルー)

Ghost Tropic』(バス・ドヴォス監督/ベルギー)

Give Me Liberty』(キリル・ミカノフスキー監督/ロシア)★★★★

『初恋』(三池崇史監督/日本)★★★★ *日本公開

To Love To Sing』(ジョニー・マ監督/中国・カナダ)

Dogs Don't Wear Pants』(ジュッカ=ペッカ・ヴァルキーパー監督/フィンランド)★★

Le Daim』(カンタン・デュピユー監督/フランス)(写真)

The Particles』(ブレイズ・アリゾン監督/フランス)

Lilian』(アンドレアス・ホルヴァート監督/オーストリア)

Oleg』(ジュリス・クルシエティス監督/ラトヴィア)

Blow It To Bits (レック・コワルスキー監督/米)

Perdrix』(エルワン・ル・デュック監督/フランス)★

For the Money』(アレホ・モギランスキ監督/アルゼンチン)

Red 11』(ロバート・ロドリゲス監督/アメリカ)

Sick, Sick, Sick』(アリス・フルタド監督/ブラジル)★★★

The Light House』(ロバート・エガース監督/アメリカ)*日本公開かも

The Orphanage』(シャールバヌー・サダト監督/アフガニスタン)

Tlamess』(アラ・エディンヌ・スリム監督/チュニジア)

An Easy Girl』(レベッカ・ズロトヴスキ監督/フランス)

Wounds』(ババク・アンヴァリ監督/イラン・英)★ *日本公開かも、もしくはNetflix

Yves』(ブノワ・フォルジャール監督/フランス)

Zombi Child』(ベルトラン・ボネロ監督/フランス)


批評家週間


Abou Leila』(アミン・シディ=ブメディエンヌ監督/アルジェリア)

Land of Ashes』(ソフィア・クイロス・ウベダ監督/アルゼンチン)

A White, White Day』(フリーヌル・パルマソン監督/アイスランド)

I Lost My Body』(ジェレミー・クラパン監督/フランス)★★★ *Netflix

Our Mothers』(セザール・ディアス監督/グアテマラ)★★★★

The Unknown Saint』(アラー・エディンヌ・アルジェム監督/モロッコ)

Vivarium』(ロルカン・フィネガン監督/アイルランド)★★ *日本公開


スペシャル・スクリーニング


Litigante』(フランコ・ロリ監督/コロンビア)(写真)★★

Heroes Don’t Die』(オード・レア・ラパン監督/フランス)

You Deserve a Lover』(アフシア・エルジ監督/フランス)

Dwelling in the Fuchun Mountains』(グ・シャオガン監督/中国)★★★★

『典座 - TENZO - 』(冨田克哉監督/日本)★★


by berceau-du-cinema | 2019-05-28 23:52 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)

CANNES 2017

2017年度カンヌ映画祭の私的星取り表。今年のベストはこの3本!

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コンペティション部門


You Were Never Really Here(イギリス・フランス・米)監督:リン・ラムジー ★★★★★

120 Battements par minuteBeats Per Minute)(仏)監督:ロバン・カンピヨ ★★★★

Le Redoutable(仏)監督:ミシェル・アザナヴィシウス X

L'Amant Double(仏・ベルギー)監督:フランソワ・オゾン ★★★★

Rodin(仏・ベルギー)監督:ジャック・ドワイヨン ★★★★

Happy End(仏・独・オーストリア)監督:ミヒャエル・ハネケ ★★

KrotkayaA Gentle Creature)(仏・オランダ・リトアニア)監督:セルゲイ・ロズニッツァ ★★★★

Aus dem NichtsIn The Fade)(独・仏)監督:ファティ・アキン ★★

Felesleges emberJupiter's Moon)(ハンガリー・独)監督:コーネル・ムンドルッツォ ★★

LovelessNelyubov)(ロシア・ベルギー・独・仏)監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ ★★★

The Day AfterGeu-Hu)(韓)監督:ホン・サンス ★★★★

光(仏・日)監督:河瀨直美 X

The Killing of a Sacred Deer(英・米)監督:ヨルゴス・ランティモス ★★★

Okja(韓・米)監督:ポン・ジュノ ★★★★

The Beguiled(米)監督:ソフィア・コッポラ ★★★

Good Time(米)監督:ベン&ジョシュア・サフディー ★★★★

The Meyerowitz Stories(米)監督:ノア・バームバック

Wonderstruck(米)監督:トッド・ヘインズ ★★★★

The Square(スウェーデン・デンマーク・米・仏)監督:リューベン・オストルンド ★★


アウト・オブ・コンペティション部門


Les fantômes d’Ismaël (Ismael's Ghosts)(仏)監督:アルノー・デプレシャン ★★★★

VisagesVillages(仏)監督:アニエス・ヴァルダ、JR ★★★

無限の住人(英・日)監督:三池崇史 未見

How to Talk to Girls at Parties(英・米)監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル 未見

Based on a True StoryD'après une histoire vraie)(仏・ポーランド)監督:ロマン・ポランスキー X


特別招待作品


Sea Sorrow(英)監督:ヴァネッサ・レッドグレイヴ 未見

12 Jours (12 Days)(仏)監督:レイモン・ドゥパルドン ★★★★

Napalm(仏)監督:クロード・ランズマン X

An Inconvenient Sequel : Truth to Power(米)監督:Bonni CohenJon Shenk 未見

Demonds in Paradise(仏・スリランカ)監督:Jude Ratman 未見

Clair's Camera(仏・韓)監督:ホン・サンス ★★★

Promised Land(英・米)監督:Eugene Jarecki 未見

They(米・カタール)監督:Anahita Ghazvinizadeh 未見

Le Vénérable W.(仏・スイス)監督:バーベット・シュローダー ★★★★

Carré 35(仏)監督:エリック・カラヴァカ★★★★


ミッドナイト・スクリーニング


A Prayer Before Dawn(英・仏)監督:ジャン=ステファーヌ・ソヴェール 未見

Ak-NyeoThe Villainess)(韓)監督:Jung Byung-Gil 未見

BulhandangThe Merciless)(韓)監督:Byun Sung-hyun


ヴァーチャル・リアリティー


Carne y Arena(米)監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 未見


70周年記念イベント


24 Frames(イラン)監督:アッバス・キアロスタミ 未見


トリビュート


Nos Années Folles(仏)監督:アンドレ・テシネ ★★


シネマ・ドゥ・プラージュ


Djam(仏・ギリシャ・トルコ)監督:トニー・ガトリフ ★★★


ある視点部門


Barbara(仏)監督:マチュー・アマルリック ★★★★★

Jeune Femme(仏)監督:Léonor Serraille ★★

L'Atelier (The Workshop)(仏)監督:ローラン・カンテ ★★★

Après la guerre (After The War)(仏・伊・スイス)監督:Annarita Zambrano 未見

Fortunata (Lucky)(伊)監督:セルジョ・カステリット

En attendant les hirondelles (The Nature of Time)(独・仏)監督:Karim Moussaqui ★★★

OutVychladnutie)(スロヴァキア・ハンガリー・ポーランド・ラトヴィア)監督:György Kristóf ★★

DirectionsPosoki)(マケドニア・ブルガリア・独)監督:Stephan Komandarev 未見

Western(独・ブルガリア・オーストリア)監督:Valeska Grisebach ★★★

ClosenessTesnota)(ロシア)監督:Kantemir Balagov ★★★

LerdDregs)(イラン)監督:Mohammad Rasoulof ★★

『散歩する侵略者』(日)監督:黒沢清 ★★★★

Wind River(英・カナダ・米)監督:テイラー・シェリダン ★★★

Las Hijas de Abril (April's Daughter)(メキシコ)監督:ミシェル・フランコ ★★

La Novia del Desierto (The Desert Bride)(アルゼンチン・チリ)監督:Cecilia AtánValeria Pivato ★★★

Beauty and the DogsAala Kaf Ifrit)(チュニジア・仏・スウェーデン・レバノン・カタール) 監督:Kaouther Ben Hania ★★★

La CordilleraThe Summit)(アルゼンチン・仏・スペイン) 監督:サンチアゴ・ミトレ 未見

Walking Past The Future(路未来)(中) 監督:Li Ruijun 未見


監督週間部門


I Am Not A Witch(ザンビア・英・仏)監督:Rungano Nyoni ★★★

Alive In France(仏)監督:アベル・フェラーラ X

L'Amant d’un jourLover for a Day)(仏)監督:フィリップ・ガレル ★★★

Jeannette, L’Enfance De Jeanne D’ArcJeannette, the Childhood of Joan of Arc)(仏) 監督:ブリュノ・デュモンX

Un Beau Soleil IntérieurDark Glasses)(仏)監督:クレール・ドゥニ ★

Ôtez-Moi d’un douteJust to Be Sure)(仏・ベルギー) 監督:カリーヌ・タルデューX

A Ciambra(伊・仏・独)監督:Jonas Carpignano ★★★

Nothingwood(仏・独)監督:Sonia Kronlund X

Cuori PuriPure Hearts)(伊)監督:Roberto De Paolis ★★

L’IntrusaThe Intruder)(伊)監督:Leonardo Di Costanzo ★★★

Frost(リトアニア・仏・ウクライナ・ポーランド)監督:シャルナス・バルタス ★★★

West of The Jordan RiverField Diary Revisited)(イスラエル・仏)監督:アモス・ギタイ 未見

Marlina Si Pembunuh Dalam Empat BabakMarlina The Murderer in Four Acts)(インドネシア・マレーシア・シンガポール・タイ・仏)監督:モーリー・スルヤ ★★★★

Mobile Homes(カナダ・仏)監督:Vladimir De Fontenay ★★

Bushwick(米)監督:Cary MurnionJonathan Milott

The Florida Project(米)監督:ショーン・ベイカー ★★★★★

Patti Cake$(米)監督:Geremy Jasper ★★

The Rider(米)監督:Chloé Zhao ★★★★

La Defensa Del Dragón(コロンビア) 監督:Natalia Santa 未見

The Nothing FactoryA fábrica de nada)(ポルトガル)監督:Pedro Pinho ★★★


批評家週間部門


Ava(仏)監督:Léa Mysius ★★★

Makala(仏)監督:Emmanuel Gras ★★★

Tehran Taboo(独・オーストリア)監督:Ali Soozandeh ★★

Oh Lucy!(日・米)監督:平柳敦子 X

La Familia(ベネズエラ・チリ・ノルウェー)監督:Gustavo Rondón Córdova 未見

Gabriel e a montanhaGabriel And The Mountain)(ブラジル・仏)監督:フェリペ・バルボザ

Los Perros(チリ・仏)監督:Marcela Said ★★

特別上映作品

Sicilian Ghost Story(伊・仏)監督:Fabio GrassadoniaAntonio Piazza ★★★

Brigsby Bear(米)監督:Dave McCary ★★★

Petit PaysanBloody Milk)(仏) 監督:Hubert Charuel ★★★

Une Vie ViolenteA Violent Life)(仏) 監督:ティエリー・ド・ペレッティ ★★★


ACID部門


Avant la fin de l'étéBefore Summer Ends)(仏・スイス)監督:Maryam Goormaghtigh ★★

Belinda(仏)監督:Maria Dumora 未見

Coby(仏)監督:Christian Sonderegger ★★★

Kiss and Cry(仏)監督:Lila PinellChloé Mahieu ★★★

Last Laugh(香港・仏)監督:Zhang Tao ★★★★

L’Assemblée(仏)監督:Mariana Otero 未見

Le Ciel étoilé au dessus de ma têteThe Starry Sky Above Me)(仏)監督:Ilan Klipper

Sans adieu(仏)監督:Christophe Agou ★★★★

Scaffolding(イスラエル・ポーランド)監督:Matan Yair ★★★

特別上映

Pour le réconfort(仏) 監督:ヴァンサン・マケーニュ(Vincent MacaigneX


by berceau-du-cinema | 2017-05-31 22:24 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)

CANNE 2016

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2016年度カンヌ映画祭の私的星取り表と(知っている限りの)日本公開情報です。

公式コンペティション部門は、既に言われているように、有名監督の作品が並んだものの、までのキャリアに較べると並の出来の作品が多く、『Toni Erdman』や『Aquarias』などニューカマーの作品が好評を得たものの、賞を逃すという結果になり、受賞結果には大きな疑問を残しました。

ある視点部門は作品ごとのクオリティーにあまりにも開きがあり、セレクションに問題があるのでは?と感じたほど。
監督週間部門は現ディレクターの冒険のない予定調和路線がそのまま継続されていて、個人的には刺激のある作品が少な過ぎて退屈なのですが、一般客を含め、このセレクションを評価する向きも多いそうなので、この方向性でそのまま進みそうです。(今年もカメラドールを取りましたし…)
初長編もしくは2本目の作品が対象にも関わらず、野心のある完成度の高い作品が並んだ批評家週間部門の方が面白いセレクションになっていました。

日本公開情報で「?」マークがついているのは、メジャーが日本の権利も取得してしまったので、実際に公開されるか分らない作品です。

公式セレクションの受賞結果:http://www.festival-cannes.com/en/palmares/all-awards

コンペティション部門

『Toni Erdman』マーレン・アーデ監督(ドイツ)★★★(日本公開)
『Julieta』ペドロ・アルモドバル監督(スペイン)★★★(日本公開)
『American Honey』アンドレア・アーノルド監督(イギリス)★★★★(日本公開?)
『Personal Shopper』オリヴィエ・アサイアス監督(フランス)★(日本公開)
『La Fille Inconnue』ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督(ベルギー)★★★(日本公開)
『It’s Only the End of the World』グザヴィエ・ドラン監督(カナダ)★★★(日本公開)
『Slack Bay』ブリュノ・デュモン監督(フランス)★
『Mal de Pierre』ニコル・ガルシア監督(フランス)(日本公開)
『Rester Vertical』アラン・ギロディー監督(フランス)★★★★
『Paterson』ジム・ジャームッシュ監督(アメリカ)★★★★★(日本公開)
『Aquarias』Kleber Filho Mendonca監督(ブラジル)★★★★
『I, Daniel Blake』ケン・ローチ監督(イギリス)★★★★(日本公開)
『Ma’ Rosa』ブリランテ・メンドーサ監督(フィリピン)★★★
『Bacalaureat』クリスチャン・ムンジウ監督(ルーマニア)★★★(日本公開)
『Loving』ジェフ・ニコルズ監督(アメリカ)★★★★(日本公開)
『The Handmaiden』パク・チャヌク監督(韓国)★★(日本公開)
『The Last Face』ショーン・ペン監督(アメリカ)X(日本公開)
『Sieranevada』クリスティ・プイユ監督(ルーマニア)★★★
『Elle』ポール・ヴァーホーヴェン監督(オランダ) ★★★★(日本公開)
『The Neon Demon』ニコラス・ウェンディン・レフン監督(デンマーク)★★★(日本公開)
『The Salesman』アスカー・ファルハディ監督(イラン)★★★

アウト・オブ・コンペティション部門

オープニング作品:
『Cafe Society』ウディ・アレン監督(アメリカ) ★(日本公開)

『Money Monster』ジョディ・フォスター監督(アメリカ)★★(日本公開)
『Goksung』ナ・ホンジン監督(韓国)(日本公開)
『The BFG』スティーヴン・スピルバーグ監督(アメリカ)未見(日本公開)

ミッドナイト・スクリーニング

『Gimme Danger』ジム・ジャームッシュ監督(アメリカ)★★★★(日本公開)
『Train to Busan』ヨン・サンホ監督(韓国)
『Blood Father』ジャン=フランソワ・リシェ監督(フランス)未見

スペシャル・スクリーニング

『The Last Resort』タノス・アノストプロス監督、ダビデ・デルデガン監督(ギリシャ/イタリア)
『Hissein Habre, a Chadian Tragedy』マハマト=サレ・ハルーン監督(チャド)未見
『Exil』リティ・パニュ監督(カンボジア)未見
『Last Days of Louis XIV』アルベール・セラ監督(スペイン)★★★★★
『Le Cancre』ポール・ヴェッキアリ監督(フランス)★★★★
『Wrong Elements』ジョナサン・リッテル監督(アメリカ)未見
『La foret de quiconces』グレゴワール・ルプランス=ランゲ監督(フランス)X
『Chouf』カリム・ドリディ監督(フランス/チュニジア)★★

ある視点部門

『淵に立つ』深田晃司監督(日本)★★★★(日本公開)
『海よりもまだ深く』是枝裕和監督(日本)(日本公開)
『Beyond the Mountains and Hills』エラン・コリリン監督(イスラエル)★★
『Inversion』ベーナム・ベーザディ監督(イラン)★
『Apprentice』ブー・ユンファン監督(シンガポール)★★
『The Stopover』デルフィーヌ&ミュリエル・クラン監督(フランス)★★★
『Clash』モハメド・ディアブ監督(エジプト)★★★
『Pericle il nero』ステファノ・モルディーニ 監督(イタリア)未見
『Captain Fantastic』マット・ロス監督(アメリカ)★★★★(日本公開)
『The Student』キリル・セレブレニコフ監督(ロシア) ★★
『Hell or High Water』デヴィッド・マッケンジー監督(イギリス)
『Red Turtle』マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督 (オランダ)(日本公開)
『The Dancer』ステファニー・ディ・ジュスト監督(フランス)★★★(日本公開)
『Personal Affairs』Maha HAJ監督(イスラエル)★★
『The Happiest day in the life of Olli Maki』Juho KUOSMANEN 監督(フィンランド) ★★
『Francisco Sanctis’s Long Night』Francisco MARQUEZ, Andrea TESTA監督 (アルゼンチン)★★★
『Dogs』Bogdan MIRICA監督 (ルーマニア) ★★★
『The Transfiguration』Michael O’SHEA監督 (アメリカ)★★★★

監督週間部門

『Sweet Dreams』マルコ・ベロッキオ監督(イタリア)★★
『Dog Eat Dog』ポール・シュレーダー監督(アメリカ)★★★
『The Aquatic Effect』ソルヴェイグ・アンスパッシュ監督(フランス)★★
『Les Vies de Therese』セバスチャン・リフシッツ監督(フランス)★★★★
『Tour de France』ラシッド・ジャイダニ監督(フランス)★★
『Mercenaire』サッシャ・ヴォルフ監督(フランス)★★
『Divines』ウーダ・ベンヤミナ監督(フランス)(日本公開?)
『L’Economie du couple』ジョアキム・ラフォス監督(ベルギー)★★★
『My Life as a Zucchini』クロード・バラス監督(スイス)★★★★(日本公開)
『Like Crazy』パオロ・ヴィルズィ監督(イタリア)★★★
『Fiore』クラウディオ・ジョヴァンネージ監督(イタリア)★★
『Wolf and Sheep』シャールバヌー・サダット監督(アフガニスタン)★★★★
『Risk』ローラ・ポアトラス監督(アメリカ)★★★★
『Two Lovers and a Bear』キム・グエン監督(カナダ)★★
『Mean Dreams』ネイサン・モルランド監督(カナダ)★★
『Endless Poetry』アレハンドロ・ホドロフスキー監督(チリ)★★(日本公開)
『Neruda』パブロ・ラライン監督(チリ)★★★★(日本公開)
『Raman Raghav 2.0』アヌラーグ・カシュヤプ監督(インド)未見

批評家週間部門

『Album』Mehmet Can Mertoglu監督(トルコ)★★★
『Diamond Island』ダヴィ・チュウ監督(カンボジア・フランス)★★★
『Raw』ジュリア・デュクルノー監督(フランス)★★★★(日本公開?)
『Mimosas』オリヴィエ・ラックス監督(スペイン)★★★★
『One Week and a Day』アサフ・ポロンスキー監督(イスラエル)★★
『Tramontaine』Vatche Boulghourjian監督(レバノン)★★★
『A Yellow Bird』K. Rajagopal監督(シンガポール)★★★

特別上映
オープニング作品:
『In Bed With Victoria』ジュスティーヌ・トリエ監督(フランス)★★
クロージング作品:
『Smile』サンドリーヌ・キベルラン監督(フランス)★★
『En Moi』レティシア・カスタ監督(フランス)★★
『Kitty』クロエ・セヴィニー監督(アメリカ)★★
『Apnée』ジャン=クリストフ・ムーリス監督(フランス)★★★★
『Happy Times Will Comme Soon』アレッサンドロ・コモダン監督(イタリア)★★★★★
by berceau-du-cinema | 2016-06-30 18:41 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)

2015年カンヌ映画祭 星取り表

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今年もカンヌ映画祭に参加したので、個人的な星取り表を。
話題作、個人的な注目作も含め、まだ見ることのできていない作品も多いのですが、アップデートしていきます。
(タイトルは英語、フランス映画と日本映画のみ原語になっています。)


コンペティション

CAROL(トッド・ヘインズ監督) ★★★★*日本で公開
CHRONIC(ミシェル・フランコ監督)★★★ *日本で公開
DHEEPAN(ジャック・オディアール監督)★★★★ *日本で公開
TALE OF TALES(マッテオ・ガローネ監督)★★★
LA LOI DU MARCHE(ステファン・ブリゼ監督)★
LOUDER THAN BOMBS(ヨアキム・トリアー監督)★★★
MACBETH(ジャスティン・カーゼル監督) ★★★
MARGRITTE & JULIEN(ヴァレリー・ドンゼッリ監督)★★★
MIA MADRE(ナンニ・モレッティ監督)★★★★ *日本で公開
MON ROI(マイウェン監督)

黒衣の刺客(ホウ・シャオシェン監督)★★★★★ *日本で公開
SON OF SOUL(László NEMES監督)★★★ *日本で公開
MOUNTAINS MAY DEPART(ジャ・ジャンクー監督) *日本で公開
SICARIO (ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督)*日本で公開
THE LOBSTER(ヨルゴス・ランティモス監督)*日本で公開
THE SEA OF TREES(ガス・ヴァン・サント監督) *日本で公開
海街diary (是枝裕和監督)*日本で公開
VALLEY OF LOVE(ギョーム・ニクルー監督)★
YOUTH(パオロ・ソレンティーノ監督)★★ *日本で公開

ある視点

ALIAS MARIA(José Luis Rugeles GRACIA監督)★★★
あん(河瀬直美監督)★★ *日本で公開
THE FOURTH DIRECTION(Gurvinder SINGH監督)★★★
THE TREASURE(コーネリウ・ポランボユ監督)★★
RAMS(Grímur HÁKONARSON監督)★★★ *日本で公開
JE SUIS UN SOLDAT(ロラン・ラリヴィエール監督)★★★
岸辺の旅 (黒沢清監督)★★★★★ *日本で公開
LAMB(Yared ZELEKE監督)★★
THE CHOSEN ONES(David PABLOS監督)★★
MADONNA(SHIN Suwon監督)★
MARYLAND(アリス・ウィノクール監督)★★★
MASAAN(Neeraj GHAYWAN監督)★
THE SHAMELESS(OH Seung-Uk監督)★★
NAHID(Ida PANAHANDEH監督)★
CEMETERY OF SPLENDOUR(アピチャートポン・ウィーラセータクン監督)★★★★★
TAKLUB(ブリランテ・メンドーサ監督)★★★★★
THE OTHER SIDE(Roberto MINERVINI監督)★★★★
ONE FLOOR BELOW(Radu MUNTEAN監督)★★★
THE HIGH SUN(Dalibor MATANIC監督)★★

アウト・オブ・コンペティション

LA TETE HAUTE(エマニュエル・ベルコ監督)★★★ *日本で公開

特別招待作品

A TALE OF LOVE AND DARKNESS(ナタリー・ポートマン監督)★
AMNESIA(バーベット・シュローダー)★★
UNE HISTOIRE DE FOU(ロベール・ゲディギャン監督)★★

監督週間

A PERFECT DAY(フェルナンド・レオン・デ・アラノア監督
ARABIAN NIGHTS(ミゲル・ゴメス監督)★★★★★
THE HERE AFTER(Magnus VON HORN監督)★★★
GREEN ROOM(ジェレミー・ソルニエ監督
LES COWBOYS(トマ・ビデガン監督)★★★
PEACE TO US IN OUR DREAMS(シャルナス・バルタス監督)★★
BEYOND MY GRANDFATHER ALLENDE(Marcia TAMBUTTI ALLENDE監督)★★★★
EMBRACE OF THE SERPENT(Ciro GUERRA監督)★
L’OMBRE DED FEMMES(フィリップ・ガレル監督)★★★★ *日本で公開
MUCH LOVED(Nabil AYOUCH監督)
SONGS OF MY BROTHER TAUGHT ME(Chloé ZHAO監督)
DOPE(Rick FAMUYIWA監督)★★
FATIMA(フィリップ・フォコン監督) ★★★★
LE TOUT NOUVEAU TESTAMENT(ジャコ・ヴァン・ドルマル監督)★★★★ *日本で公開
MUSTANG(Deniz Gamze ERGUVEN監督)★★★ *日本で公開
TROIS SOUVENIRS DE MA JEUNESSE(アルノー・デプレシャン監督)★★ *日本で公開

批評家週間

DEGRADE(Arab & Tarzan NASSER監督)★★
KRISHA(Trey Edward SHULTS監督)★
MEDITETTANEA(Jonas CARPIGNANO監督)★★
NI LE CIEL NI LA TERRE(クレモン・コジトール監督)★★★★
PAULINA(Santiago MITRE監督)★★★★
SLEEPING GIANT(Andrew CIVIDINO監督) ★★★
LA TIETTA Y LA SOMBRA(César Augusto ACEVEDO監督)★★★

LES ANARCHISTES(Elie Wajeman監督)★★
LA VIE EN GRAND(Mathieu Vadepied監督)
COIN LOCKER GIRL(HAN Jun-hee監督)★★
LES DEUX AMIS(ルイ・ガレル監督)★★★ マケーニュ映画としては★★★★★
by berceau-du-cinema | 2015-05-24 07:24 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)

第64回ベルリン映画祭 フランス映画

第64回ベルリン映画祭 フランス映画

*コンペティション

"Aimer, boire et chanter"(2013年/フランス映画/1時間48分)
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監督:アラン・レネ
出演:サビーヌ・アゼマ、サンドリーヌ・キベルラン、カロリーヌ・シオル、アンドレ・デュソリエ、イッポリット・ジラルド、ミシェル・ヴュイエルモーズ
シノプシス:イギリスのヨークシャー地方の田舎に住む3組のカップル。友人ジョージが余命幾ばくもないことを知り、彼らの生活が一変する。医者のコリンは妻のキャスリンにその事を告げるが、ジョージはキャスリンの初恋の人であった。またジョージは友人たちのアマチュア劇団に参加し、彼の親友である夫のジャックの浮気に悩むタマラとラブシーンを演じさせようとする。ジャックはジョージの前妻であるモニカに彼の最後を見届けるように説得しようとする。しかし3人の女性たちはそれぞれがジョージとヴァカンスに出かけるつもりでいた。
*「スモーキング/ノースモーキング」(1993年)、"‪Cœurs‬
"(2006年)に続くアラン・エイクボーンの戯曲を自由翻案した映画化。原作の"The Life of Riley"は2010年に初演されています。いつも常連俳優たちに混じって、サンドリーヌ・キベルランが初参加。フランス公開は3月26日。
追記:今回のベルリン映画祭で「映画芸術に新たな視点をもたらした」作品に授与されるアルフレッド・バウアー賞を受賞したアラン・レネ監督は3月1日に永眠し、これが遺作となってしまいました。ご冥福をお祈り申し上げます。

*アウト・オブ・コンペティション

"La Belle et la Bête"(2014年/仏独合作/1時間52分)
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監督:クリストフ・ガンズ
出演:ヴァンサン・カッセル、レア・セドゥ、アンドレ・デュソリエ
シノプシス:1810年。船の難破で破産をした商人は6人の子供と共に移り住む。その中の一人、心優しいベルは美しい娘であった。ある日、商人は森に咲くバラを摘んでしまい、その森を支配する野獣から死を宣告されてしまう。父親の身代わりに野獣の城に向ったベルを待ち受けていたのは…
*ジャン・コクトー版が有名な『美女と野獣』の9本目の映画化は4500万ユーロをかけた大作に。1740年にヴィルヌーヴ夫人によって描かれた原作を脚色し、この寓話に新しい視点を注いでいます。フランス公開は映画祭に合わせて2月12日に。

*ベルリナーレ・スペシャル・ガラ

"Dans la cour"(2014年/フランス映画/1時間37分)
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監督:ピエール・サルヴァドーリ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ギュスターヴ・ケルヴェルン、フェオドール・アトキン、ピオ・マルマイ
シノプシス:ミュージシャンのアントワーヌは40歳になって突然キャリアの終止符を打つことを決意する。マンションの管理人の仕事を見つけた彼は、定年退職したばかりのマティルドと知り合いに。家の中に気になるひび割れを見つけた彼女は、建物が崩壊するのではないかと考えるようになり、自分が少しずつ気が狂って行くのではないかと不安に感じる。やがて彼らの間に友情が芽生え、お互いの辛い時期を乗り越えて行く。
*コメディを得意とするピエール・サルヴァドーリ監督は今までのスタイルを捨てて挑戦した9作目の長編は、カトリーヌ・ドヌーヴのために書かれたとのこと。フランス公開は4月23日。

"Diplomatie"(2013年/仏独合作/1時間24分)
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監督:フォルカー・シュレンドルフ
出演:アンドレ・デュソリエ、ニエル・アレストリュプ
シノプシス:1944年8月25日未明。パリの運命はドイツ国防軍のパリ市防衛司令官ディートリヒ・フォン・コルティッツの手にかかっていた。パリを破壊せよというヒットラーからの命令を受けていた。彼は命令には何でも従うことを知っていたスウェーデンのノルドリンク総領事はコルティッツの説得に当たる。
*『ブリキの太鼓』のフォルカー・シュレンドルフ監督の28本めにあたる新作はシリル・ジェリーの舞台の映画化。主演の2人は舞台でも同役を演じ、公演200回のロングランを果たしました。フランス公開は3月5日。

*パノラマ・スペシャル

"Arrête ou je continue"(2014年/フランス映画/1時間42分)
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監督:ソフィー・フィリエール
出演:エマニュエル・ドゥヴォス、マチュー・アマルリック、アンヌ・ブロシェ
シノプシス:長年のカップルであるポンムとピエール。ポンムの連れ子も一人暮らしを始めたばかりだが、どちらかが「ここで止めるか続けるか」と言い出してもおかしくない関係に。2人の趣味はハイキングだったが、ある日、ポンムは帰山をすることを拒否し、山の中に消えてしまう。
*ソフィー・フィリエール監督作品の常連であるエマニュエル・ドゥヴォスが、マチュー・アマルリックと6回めのカップル役に!音楽はフランスでカルト的な人気のあるクリストフが担当。フランス公開は3月5日。

"Yves Saint Laurent"(2014年/フランス映画/1時間46分)
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監督:ジャリル・レスペール
出演:ピエール・ニネイ、ギョーム・ガリエンヌ、シャルロット・ル・ボン、ローラ・スメ
シノプシス:1957年。21歳になったばかりのイヴ・サン・ローランはクリスチャン・ディオールの後継者に選ばれる。最初のコレクションに成功した彼は、公私のパートナーとなるピエール・ベルジェと出会い、彼と共に3年後に自分のブランドを設立する。
*ピエール・ベルジェの全面的なバックアップを受けた今作は、彼らの私邸やアトリエ、マラケッシュの別荘で撮影を敢行しただけではなく、オリジナルの服の他、主演のピエール・ニネイはイヴ・サン・ローランが本当につけていた眼鏡を着用することも許されたそう。フランスでは年明けの1月8日に公開され、150万人以上を動員するヒットに。

*パノラマ・ドキュメント

"Is the Man Who is Tall Happy? : An Animated Conversation with Noam Chomsky" (2013年/フランス映画/1時間28分)
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ドキュメンタリー&アニメーション
監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:ノーム・チョムスキー、ミシェル・ゴンドリー
シノプシス:ミシェル・ゴンドリーが数回に渡って行なったアメリカの言語学者で哲学者のノーム・チョムスキーのインタビューをアニメーション化。チョムスキーの世界感とゴンドリーのが出会う。
*ゴンドリー監督はニューヨークのビデオレンタル屋でノーム・チョムスキーに関するドキュメンタリーのDVDを発見し、マサチューセッツ工科大学まで会いに行き、撮影の許可を得たそう。フランス公開は4月30日。

*フォーラム

"L'enlèvement de Michel Houellebecq"(2014年/フランス映画/92分)
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監督:ギョーム・ニクルー
出演:ミシェル・ウエルベック、フランソワーズ・ルブラン
*2011年9月、フランスの人気作家ミシェル・ウエルベックが新刊のプロモーション中に誘拐される。しかし誘拐犯たちはなぜ誘拐したのかも誰に身代金を要求すればいいのかも分らないようだ。やがて、作家と誘拐犯の間に奇妙な関係が生まれて行く…
*モキュメンタリー(フェイク・ドキュメンタリー)です。フランス公開日は未定。

by berceau-du-cinema | 2014-02-06 07:56 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)

第61回サン・セバスチャン映画祭:フランス映画

9月20日より開催されるサン・セバスチャン映画祭に出品されるフランス映画の紹介です。今年で61回を迎える歴史の古い同映画祭は、世界5大映画祭の1つ。今年の1月に亡くなった大島渚監督の特集が組まれています。

*公式セレクション/コンペティション

QUAI D'ORSAY(外務省)”(2013年/フランス/113分)
監督:ベルトラン・タヴェルニエ
出演:ティエリー・レルミット、ラファエル・ペルソナーズ、ニエル・アレストリュプ
シノプシス:コメディ。外務大臣のアレクサンドル・タイヤール・ド・ヴォームは背が高く、ハンサムで、華やかさも兼ね揃えた女性にもてる男である。国立行政学院を卒業したばかりの若きエリート、アルチュール・ヴラミンクは大臣のスピーチの執筆係として採用されるが…
*人気バンド・デシネ(漫画家)。大臣のモデルはサルコジ元大統領の政敵であったドミニク・ド・ヴィルパンで、原作者は彼の側近だった人物。トロント映画祭にも出品。フランス公開は11月6日。
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『魂を治す男(MON AME PAR TOI GUERIE)』(2013年/フランス/124分)
監督:フランソワ・デュペイロン
出演:グレゴリー・ガドゥボワ、セリーヌ・サレット、ジャン=ピエール・ダルッサン
シノプシス:母親を亡くしたばかりのフレディは不思議な能力を受け継いだことに気付く。彼の手は人を「治す」ことができるのだ。最初はとまどいながらも、彼はこの能力を受け入れて行く。
*『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』のフランソワ・デュペイロン監督が2009年に発表した小説""Chacun pour soi, Dieu s’en fout"を自ら映画化、資金難を乗り越えて完成させた新作。主演のグレゴリー・ガドゥボワはコメデフィ・フランセーズの団員でもある演技派です。東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門にも出品。フランス公開は9月25日。
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*公式セレクション/閉幕上映

"The Young and Prodigious T.S. Spivet"(2013年/フランス&カナダ合作/105分)
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:カイル・・キャトレット、ヘレナ・ボナム・カーター、カラム・キース・レニー、ジュディ・デイヴィス、ドミニク・ピノン
シノプシス:モンタナにある牧場で両親や兄弟と暮らすT・S・スピヴェットは、科学が得意な天才少年。ワシントンにあるスミソニアン博物館から1本の電話を受け取った彼は、自分が権威ある賞を受賞することになったと知り、家族に内緒で一人で旅に出て、貨物列車に乗ってアメリカを横断する。しかし美術館のスタッフは彼がまだ10才であることを知らなかった。
*ライフ・ラーソンの小説『T・S・スピヴェット君 傑作集』の3Dによる映画化。フランスとカナダの合作ですが、舞台がアメリカなので英語劇になります。ジュネ監督の長編第1作目『デリカテッセン』(1991年)から、ずっと出演を続けているドミニク・ピノンが今作でも登場!フランス公開は10月16日
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Pearls部門

"9 MOIS FERME"(2013年/フランス/85分)
監督:アルベール・デュポンテル
出演:サンドリーヌ・キベルラン、アルベール・デュポンテル、ブーリ・ラネール
シノプシス:コメディ。独身で気難しい女性判事のアリアンヌが妊娠をした。誰が父親か検査した所、相手は凶悪な暴行で裁判を受けているボブであった。「その」記憶が一切ないアリアンヌは、何が起こったのか、何が起こるのかを理解しようとするが…
*裁判所を舞台にしたレイモン・ドクゥパルドン監督のドキュメンタリーを見て、作品の着想を得たデュポンテル監督。ドキュメンタリーに出演している女性判事がアドバイザーとして協力もしています。監督自身がボブ役を演じていますが、懇意にしているテリー・ギリアム監督が人肉を食べた「チャールズ・ミートソン」役に!その他にもギャスパー・ノエ監督、ヤン・クーネン監督も受刑者役で登場するそうです。主題歌は人気歌手のカミーユ。フランス公開は10月16日。
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「ラヴ・イズ・パーフェクト・クライム」(2013年/フランス&スイス合作/111分)
監督:アルノー・ラリユー/ジャン=マリー・ラリユー
出演:マチュー・アマルリック、カリン・ヴィアール、メイウィン、サラ・フォレスティエ、ドゥニ・ポダリデス
シノプシス:スリラー。スイスのローザンヌ大学で文学を教えるマルクは生徒たちと関係を持つことで知られていた。女学生たちの中で最も優秀で、彼の最も最近の獲物であった娘が失踪した数日後、マルクは娘について調べている母親に出会う。
*これが6本目の長編作品となるラリユー兄弟監督の新作は、お気に入り俳優であるマチュー・アマルリックとは短編も含めると4本目のコラボレーション。これまでは出身地であるピレネー地方を舞台としていた事が多かったのですが、今作は共同製作に入っているスイスへ。トロント映画祭、東京国際映画祭に出品。フランス公開は来年1月15日。
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by berceau-du-cinema | 2013-09-19 07:29 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)

第70回ヴェネチア映画祭:フランス映画 2

ヴェネチア映画祭に出品されるフランス映画の紹介。新しい才能を紹介するオリゾンティ部門と映画祭とは別運営のヴェニス・デイ部門です。この他にも新人監督を対象とした批評家週間部門がありますが、今年は残念ながらフランス映画の選出はありませんでした。

ORIZZONTI(オリゾンティ部門)

"JE M'APPELLE HMMM…(私の名前は…)"(2012/フランス/120分)
監督:アニエス・ベー
出演:ダグラス・ゴードン、ルー=レイラ・デメルリアック、シルヴィー・テスチュ、ジャック・ボナフェ、ジャン=ピエール・カルフォン
シノプシス:家出をした12才のセリーヌは、40代のトラック運転手ピーターの赤いトラックの中に隠れる。旅の間、様々な出会い通して、セリーヌは初めて子供らしい時間を過ごすことになる。ピーターは彼女にとって夢に描いた友達となり、彼は彼女に普通の生活を送るチャンスを与える。
*製作会社ラブ・ストリームスを通して映画界にも関わって来たデザイナーのアニエス・ベーは今までにホーム・ムービー的な短編作品などを発表してきましたが、今作が初の長編フィクション作品。今作はクレール・ドニ監督の脚本家として知られるジャン=ポル・ファゴーと共同執筆されています。予告編ティーザー
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"EASTERN BOYS"(2012/フランス/128分)
監督:ロバン・カンピヨ
出演:オリヴィエ・ラブルダン、Kirill Emelyanov, Danil Vorobyev, Edea Darcque, Beka Markozashvili
シノプシス:パリの北駅にたむろする東欧の少年たち。ロシア、ウクライナ、ルーマニアから来た彼らは若く、最年長のものでも25才ぐらいだ。彼らは売春をしているのか?50代前半の男性ダニエルは、その中の一人、マレックに興味を持ち、ある日、声をかける。翌日にダニエルの家で会う事を約束した2人だが、ダニエルはそれがある「罠」であることを知らなかった。
*日本でも『奇跡の朝』(2004年)が公開され、またローラン・カンテ監督作品の脚本や編集を担当している事で知られるロバン・カンピヨ監督の9年振りの新作。
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VENICE DAY(ヴェニス・デイ部門):http://www.venice-days.com/film.asp?lang=eng

"LA BELLE VIE(美しい人生)"(2013/フランス/93分)
監督:ジャン・ドニゾ
出演;ザッカリー・シャスリオー、ジュール・ペリシエ、ソレーヌ・リゴ、ニコラ・ブショー、ジャン=フィリップ・エコフェ、マヤ・サンサ
出演:離婚後、法的な決定から逃れるために、2人の息子を連れて逃亡生活を送るイヴ。しかし子供たちは成長し、自分たちの夢や喜びを追い求めるようになる。ある日、兄のピエールが姿を消し、シルヴァンは父親と小さな島にたどり着くが、そこでシルヴァンはジルダという名前の少女と恋に落ち、自分の人生を歩み始める。
*リセと大学で映画を勉強した後、母校のパリ第8大学で教鞭も取るジャン・ドニゾ監督の初長編作品。アニエス・ベーの製作会社ラブ・ストリームスが共同製作に入っています。
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"GERONTOPHILIA"(2013/カナダ/85分)
監督:ブルース・ラブルース
出演:ピエール=ガブリエル・ラジョワ、ウォルター・ボーデン、ケイティ・ボランド、マリ=エレーヌ・ティボー
シノプシス:ガールフレンドもいる18才のレークは、老人に「普通」ではない関心があることに気付く。夏休みの介護のバイトで出会ったピーボディ氏と親しくなる。患者たちが扱いやすいように薬を過剰摂取させられている事を知ったレークは、ピーボディ氏が逃げ出しのを助け、一緒に旅に出る。
*1980年代からスーパー8mmなどを使って映画製作を始め、ポルノグラフィック的な視点で挑発的なホモセクシャル映画を発表してきたブルース・ラブルース監督は写真家、作家としても活躍するアーティスト。今作では一般の観客でも見やすい作風で描かれています。予告編
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by berceau-du-cinema | 2013-08-28 17:12 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)

第70回ヴェネチア映画祭:フランス映画 1

今年で70周年を迎える世界最古のヴェネチア映画祭に出品されるフランス映画の紹介です。まずは公式コンペ部門にあたるヴェネチア70部門と招待作品部門から。公式コンペにフランスから選ばれたのは、同映画祭の常連フィリップ・ガレル監督だけ。次に紹介する他の部門も今年はフランス映画が少ないように感じます。ここではフランス語圏カナダの作品も紹介しています。

VENEZIA 70(ヴェネチア 70部門)

”LA JALOUSIE(嫉妬)" (2013/フランス/77分)
監督:フィリップ・ガレル
出演:ルイ・ガレル、アンナ・ムグラリス、エステール・ガレル
シノプシス:30才になる男は子供をもうけた女と別れ、別の女性と暮らしている。母親と暮らしている子供には会っているが、男が養育費も与えないために彼女は子供を育てるために働いている。男は貧しい舞台俳優で、やはり女優の女性と狂気の愛に生きているのだ。男は自分の人間関係を使い、必死になって彼女に役を与えようとするが、上手く行かない。そしてその女が浮気をし、もう彼とは暮らせないと言って出て行ってしまう。男は銃で自殺を図るが、弾がそれ、心臓ではなく左の肺を貫通する。男には病院で彼の看護をする妹と演劇しか残されていなかった。
*脚本はアルレット・ラングマン、マルク・ショロデンコに、監督の元パートナーのキャロリーヌ・デルアス、撮影はウィリー・クラン、編集はヤン・デデと、これまでのガレル作品に参加しているスタッフですが、音楽はフランスのミュージシャン、ジャン=ルイ・オベールが初参加。フランス公開は12月4日。予告編
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"TOM À LA FERME(農家のトム)"(2012/カナダ・フランス合作/95分)
監督:グザヴィエ・ドラン
出演:グザヴィエ・ドラン、ピエール=イヴ・カーディナル、リーズ・ロイ、イヴリーヌ・ブロシュ
シノプシス:サイコスリラー。広告代理店でコピーライターとして働くトムは、がある葬儀に列席するために田舎を訪れるが、彼と故人の関係を汁物は誰もいない。故人の長兄が母親と家族の名誉を守るために、ある不健全なゲームを提案するが、トムは暗い過去を持つこの家族の平和を維持する役を演じるはめになる。
*『わたしはロランス』のドラン監督の新作は、同名舞台の映画化で監督が主演も兼任。フランスの公開は2014年3月の予定。
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OUT OF COMPETITION(招待作品部門)

"UNE PROMESSE(ある約束)"(2013/フランス・ベルギー合作/95分)
監督:パトリス・ルコント
出演:レベッカ・ホール、アラン・リックマン、リチャード・マッデン
シノプシス:1912年のドイツ。貧しい階級出身の青年が学業を収め、製鉄工場の管理職の仕事を得る。厳しくて有名な社長は彼の仕事を評価し、秘書のポストを与える。しかし青年は社長の妻を愛してしまい、それを知った社長は青年をメキシコの採掘場に赴任させてしまう。妻は2年後に青年が戻って来た時に、彼のものになると約束をし、手紙を交わし合うが、第1次世界大戦が勃発し、青年はドイツに帰れなくなってしまう。8年後、ようやく祖国に戻った青年は、社長が亡くなったことを知るが…
*1929年にその1部が発表されたものの、1976年に完全版が発見、発行されたシュテファン・ツヴァイクの小説“Widerstand der Wirklichkeit”の映画化。ルコント監督は当初、主役にダイアン・クルーガーを想定していたそうです。フランス公開は2014年1月8日予定。
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by berceau-du-cinema | 2013-08-28 17:07 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)

第66回ロカルノ映画祭:フランス映画

今年から新しい芸術ディレクターが就任したロカルノ映画祭のフランス映画のラインアップです。しかし数年前から同映画祭のプログラミングに関わってきており、前任のオリヴィエ・ペールが更に押し進めた先鋭的な方向性を踏襲するセレクションとなっています。日本からは黒沢清監督の『』と青山真治監督の『共喰い』が公式コンペに入っています。

"Gare du nord"(2013年/フランス&カナダ合作/119分)
監督:クレール・シモン
出演:ニコル・ガルシア、レダ・カテブ、フランソワ・ダミアン
シノプシス:多くの人が行き交うパリ北駅。イスマエルはこの駅を利用する人達に関する博士論文を執筆するために、利用者にアンケートを取っていた。そんな時知り合ったマチルドは、命にかかわる病を抱えていた。時間の不規則な不動産の仕事に心身とも疲れ果てているジョアン、家出した娘を探すサシャ、駅にたむろする若者たち、不法入国者、そこで働く人達…様々な社会問題も浮き彫りになっていく。
*短編と同時に様々なドキュメンタリーも発表してきた女性監督のクレール・シモンは、前作"Les Bureaux de Dieu"(2008年)でも女性の家族計画相談所を舞台に、ドキュメンタリーとフィクションを融合させた作品を発表しています。今作と同時に撮影された"Géographie humaine"が、Fuori concorso部門でも上映。フランス公開は9月4日。
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"Tonnerre"(2013年/フランス/106分)
監督:ギョーム・ブラック
出演:ヴァンサン・マケーニュ、ソレーヌ・リゴ、ベルナール・メネス
シノプシス:感傷的な33才のロックミュージシャン、マキシムは年老いた気まぐれな父親が隠居生活を送る小さな街を訪れる。そこで優柔不断な21才の娘メロデフィに出会った彼は、たちまち彼女に夢中になり、音楽を作ることを疎かになってしまう。やがて病的なまでに激しい嫉妬に駆られるようになり…
*日本でも間もなく短編『遭難者』と中編『女っ気なし』が公開されるギョーム・ブラック監督の初長編監督。ラッシュ映像は何と70時間あり、編集に5時間を費やしたそうです。最初に出来上がったバージョンは4時間!かなりのカットが余儀なくされて、少し残念…フランス公開は2014年1月29日。
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"Une autre vie"(2013年/フランス/95分)
監督:エマニュエル・ムレ
出演:ジョイ・スター、ヴィルジニー・ルドワイヤン、ジャスミン・トリンカ
シノプシス:南仏の豪華な別荘に防犯ベルを設置する仕事をしているジャンは、国際的に有名なピアニストのオーロールに出会う。違う世界に住む2人だが、瞬く間に恋に落ち、共に新しい生活を始めようと決意する。ジャンはパートナーのドロレスと別れようとするが…
*日本では映画祭などで『キッスをよろしく』『チェンジ・オブ・アドレス』などが上映されているエマニュエル・ムレ監督はコメディを得意としていますが、今作ではシリアスな恋愛物語に挑戦しています。フランス公開は2014年1月15日。
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Concorso Cineasti del presente部門

"Le Sens de l’humour"(2013年/フランス/88分)
監督:マリリン・カント
出演:アントワーヌ・シャペイ、マリリン・カント、ルイ・シェペイ
シノプシス:冬。夫が亡くなった後、エリーズは10才の息子レオと2人で暮らしている。エリーズには夫の生前からつきあっていたポールがいるが、2人の関係は複雑なものになっている。しかしポールとレオが少しずつお互いを理解し合うようになる。エリーズはポールの子供を妊娠している事に気付くが、中絶をする決意をする。
*女優のマリリン・カントが4本の短編を監督した後、長編デビューした作品。主役を演じる2人は実生活でもパートナーです。
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”The Ugly One”(2013年/フランス/101分)
監督:エリック・ボードレール
出演:Juliette Navis、Saleh Mohamed Daoud、Hassan Mrad
シノプシス:ベイルートの浜辺で出会ったリリとミシェル。テロリスト行為、爆発、エレナという子供の死…これらの思い出に苛まれる2人。そこに27年間、パレスチナで闘い続けて来た日本赤軍の元メンバーの思い出が重なりあう。
エリック・ボードレール監督はドキュメンタリー『重信房子、メイと足立正生のアナバシス そしてイメージのない27年間』を2012年に発表していますが、今作には足立正生監督が脚本で参加、出演もしています。
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”Mouton”(2013年/フランス/100分)
監督:Gilles Deroo、Marie Pistone
出演:David Merabet、Michael Mormentyn、Cindy Dumont
シノプシス:海辺のレストランで働きながらシンプルな人生を送っていたムートン(羊)という名の青年が、ダンスパーティの夜に悲劇を迎えることになる。
*フランス北部のノール県を拠点とする監督2人組による初長編作品。彼らが出会ったアソシエーションのあるルーベという街は、アルノー・デプレシャン監督の出身地でもあります。製作費を集めるのに苦労をされたそうですが、国立映画・映像センターやル・フレノア国立現代芸術スタジオらの支援を受けて、製作が実現しました。
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Fuori concorso部門

"Que d’amour"(2013年/フランス/88分)
監督:ヴァレリー・ドンゼッリ
出演:Gérard Giroudon、Alexandre Pavloff、Léonie Simaga、Noam Morgensztern
シノプシス:ドラントとの結婚が決まったシルヴィアは、父親の許しを得て、召使いのふりをして未来の夫に近づく。しかしドラントも下男になりすましていた…
*今年のロカルノ映画祭で審査委員も務めた女優で映画監督のヴァレリー・ドンゼッリが、コメディ・フランセーズの以来で監督したTVドラマ。原案はマリヴォーの戯曲『愛と偶然の戯れ』です。
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by berceau-du-cinema | 2013-08-07 07:19 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)

第66回カンヌ映画祭:受賞結果発表

5月15日から開催されていた第66回カンヌ映画祭の閉幕式が行なわれました。

受賞結果:

パルム・ドール
"LA VIE D’ADELE(直訳:アデルの人生)" アブデラティフ・ケシシュ監督
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グランプリ:
"INSIDE LLEWYN DAVIS" ジョエル&イーサン・コーエン監督

監督賞:
"HELI" アマト・エスカランテ監督

審査委員賞:
『そして父になる』是枝裕和監督

脚本賞
"TIAN ZHU DING(A TOUCH OF SIN))" ジャ・ジャンクー監督

女優賞
ベレニス・ベジョ
("LE PASSE"(直訳:過去)"アスガー・ファルハディ監督)

男優賞
ブルース・ダーン
("NEBRASKA" アレクサンダー・ペイン監督)

有名監督が名前を連ねましたが、蓋を開けてみると、「よく出来てはいるが、その監督の傑作には届かない小粒な作品」が多いと言われたコンペで、突出した素晴らしさで下馬評が最も高かったのが、アブデラティフ・ケシシュ監督の"LA VIE D’ADELE" (直訳:アデルの人生)でした。性に目覚めたばかりの少女が、年上の娘の抗いがたい魅力に惹かれて恋に落ち、自分自身を見いだしながら成長。そして嫉妬が原因で辛い別れを体験した後も忘れられない彼女を断ち切る決心をし、新しい道を歩んで行くまでを追っています。レズビアンの物語というのではなく、普遍的と言える愛の物語を、新人女優のアデル・エグザルコプロースが主人公アデルを文字通り「生き」、そして相手役のレア・セイドゥが素晴らしい演技力を持って体現。この2人の間で起こる化学反応に、心が震えるのを抑えられないような作品でした。異例の事ですが、審査委員団は作品と女優の2人にパルムドールを捧げています。

その他の受賞作品も、ウェル・メイドな作品、冷徹な作品、グッド・フィーリングな作品とそれぞれスタイルが違う混じり、映画の多様性がきちんと意識された受賞結果という印象がします。

*****

今年はコンペティション全作品を見る事ができたので、自分なりにも選んでみました。やはり"LA VIE D’ADELE"がすごすきて、他の賞は難航(笑)。

パルム・ドール
"LA VIE D’ADELE(直訳:アデルの人生)" アブデラティフ・ケシシュ監督

グランプリ:
"TIAN ZHU DING(A TOUCH OF SIN))" ジャ・ジャンクー監督
監督の引き出しの多さ、巧みさを堪能できました。

監督賞:
"LA GRANDE BELLEZZA(THE GREAT BEAUTY)"パオロ・ソレンティーノ監督
個人的に入り込めた作品ではないのですが、その構成力、映像と音の編集は目を見張るものが。

審査委員賞:
"NEBRASKA" アレクサンダー・ペイン監督
今年のハート・ウォーミング賞。誰もが心に持っている原風景に、愛すべき人達。最後、ほろっとしました。

脚本賞
"LE PASSE" (直訳:過去)アスガー・ファルハディ監督
『別離』と同じ構造と言われれば、それまでですが、それでもやはりこれだけの物語を作り出す才能は素晴らしいと思い。

女優賞
エマニュエル・セニエ
("LA VÉNUS À LA FOURRURE(直訳:毛皮を着たヴィーナス)" ロマン・ポランスキー監督)
"LA VIE D’ADELE"の2人に与えたいところですが、パルム・ドールと重なる受賞は禁止されているので、断念。女優が熱演するタイプの作品が多かった中、軽やかに演技の幅をみせつけたエマニュエル・セニエは圧巻でした。そして"NEBRASKA" のお母さん役、ジューン・スキッブも最高!ダブル受賞でも良かったかも。

男優賞
マイケル・ダグラス
("BEHIND THE CANDELABRA" スティーヴン・ソダーバーグ監督)
本当はマット・デーモンとロブ・ロウの3人にあげたいところ!もちろんブルース・ダーンも納得。そして"LE PASSE" のタハール・ラヒム、最初はあまり何とも思わないのですが、ラストに近づき、物語が重層化されていく毎に、彼の冒頭の演技にも意味が感じられるという構造に舌を巻きました。
by berceau-du-cinema | 2013-05-26 23:29 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(2)