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ジャン=ルイ・トランティニャンが12年ぶりに映画に復帰!

フランス映画界の重鎮俳優の一人であるジャン=ルイ・トランティニャンが、地方紙のインタビューに答え、2本の新作に参加する予定であることが明らかになりました。

まずアルゼンチンの若手監督Santiago Hiteguiが準備の作品では、ファシスト政権下の70年代に招聘されたフランスの極右民族主義者の武装地下組織OASの元メンバーで、その後もアルゼンチンに残り、周りの人々に同情されるような孤独で貧しい生活を送りながらも実は今だに危険人物である老人を演じるそうです。トランティニャンはこの作品への参加を承諾した理由として、アルゼンチンの歴史においてもあまり知られていないエピソードを描いたとても素晴らしいテーマを持っているからだと答えています。

そして2本目はオーストリアのミヒャエル・ハネケ監督の新作!ハネケ監督は事前に企画の内容を明らかにしないので、トランティニャン自身もどのような物語なのかまだ知らず、わかっているのはイザベル・ユペールと共演する密室劇ということだけだそうです。教師でもあるハネケ監督は毎年夏にしか撮影ができないので、来年夏以降の撮影になりそうです。

現在78歳のジャン=ルイ・トランティニャンは、元娘婿のサミュエル・ベンシェトリが監督した『歌え!ジャニス・ジョプリンのように』に少しだけ出演した以外は、パトリス・シェロー監督の『愛する者よ、列車に乗れ』以来、12年ぶりの映画復帰になります。この間、舞台での活動が中心でしたが、現在もデスノス、プレヴェール、ヴィアンの詩の朗読の再演でフランスを巡業中です。
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by berceau-du-cinema | 2009-09-30 22:37 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

エマニュエル・べアールが末期ガン患者役に挑戦

女優のエマニュエル・べアールが今まではとはちょっと違う役を演じる”Ma compagne de nuit(直訳:私の夜の付き添い)”の撮影がまもなく終了します。

この作品で彼女が演じるのは満ち足りた生活を送る建築家のジュリア。彼女は家事を手伝ってくれる若い女性マリーヌを雇うことにしますが、マリーヌはジュリアが末期ガンでることを知り、少しずつ強く深い友情を育みながら彼女の最後の日々を看取る物語です。エマニュエル・べアールは役作りのために5キロ減量し、ショートカットで撮影に挑んだそうです。そしてマリーヌ役にはHafsia Herzi。『クスクス粒の秘密』でブレイクした彼女は、今年の東京国際映画祭にて上映される『キング・オブ・エスケープ』でも驚きの演技を見せていますが、昨日のニュースのユニクロのキャンペーン・モデルなど、本当に注目の若手女優です。また『ソン・フレール 兄との約束』や『不完全なふたり』などに出演しているブリュノ・トデスキーニにもキャスティング・リストにはいっています。

この作品は監督も女性のコンビ。共に文学の教師で、これが初長編となるイザベル・ブロカールとエレーヌ・ロランはこの作品でエメルジャンス夏季大学の最終選考に残り、国立映画センターの援助を受けています。

最近ではコメディやホラー映画などにも出演し、演技の幅を広げているエマニュエル・べアール。社会的な活動でも知られる彼女は、今年の夏に公開された不法滞在者をとらえたクリスチャン・ゼルビブ監督のドキュメンタリー”En terre étrangère(直訳:見知らぬ土地で)”にも参加しています。
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by berceau-du-cinema | 2009-09-29 18:38 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

ユニクロが選んだフランスのスターたちは?

パリのファッション・ウィークの始まる10月1日に鳴りもの入りでオープンするユニクロ・パリ・オペラ店。そのキャンペーンにフランスの映画スターたちも登場です!

今回選ばれたのは女優のエマニュエル・セニエ、レア・セイドゥ、Hafsia Herzi、監督のマチュー・カソヴィッツ、そして歌手のセバスチャン・テリエの5人。かなり個性的ながら大衆性もあり、10代から40代までをターゲットにした選択はさすがですね。写真はこちらから…。

2007年12月、パリ郊外のラ・デファンスにあるショッピング・センターにまず試験的な店舗をオープンさせたユニクロ。量販店の激戦地区であるオペラ界隈に2.150m2もの広さを誇るフラッグシップのオープンに先駆け、7月にマレ地区にポップ・アップ・ストア、8月31日から9月26日まではサントノーレにあるセレクト・ショップのコレットでショップ・イン・ショップを展開と、数々の話題を提供。ファッション業界だけはなく、フランスの日刊紙などにも記事が組まれるほどの話題になっています。そして10月1日のオープンにはジル・サンダーとのコラボ商品も販売されるので、かなりの混雑が予想されそうですね。こちらは店舗のイメージ画像。
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そういえば、ウディ・アレンの最新作”Whatever Works”では、主役のエヴァン・レイチェル・ウッドが彼女に恋する男性に声をかけられるシーンでユニクロのNY店が出てきました。フランス映画の中でパリ店が使われる日も遠くない?
by berceau-du-cinema | 2009-09-28 18:28 | CINEMA/CELEBRITE | Comments(0)

不法滞在者の子供たちを救うために

日本では監督作の公開がなく、俳優としての出演作しか観られないロマン・グーピルは68年の五月革命を体験し、今なお政治的な活動を続ける社会派の監督です。ポランスキー監督やゴダール監督の元で助監督をした後、五月革命の仲間で後に自殺をした親友に捧げられた初長編作品『三十歳の死』でカンヌ映画祭のカメラ・ドールを受賞。その他、1991年に良心の囚人を解放するために作られたオムニバス『忘却に抗って - 命のための30通の手紙』に参加、その他、エイズ問題などを扱った作品などを発表してます。そのグーピル監督が近年、フランスで問題になっている外国人不法滞在家族とその子供たちの就学問題を扱った作品を作っています。

その”Je m’appelle tous Milana(直訳:私の名前はみんなミラナ)”の作りはちょっと変わっています。舞台は2067年。68才になった初老の女性ミラナが2009年に自分に起こったことを回想することから物語はスタートします。パリの小学校に通う彼女は仲良しの5人の友だちがいますが、その中の一人、ユーセフは不法滞在者の子供で国外退去になってしまいます。そしてチェチェン出身のミラナも同じ問題にぶちあたり、子供たちとその親たちは団結を誓い、その中の一人、アリスの母親はミラナをブルターニュの田舎の家に匿うことにします。警察に怯える日々を過ごしながらも、メディア効果などを得た彼女の家族は滞在許可を得るに至る物語です。

今年の夏、パリとブルターニュで40日間に渡って撮影された同作品には、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキとイッポリット・ジラルドという強力な俳優たちも出演しています。ブルターニュでの撮影風景が地方紙に掲載されていました。
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by berceau-du-cinema | 2009-09-25 18:18 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

イザベル・ユペールが悩める売春婦に

作家性の強い監督から若手監督の作品までチャレンジ精神の旺盛なイザベル・ユペールが、ジャンヌ・ラブリュンヌ監督の7本目の長編フィクション”Sans queue ni tête”に出演、来週から撮影がスタートします。

この作品の中で彼女が演じるのは売春婦。この職業に疲れ果て、仕事を変えようと思った彼女は、まずはそのパワーを得るために精神分析医の元を訪れます。しかしその分析医も妻に逃げられ、患者の話を聞くのに疲れ果て、性的欲求不満から解放されるために、その道のプロを探していたところだった…という物語。しかしこの作品はラブストーリーではなくコメディ。二人の出会いは自分探しの過程となり、第3者の登場によって、それぞれは新しい出発に旅立って行く結末だそうです。共演は私の大好きなベルギー出身の性格俳優ブーリ・ラネール!これを聞いただけですごく楽しみになってきました。

イザベル・ユペールは現在54歳。しかしあの華奢な体とふわふわした髪のせいか、まるでベルトラン・ブリエ監督の『バルスーズ』やゴダール監督の『勝手に逃げろ/人生』に出ていた時とあまり変わらない少女のように見えてしまうことがあるのは私だけでしょうか?写真は今年のヴェネチア映画祭に出品されていたクレール・ドゥニ監督の”White Material”から…
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by berceau-du-cinema | 2009-09-24 18:52 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

ルー・ドワイヨン X モード volume.2

先週、ルー・ドワイヨンがジヴァンシーのイメージ・モデルになったニュースをお伝えしましたが、フランスの香水ブランド、ジュリエット・ハズ・ア・ガンの新しいライン『カラミティ・ジェーン』にも登場です!ジヴァンシーのショート・フィルムでも美しいヌードを披露していますが、こちらでも…
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ルー・ドワイヨンはヴァネッサ・ブルーノのショート・フィルムにも出演しています。ジヴァンシーなどのイメージとは違って、こちらはもっとガーリーで幻想的な感じ。
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フィルムはこちらから。françaisかenglishを選んで下さい:http://www.vanessabruno.com/
「お母さんそっくり!」と思えるショットがあるのは当たり前なんですが、「お父さん(=映画監督のジャック・ドワイヨン)そっくり!」(笑)なものもあります。

これらのブランドが彼女を起用するのはわかるのですが、なんと昨年は高級宝飾ブランドのショーメにも。彼女の若々しいイメージをフィーチャーしています。
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でも今年のショーメは…ぐっと大人にソフィー・マルソーです!
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by berceau-du-cinema | 2009-09-23 18:03 | CINEMA/CELEBRITE | Comments(0)

ジャック・オディアール監督が新作に着手!

今年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞、批評家が大絶賛する中、フランスでは8月26日に公開されて5週間で77万人近くを動員する大ヒットとなった"Un prophète"。その監督のジャック・オディアールが次回作の準備のとりかかっています。

白羽の矢が当たったのは、カナダの若手作家クレイグ・ダヴィッドソンの中編を集めた"Rust and Bone"(フランス語タイトルは"Un goût de rouille et d'os")。マージナルな世界に生きる若者たちを追った12話が収められた本作では、非合法の試合に雇われた若きボクサー、息子をバスケット選手に育てようとする威圧的な父親、闘犬に入れ込むエリート広告マン、舞台でこつ然と姿を消すマジシャンの父親を探す兄と妹たちが出てきます。これらの物語がどのような形で1本の作品になるかなどの詳細はまだ不明ですが、"Un prophète”の脚本執筆にも参加したトーマス・ビドゲインがこの企画にも参加していることが明らかになっています。
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さて世界中の国で配給が決定し、日本でも公開される予定の"Un prophète"ですが、来年3月に開催されるアカデミー賞外国語映画賞のフランス映画の候補に選ばれたことが発表されました。まずは2月7日に行われる本選への選考会の突破を目指します。
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by berceau-du-cinema | 2009-09-22 18:22 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

ゲーリー・クーパーの次はロバート・ミッチャム!

7月に公開された”Adieu Gary”は自分の父親がゲーリー・クーパーだと信じている少年が出てきましたが、今度はロバート・ミッチャムがフランス映画に登場です!…といってももちろんオマージュですが…

”Robert Mitchum est mort(ロバート・ミッチャムは死んだ)”はロード・ムービー。友人であり、精神的な息子であり、そして自分の収入源でもある鬱病気味の俳優フランキーを救うために、マネージャーのアルセーヌは車を盗み、アメリカ映画を準備中の有名な監督に会うという口実を作ってフランキーを連れて北極を目指す物語。7週間の予定の撮影は8月24日にスタート。パリを出発地点にドイツ、ポーランドを経てノルェーに入ります。フランスの公開は来年秋の予定になっています。

監督はこれが長編第1作となるオリヴィエ・バビネとフレッド・キンのデュオ。アキ・カウリスマキ作品のカメラマン、ティモ・サルミネンが撮影を担当、美術はミシェル・ゴンドリー監督の『恋愛睡眠のすすめ』のピエール・ペル、編集は大ベテランのヤン・デデ、とこのスタッフを聞いただけでも、期待度満点。

現在、撮影に参加しているインターンたちがブログで写真日記をアップしていますので、興味のある方はこちらから…:http://www.robertmitchumestmort.blogspot.com/
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それにしてもフランス人は西部劇好きなのでしょうか。今年の東京国際映画祭に新作”Le Roi de l'évasion”が出品されるアラン・ギロディー監督も作品のあちこちにウエスタンの香りが漂っています。私の友人にもリセ時代に西部劇に憧れるばかりに普段からそういう服装をしていた、という人がいます。まあ、私も普段からサンチャゴのウエスタンブーツを履いているので人のことは言えませんが…
by berceau-du-cinema | 2009-09-21 18:36 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

FRANCE GO TO A HOLLYWOOD!

今年の2月に公開されて10週間で350万人以上を動員する大ヒットとなった”LOL - Laughing Out Loud”がアメリカでリメイクされる話が進んでいます。
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本作は思春期の女の子の成長物語で、ソフィー・マルソーが友だちのようなお母さん役を演じています。1980年、『ラ・ブーム』で当時の等身大の女の子を演じて人気を得た彼女が約30年後に自ら世代交代をしているのは何とも感慨深いものがあります。現在、監督のリザ・アズエロが渡米して出演交渉しているのは…デミ・ムーア!

”LOL - Laughing Out Loud”が冬の大ヒット作品ならば、現在公開中の”Neuilly sa mère ! ”も健闘中。こちらはパリ郊外の低所得者住居地域出身の少年が、金持ちのおばの家に住む事になり、ブルジョワ家庭の子供ばかりが通う学校に転校するはめになる物語。2つの社会階級の違いをコメディで描いたところが、こちらは1988年製作の『人生は長く静かな河』(この作品、大好きです!)の現代版?と言われています。『人生は…』でデビューしたブノワ・マジメルが"Neuilly…"に出演していないのは残念ですが…こちらの作品にはハリウッドが興味を示すか気になります。
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ハリウッドと言えば、クリント・イーストウッドの次回作にフランス人の俳優が主演、というニュースが入ってきました。アジア旅行に行ったフランス人のカップルが津波に遭う、という設定の災害もので、白羽の矢があたったのは、セシル・ド・フランス(『スパニッシュ・アパートメント』『モンテーニュ通りのカフェ』)とティエリー・ヌーヴィック(『コード・アンノウン』)。ティエリー・ヌーヴィックはまだ日本では馴染みのないかも知れませんが、今年のカンヌ映画祭で招待作品として上映された” Ne te retourne pas”でソフィー・マルソーの旦那役を演じ、またTVでも人気ドラマに出演とフランスでは注目度の高い俳優さんです。他にはどんな人たちがキャステフィングを受けたのか、ちょっと気になりますが…撮影はまだまだ先、2010年中の予定になっています。
by berceau-du-cinema | 2009-09-18 22:06 | CINEMA/ETC. | Comments(0)

カトリーヌ・ドヌーブがオゾン・ワールドに復帰!

現在開催中のトロント映画祭とサン・セバスチャン映画祭に新作”Refuge(直訳:逃げ場所)”が出品されているフランソワ・オゾン監督。1年に1本というハイペースで作品を発表し続けている同監督だけに既に次回作の準備が始まっていますが、カトリーヌ・ドヌーブが主演の様です。

80年代に女優ジャクリーヌ・マイヤン(『厚化粧の女』)の主演で成功を収めた舞台”Potiche(直訳:お飾りのような人)”の映画化となる今作は、夫の死後、工場の経営を余儀なくされたブルジョワ女性の物語。舞台では夫は亡くなっておらず、工場のストライキにより労働者から非難された夫に代わり、妻が経営を切り盛りする、というシノプシスだったので、今回の映画化では少し内容に手を加えているようです。舞台の映画化といえばファスビンダー原作の『焼け石に水』をオゾン・ワールド全開の作品に変えてしまった「前歴」のあるオゾン監督。今回もどんな脚色を見せてくれるのかが楽しみです。
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カトリーヌ・ドヌーブは『8人の女たち』以来のオゾン作品出演になりますが、今回の新作には『8人の女たち』『スイミング・プール』のリュディヴィーヌ・サニエも出演する模様です。その他、ジェラール・ドパルデュー、ファブリス・ルキーニ、セシル・ド・フランスも出演が噂されています。撮影はベルギーにて10月末にスタートする予定です。

さてそのカトリーヌ・ドヌーブは今年は既に出演作3本、声の出演も含めると4本が公開されています。今秋は、3世代の女性の行き方を描いた”Mères et filles(C直訳:母たちと娘たち)”(ジュリー・ロペス=キュルヴァル監督)10月7日に、2006年10月7日に暗殺されたロシアのジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤ女史に関するドキュメンタリー(ナレーションを担当)が11月8日に公開を控えています。先日お伝えしたロマン・デュリスとの共演作” L'Homme qui voulait vivre sa vie(直訳:自分の人生を生きたかった男)”は現在撮影中。そして来年には『輝ける女たち』のティエリー・クリファ監督の新作”Les Yeux de sa mère(直訳:母の瞳)”の撮影が待機しています。本当に大忙しですね。
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by berceau-du-cinema | 2009-09-17 19:30 | CINEMA/PROJET | Comments(0)