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Quelleques petites nouvelles…

ちょっとしたニュースを幾つか。

9月24日から日本でも「さすらいの女神たち」が公開されるマチュー・アマルリック。フランスのポップグループ、Fortuneの"Under the sun"のPVを監督していました。マチュー・アマルリックが彼らのコンサートを見に行ってとても気に入り、その数ヶ月後にグループ側がコンタクトを取って新曲のPVの監督を依頼したそうです。
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カンヌ映画祭で話題を呼び、まもなく待望のフランス公開、そして日本でも日仏学院のカイエ・デュ・シネマ週間で上映が決定したヴァレリー・ドンゼッリ監督の『宣戦布告』。ドンゼッリ監督は既に次回作の準備に取りかかっているそうですが、そのタイトルは" Respire"。このRespirerという動詞には呼吸する、息をするという意味と同時に、ほっと一息つく、匂いをかぐ、感情を発散するという意味も。この作品のテーマはどれにあたるのかわかりませんが、ニューヨーク、パリ、そしてパリ郊外を舞台にした、ダンスに満ちた(!)作品になるそうです。撮影はこの秋にスタート。パートナーを解消しても同志のようにコラボレーションを続けるジェレミー・エルカイムも出演するのでしょうか?

そして…7月にフランス公開された長編第3作”Un amour de jeunesse”批評家から絶賛を呼び、ロカルノ映画祭でもコンペ部門に出品されたミア・ハンセン・ラブ監督。彼女にも新作のニュースが。1990年代から現代までのパリの夜の世界を舞台背景に、DJという職業とガレージ・ミュージックの流行の到来に彩られた青春時代を描くそうです。今までの3作とは少し違う作品になりそうな気がするのですが…
by berceau-du-cinema | 2011-08-25 07:59 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

シネマテーク・フランセーズの新しい年がスタート!

フランスでは9月が新学年がスタート。パリにあるシネマテーク・フランセーズ喪新しい年が始まりました。9月から11月までのプログラムの表紙は10月19日からスタートする「メトロポリス展」とフリッツ・ラング特集!
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また11月にあるシグロ特集はナント三大陸映画祭との共同企画だそうです。土本典昭監督や佐藤真監督のドキュメンタリーはもちろんのこと、個人的には山下敦弘監督の「松ヶ根乱射事件」が入っているのがとてもうれしい!機会があれば作品の選定がどのように進んだのかを聞いてみたいところ。

さて毎回シネマテークの新しいプログラムを手にして一番最初に見るのは、前衛映画の上映プログラム。このプログラムでは本当に他では見れない作品、知らなかった分野の作品を発見する機会を多く与えてもらっています。隔週金曜日で4回あった上映が、月に1日の2上映に減ってしまって本当に残念。今期は現代アートの分野から3人のゲストを招いたプログラム。友人の実験映画作家たちの作品も混じっているのもうれしいですが、何と言っても大注目のアルジェリアの映画監督タリック・テギア(Tariq Teguia)の過去の短編が2本も入っている。レイトン・ピアースの新作もあるし、何度もスクリーンでフィルムで見たいスタン・ブラッケージやジェームス・ホイットニー…楽しみです!
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さて本日のオープニング。館長のセルジュ・トゥビアナ氏から一番大きな上映室アンリ・ラングロワのスクリーンが新しくなり、最新型のデジタル上映機が設備されたことが明らかになりました(と言っても今だにフィルム上映の方が好きなんですが…)。そして先日亡くなった女優のカテリーナ・ゴルベワとラウル・ルイス監督について、何らかの形でオマージュを捧げたいとの言及がありました。

上映は今日からスタートするブレイク・エドワード特集から「ビクター/ビクトリア」。プログラム責任者のジャン=フランソワ・ロジェ氏の話し出したら止まらない人を巻き込んで行く機関銃のような冴え渡ったプレゼンテーションは本当にいつ聞いても面白い。作品は…さらに負けずに面白い!本筋はもちろん、脇役や細部の演出が本当に素晴らしい!エドワーズが楽しんで作り、それに観客が見事に反応!ロバート・プレストンはもちろん、個人的にレスリー・アン・ウォーレンにはまってしまう…
by berceau-du-cinema | 2011-08-24 23:02 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)

Quel est mon noM?

俳優のメルヴィル・プポーが9月7日にストック社から"Quel est mon noM?(僕の名前は何?)"を出版します。出版社の解説には、この本は自伝でも映画に関する本でもなく、「一つのオブジェクトである」と書かれています。思春期の頃の日記、ポスト・カード、写真などがちりばめられた回想録や考察が書かれた本のようです。
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母親や一緒にバンドを組んでいる兄のヤオル、最初の恋人だったキアラ・マストロヤンニ、エリック・ロメール監督や批評家のセルジュ・ダネーについても書かれていますが、先日亡くなったラウル・ルイス監督にも触れており、彼の初めての映画出演作品”La Ville des pirates”の撮影の際に「君はピノキオであると同時にピノチェトである」と指示を受けたことを明かしています。

日刊紙リベラシオンに掲載されたラウル・ルイス監督の追悼記事の中で、今までに二十数本のプロデューサーだったパオロ・ブランコ氏が、準備段階だった企画を別の監督を起用して製作を続行することを明らかにしています。これが10月から撮影予定だった新作のことかどうかまでは明言されていませんが、この企画に関して故人からの明確な指示が出ており、音楽についても既に決まっているそうです。
by berceau-du-cinema | 2011-08-24 07:04 | CINEMA/LIVRE | Comments(0)

ラウル・ルイス 逝去

昨日に続いての訃報です。チリの映画監督ラウル・ルイスが今朝、パリで亡くなりました。70歳、感染性肺炎だったそうです。

昨年ルイ・デュリュック賞を獲得した素晴らしい作品"Mystères de Lisbonne(Mistérios de Lisboa)"が完成した遺作となってしまいました。ポルトガルのTV用に製作された4時間26分に渡る大河ドラマが、傑作です。日本ではアルシネテラン配給で2012年の日本公開が決まっています。
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1947年にチリのプエルトモントで生まれたルイス監督は、1963年から作品を発表、26歳であった1973年に独裁政権下のチリからフランスに亡命し、ここを拠点映画製作を続けてきました。近年は祖国に戻っての映画製作も行っており、現在も自身の幼少時代をテーマにした作品をチリで撮影、その編集作業の最中の訃報でした。ポルトガルで撮影する予定だった次作は、1984年の"La ville des pirates"から十数本に渡って起用を続けて来たメルヴィル・プポー、「クリムト」のジョン・マルコヴィッチ、そして"Mystères de Lisbonne"のレア・セイドゥとマリック・ジディ、そしてマチュー・アマルリックが出演する、ナポレオン戦争時代の1810年にポルトガルで起きたブサコの戦いの物語"Débâcle"でした。残念でなりません。ご冥福をお祈り致します。

モーリス・ガレル、ピーター・フォークの時もそうでしたが、訃報をこちらで紹介するのはとても複雑な気持ちです。しかし作品を通して素晴らしい体験を与えてくれた映画人に敬意を表したいという気持ちからお伝えしています。

昨日のカテリーナ・ゴルベワさんの訃報ですが、昨日の日刊紙リベラシヨン紙にパートナーであったカラックス氏とお子さん、家族の方の連名で死亡通知が出されていました。オーストリアの小説家ロベルト・ムージルのとても美しい言葉が寄せられていたので、ここに掲載します。

"Je crois que la beauté, dit Ulrich, n'est pas autre chose que l'expression du fait qu'une chose a été aimée."
by berceau-du-cinema | 2011-08-19 02:50 | CINEMA/CELEBRITE | Comments(0)

カテリーナ・ゴルベワ 逝去

『パリ、18区、夜』『ポーラ X』などに出演していた女優のカテリーナ・ゴルベワさんが亡くなりました。45歳を迎える誕生日の2日前の8月14日に息を引き取ったそうです。

パートナーでもあった同郷リトアニアの監督シャルナス・バルタスの作品"Few of us"も印象深いですが、1997年の同監督の作品"A Casa"には脚本家としても参加。この作品にはレオス・カラックスも俳優として出演していました。
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この写真はクレール・ドニ監督の"L'intrus"から。1〜2年ほど前にカラックス監督と一緒にいる彼女を見たことがありますが、クールな美しさの裏にとても暖かそうな心を持っている、という印象を受けました。ご冥福をお祈りいたします。
by berceau-du-cinema | 2011-08-18 22:55 | CINEMA/CELEBRITE | Comments(0)

メラニー・ロランが元彼とコラボレーション!

今やフランスを代表する女優の一人になった感のあるメラニー・ロラン。その彼女がセザール賞新人女優賞を獲得して最初に認められるきっかけとなった「マイ・ファミリー/遠い絆」(2006年)で共演していた俳優のジュリアン・ボワスリエは当時のパートナーだったのですが、彼に授賞式で感謝のメッセージを送っていた姿はとても感動的でした。その彼が製作を務める若手監督カリム・アダの初長編 "Notoriété publique" に、彼女も出演する模様です。まだ作品は準備の段階で、詳しい内容は明らかにされていませんが、ジュリアン・ボワスリエはある映画サイトでメラニーを始めとしてジュリー・フェリエ、フレッド・テストといった個性俳優たちも出演を承諾していることにとても満足していると語っています。もちろんジュリアン・ボワスリエも出演をするので、無事に実現して再共演して欲しいですね。
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また彼女は『イングロリアス・バスターズ』"Biginners"に続く、アメリカ映画にも出演が決定。同郷のルイ・ルトリエ監督のスリラー"Now You See Me"で、今をときめくジェシー・アイゼンバーグ、アマンダ・サイフリッド、そしてマーク・ラファロ、モーガン・フリーマンと共演します。客にお金をあげるために銀行強盗を繰り返す手品師の集団と彼らを追うFBIを描いた物語だそうです。
by berceau-du-cinema | 2011-08-15 05:12 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

2011年上半期ベスト10:追加

7月18日に発表した上半期ベスト10、この作品をすっかり忘れていました!
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"LA BM DU SEIGNEUR"(ジャン=シャルル・ウー監督)
あえてストーリーはふせておきますが、このポスターを見て、「これは」と思った人は是非。フランス映画界に詳しい方には「Capricci Films配給」とお伝えしておきます。
by berceau-du-cinema | 2011-08-14 17:45 | CINEMA/ETC. | Comments(0)

フィリップ・ガレル X モニカ・ベルッチ

ヴェネチア映画祭でお披露目されるフィリップ・ガレル監督の"Un été brûlant"のポスター画像及びスチールです。ああ、この作品、12年ぶりのカラーなんだ…と。イタリアが舞台だからでしょうか?それで撮影監督がウィリー・クランに変わったんですね。共演のセリーヌ・サレットは好きな女優。彼女も楽しみです。
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日本から戻る飛行機の中で読んだ週刊誌にモニカ様のインタビューが。なんとガレル監督の次回作にも出演するそうです…そんなに気に入ってしまったんですね。
by berceau-du-cinema | 2011-08-13 08:55 | CINEMA/FILM | Comments(0)

オドレイ・トトゥ 引退の噂を払拭!

ポンピドー・センターであったミシェル・ゴンドリーのイベントでオドレイ・トトゥを目撃したのは、今年の2月。その訳はここにあり!と言わんばかりのニュースが!なんとボリス・ヴィアン原作の「日々の泡」をゴンドリーがオードレイを主役に映画化するそうです!しかも共演はロマン・デュリスです!

ゴンドリーがあの有名なピアノカクテルに興味を示すのはわかる気がするのですが、一体どんな映画化になるのか…ヴィアンの映画化、というよりはゴンドリーらしい作品になるような気が。墓場のヴィアンはどう思うのでしょうか?撮影は来年の3月スタートです。

「日々の泡」の映画化と言えば、1967年に公開されたシャルル・ベルモン監督の作品がありますが、日本での公開タイトルは小説の別タイトルでもある「うたかたの日々」でした。今作はどうなるのでしょうか?
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オドレイはピエール・サルヴァドーリ監督の"De Vrais mensonges"のイギリス公開に合わせて2ヶ月前に行ったデイリー・テレグラフ紙のインタビューで引退をほのめかす発言をしたことからフランスでも騒ぎに。しかし本人がサルヴァドーリ監督に連絡をして否定をしたそうです。ゴンドリー作品はもちろん、現在はクロード・ミレール監督の新作"Thérèse D."の撮影中。この作品はフランソワ・モーリアック(アンヌ・ヴィアゼムスキーのおじいちゃんですね)の小説の映画化で、1920年代を舞台に不幸な結婚をしたブルジョワ階級の女性の葛藤を描いています。この作品にはジル・ルルーシュとアナイス・ドゥムスティエも出演。
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そしてやはりロマン・デュリスと共演するセドリック・クラピッシュ監督の「スパニッシュ・アパートメント」「ロシアン・ドールズ」の続編"Casse-tête chinois"の企画も進行している模様です。
by berceau-du-cinema | 2011-08-12 04:13 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

メディアを騒がせた事件が映画に

女優のエレーヌ・フィリエールが監督デビュー、秋から撮影に入る模様です。

レジ・ジョフレの小説"Sévère"の映画化となる今作は、2005年2月に愛人によって殺された銀行家エドゥアール・スターンの事件がベース。遺体の発見時にゴム製のつなぎを着用、SMプレイの最中に殺されたことが明らかになり、メディアの注目を浴びました。加害者のセシル・ブロサールは8年半の禁固刑を受けていますが、2010年10月に釈放されています。
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銀行家を演じるのはブノワ・プールボルド。レティシア・カスタの名前が噂で流れましたが、セシル・ブロサール役は監督自身が演じることに。レティシアはスターンの愛人の一人で子供ももうけたもののすぐに子供を亡くしてしまった女性を演じる模様です。

この事件にインスパイアされた小説はレジ・ジョフレ以外にも2冊あります。レジ・ジョフレは実際に裁判の過程と加害者との往復書簡を週刊誌ヌーヴェル・オヴィセルヴァトゥールに発表し、犯人の視点からこの事件を描いております。2010年には遺族の家族から告訴されますが、フィリップ・ソレール、ベルナール=アンリ・レヴィ、ミシェル・ウエルベック、ヴィルジニー・デスパントら多くの作家仲間が支援を表明しました。また映画ではオリヴィエ・アサヤス監督も2007年に発表した"Boarding Gate"(日本未公開)から着想を得ていることを公表しています。この際はアーシア・アルジェントとマイケル・マドセンが出演しています。
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by berceau-du-cinema | 2011-08-11 19:02 | CINEMA/PROJET | Comments(0)