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CANNES 2012 / 受賞結果

5月16日から開催されていた第65回カンヌ映画祭の受賞結果です。

パルムドール
Amour/ミヒャエル・ハネケ監督

グランプリ
Reality/マッテオ・ガローネ監督

監督賞
Post Tenebras Lux/カルロス・レイダガス監督

審査員賞
The Angels' Share/ケン・ローチ監督

男優賞
マッツ・ミケルセン(Jagten(The Hunt)/トマス・ヴィンターベア監督)

女優賞
コスミナ・ストラタン、クリスティーナ・フルトゥ(Beyond the Hills/クリスティアン・ムンジウ監督)

脚本賞
Beyond the Hills/クリスティアン・ムンジウ監督

カメラドール
Beasts of the Southern Wild/Benh Zeitlin監督(ある視点部門)

短編部門パルムドール
Sessiz-be deng (SILENT)/L.Rezan YESILBAS監督

その他の部門の受賞結果は以下の通り。メキシコ勢が大健闘しています!

*ある視点部門

グランプリ

Despues dee Lucia/Michel Franco監督

審査員特別賞
Le Grand Soir/ブノワ・デルピン&ギュスターヴ・ケルヴェン監督

男優賞
該当者なし

女優賞
エミリー・デッケンヌ(Perdre la raison/ジョアキム・ラフォス監督)
シュザンヌ・クレモン(Laurence Anyways/グザヴィエ・ドラン監督)

特別賞
Djeca(Children of Sarajevo)/Aida Begic監督

*監督週間部門

Art Cinema Award
No/Pablo Larraín監督

Label Europa Cinemas
El Taaib (Le Repenti) /メルザック・アルアーシュ監督

SACD賞
Camille redouble (Camille Rewinds)/ノエミ・ルヴォフスキー監督

ILLY最優秀短編賞
The Curse/Fyzal Boulifa監督
ILLY短編特別賞
Os mortos-vivos (The Living Dead) Anita Rocha da Silveira監督

*批評家週間部門

グランプリ
Aquí y allá/Antonio Méndez Esparza監督

France 4 Visionary
Sofia’s Last Ambulance/Ilian Metev監督

SACD賞
Les Voisins de Dieu/Meni Yaesh監督

ACID/CCAS Distribution Support
Los Salvajes/Alejandro Fadel監督

短編部門

Canal+賞
Circle Line/Shin Suwon監督

Nikon Discovery賞
Un dimanche matin(A Sunday Morning)/Damien Manivel監督
Nikon Discovery特別賞
O duplo(Doppelgänger)/Juliana Rojas監督

その他の賞は以下の通り

国際批評家連盟賞
Im Nebels(In the Fog)/Sergei Loznitsa監督(公式コンペ部門)
Beasts of the Southern Wild/Benh Zeitlin監督(ある視点部門)
Rengaine (Hold Back)/Rachid Djaïdani監督(監督週間部門)

エキュメニック審査員賞
Jagten(The Hunt)/トマス・ヴィンターベア監督(公式コンペ部門)
エキュメニック審査員特別賞
Beasts of the Southern Wild/Benh Zeitlin監督(ある視点部門)

*****
出演者と共に祝福されたパルムドールを受賞したミヒャエル・ハネケ監督の"Amour"以外は、あまり共感できない受賞結果となりました。レオス・カラックス監督の"Holy Motors"が無冠に終わったのが残念。

またある視点部門で上映され、カメラドールを獲得した"Beasts of the Southern Wild"のBenh Zeitlin監督は、今年のカンヌで発見した最も素晴らしい才能でした。国際批評家連盟賞、エキュメニック審査員特別賞も受賞しており、影のパルムドール(笑)!この監督は、今後の活躍に注目して行きたいですね。

その他、監督週間部門で上映された"Camille redouble (Camille Rewinds)"(ノエミ・ルヴォフスキー監督)は笑いと涙で溢れた素晴らしいヒューマン・コメディ、批評家週間部門でグランプリを獲得したAquí y allá(Antonio Méndez Esparza監督)は郷愁に満ちた美しい作品でした。

カンヌのレポートはこれから少しずつアップして行きます!
by berceau-du-cinema | 2012-05-27 23:24 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)

CANNES 2012 / 監督週間部門&批評家週間部門 フランス語圏映画+α

監督週間部門

"Adieu Berthe – l’enterrement de mémé (Granny’s Funeral)"(フランス)
監督:ブリュノ・ポダリデス
出演:ドゥニ・ポダリデス、ヴァレリー・ルメルシエ、イザベル・カンドリエ
ストーリー:おばあちゃんが死んだ。ベルトはもういない。アルマンは祖母の事を”少し”忘れていた。シャトウ村で妻のエレーヌと薬局を営む彼は、薬の入った引き出しの中に、愛人であるアリックスの娘の誕生日に披露するためのの手品の道具を隠していた。しかしおばあちゃんの事は?土葬するのか火葬するのか?ベルトは誰なのか?
*アラン・レネの大ファンであるブリュノ・ポダリデス監督の長編6本目の作品。毎回主役を務めるコメディ・フランセーズ団員の弟のドゥニ・ポダリデス同様、監督自身も全作に俳優として出演しています。フランス公開は6月20日。
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"Alyah"(フランス)
監督:/Elie Wajeman
出演:ピオ・マルマイ、セドリック・カーン、アデル・エネル
ストーリー:2011年のパリ。27才のアレックスは兄の借金を払うためにマリファナを売って暮らしているが、それが重荷になっている。ある日、従兄弟がテル・アヴィヴにレストランを開くと聞き、人生を変えるために合流することを想像する。出発することを決意したアレックスだが、お金を作り、大好きなパリを離れ、複雑な恋愛関係を捨て、破壊的な兄かた離れ、喜びを見つけなければならなかった。
*1980年生まれのElie Wajeman監督は大学で映画と演劇を勉強した後に国立映画学校フェミスの脚本コースに。今までとは少し違った役に挑戦のピオ・マルマイとアデル・エネルという人気若手俳優に加え、セドリック・カーン監督が兄役で出ています。
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"Ernest et Célestine"(フランス/ベルギー/リュクサンブルグ)
監督:Stéphane Aubier, Vincent Patar, Benjamin Renner
ストーリー:クマの世界ではネズミと友だちになるのは、あまり良く思われない。しかしクラウンでミュージシャンの太っちょクマのアーネストは、地下の生活から逃げ出してきた孤児のネズミで歯医者になる夢を持ったセレスティーヌを家に招き入れる。孤独な二匹はお互いを助け合い、励まし合って行く。
*アニメーション作品。アーネストの声は俳優のランベール・ウィルソンが担当しています。フランス映画祭にもセレクションされましたね!フランス公開はクリスマス・シーズンを狙った12月11日に設定されています。
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"Opération Libertad"(スイス/フランス)
監督:Nicolas Wadimoff
出演:ローラン・カペリュート、スタイプ・エルツェッグ、Karine Guignard、Natacha Koutchoumov
ストーリー:1978年。スイスの非合法集団がパラグアイの独裁政権の裏金がチューリッヒの銀行に預けられたとの情報を、銀行強盗を企てる。2011年、その時に撮影されたヴィデオ映像が流通し始める…
*フランス映画というよりスイス映画なのですが、新任の監督週間のトップはスイスのフリブール映画祭の芸術デフィレクターだったこともあり、ちょっとピックアップしてみました(ポスターのデザインもスイス人アーティスト)。主役のローラン・カペリュートはデプレシャン作品から『OSS 117』まで、様々なジャンルの作品で見かけるバイ・プレイヤーですが、今年のカンヌには他にも2本の出演作があります。
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"Rengaine (Hold Back)" (フランス)
監督:Rachid Djaïdani
出演:Slimane Dazi, Stéphane Soo Mongo, Sabrina Hamida
ストーリー:現代のパリ。キリスト教徒である黒人のドルシーはアラブ人のサブリナとの結婚を考えている。しかし二人の属する共同体間の結婚は簡単な事ではない。伝統を重んじるサブリナの兄スリマンは、様々な手を使ってこの結婚に反対しようとする。
*監督のRachid Djaïdani自身もアフリカ人とアラブ人のハーフで、作家としても活躍。9年間かけたこの作品は自主制作になります。『預言者』に出ていたSlimane Dazi、なかなか味のある俳優さんです。
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*閉幕上映

"Camille redouble (Camille Rewinds)"(フランス)
監督:ノエミ・ルヴォフスキー
出演:ノエミ・ルヴォフスキー、サミール・ゲスミ、ヨーランド・モロー、ドゥニ・ポダリデス
ストーリー:エリックに出会った時、カミーユは16才だった。二人は情熱的に愛し合い、娘が生まれる。25年後、エリックはカミーユより若い女性の元に去って行った。大晦日の夜、彼女は突然過去に戻ってしまう。改めて16才になった彼女は両親、友人、そしてエリックに再会する。
*女優として引っ張りだこのノエミ・ルヴォフスキーの5年ぶりの新作では主役も務めています。サミール・ゲスミも気になる俳優の一人。そしてジャン=ピエール・レオーも出演しているようです!フランス公開は10月17日。
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*特別上映

”La Noche de enfrente (La Nuit d’en face)”(フランス/チリ)
監督:ラオル・ルイス
出演:クリスチャン・ヴァディム、セルジオ・ヘルナンデス、ヴァレンティナ・ヴァルガス
ストーリー:死を予感したある一人の男性の3つの時代が交錯する物語。
*昨年8月亡くなったラオル・ルイス監督の遺作的な作品はスペイン語劇。この後にはパートナーのヴァレリア・サルミエントが監督を引き継いだ”Les Lignes de Wellington"になります。)がまだ控えています!主役を演じるクリスチャン・ヴァディム(懐かしい!)は、ルイス監督作品の常連です。
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批評家週間部門

*長編コンペティション

"Au galop (In a Rush)"(フランス)
監督:ルイ=ド・ドゥ・ランクザン
出演:マルト・ケラー、ヴァレンティナ・チェルヴィ、アリス・ドゥ・ランクザン、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン
ストーリー:パートナーともうまく行っており、子供にも恵まれ、幸せな人生を築いていると思っていたアダは結婚に踏み切ろうと考え始めていたが…ある日、娘と二人暮らしで口出しばかりする母親を持つ作家ののポールと出会ってしまう。
*俳優ルイ=ド・ドゥ・ランクザンの初長編フィクション。残念ながら元パートナーのキャロリーヌ・シャンプティエが撮影監督ではありませんが、娘のアリス・ドゥ・ランクザンは出演しています!そして、もちろん本人も!
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"Hors les murs (Beyond the Walls) "(ベルギー/カナダ/フランス)
監督:ダヴィッド・ランベール
出演:Guillaume Gouix、Matila Malliarakis
ストーリー:若きピアニストのパウロはアルバニア出身のベーシスト、イリールに出会い人目惚れをする。パウロは恋人と別れてイリールの家で暮らし始めるが、愛を誓ったある日、イリールが去ってしまう。
*監督は1974年生まれのベルギー人。主演のギョーム・グイもめきめきと頭角を表している俳優で、メラニー・ロランの初監督作品にも出ていました。
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*特別上映

"Augustine" (フランス)
監督:Alice Winocour
出演;ヴァンサン・ランドン、ステファニー・ソコリンスキー、キアラ・マストロヤンニ
ストーリー:1885年冬のパリ。サルペトリエール病院に勤務するシャルコー医師は謎の病ヒステリーの研究をしていた。19才のオーギュスティーヌに催眠療法を施してデモンストレーションを行うが、やがて彼女を欲望の対象として見る様になる。
*国立映画学校フェミスの製作コースから脚本コースに変更したAlice Winocour監督は1976年生まれ。ヴァンサン・ランドンというベテラン俳優、先日公開された”Bye Bye Blondie”で、ベアトリス・ダル演じる登場人物の若い頃を演じたミュージシャンのソコを初長編作品で得る幸運に恵まれました。フランス公開は9月5日。
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"J’enrage de son absence"(フランス/リュクセンブルグ/ベルギー)
監督:サンドリーヌ・ボネール
出演:ウィリアム・ハート、アレクサンドラ・ラミー、オーギュスタン・ルグラン
ストーリー:10年の不在の後、結婚して7歳になる息子ポールもいるマドの前にジャックが現れる。二人の間には亡くなった子供がいた。ジャックとポールが仲良くなるにつれ、窓は二人が会う事を禁じようとするが…
*サンドリーヌ・ボネールの初長編作品は、元夫が主演、そして現在の夫と脚本を共同執筆!そして主演はジャン・ドゥジャルダンの実生活のパートナー、アレクサンドラ・ラミーです!フランス配給は10月31日。インターナショナル・バージョンのポスター。
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by berceau-du-cinema | 2012-05-13 08:05 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)

CANNES 2012 / ある視点部門 フランス語圏映画

フランス映画

"Confession d'un enfant du siècle" (フランス/ドイツ/イギリス)
監督:シルヴィー・ヴェレイド
出演:シャルロット・ゲンズブール、ピート・ドハーティ、リリー・コール、アウグスト・ディール、キャロル・ロシェ
ストーリー:1830年のパリ。オクターヴは愛人に裏切られ、失望の中にいた。父の死を受けて田舎に戻った彼は、自分と10才しか年の違わない若き未亡人ブリジットと出会う。オクターヴにとってそれは新しい情熱の対象となったが、彼にそれを信じ切る勇気があるのだろうか?
*1836年に発表されたアルフレッド・ミュセ原作の同名小説の映画化で、ミュセとジョルジュ・サンドの関係にインスピレーションを受けています。ミュージシャンのピート・ドハーティを起用したことで話題になりましたが、その当人がシャルロット・ゲンズブールと撮影中に関係があったと発言。シャルロット側はこの発言に対し、「とてもショックな事」としか声明を出していませんが、彼女はカンヌでの上映がライブツアーと重なる事を理由に、カンヌ入りしないことを発表しました…残念。イギリス人モデルのリリー・コールやドイツの若手俳優アウグスト・ディールが出演しています。英語劇。フランス公開は9月12日。ポスター、きれいですね…フランスのTVで流れた映像です。
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"Trois mondes"(フランス)
監督:カトリーヌ・コルシニ
出演:ラファエル・ペルソナーズ、クロチルド・エスム、アルタ・ドブロシ
ストーリー:成功した毎日を送っていたアリは、ある日、見知らぬ人を車ではねてしまう。友人たちの言葉に従い、その場から逃げたアリだったが、後悔の念に襲われ、人生が一転してしまう。現場を自宅のベランダから目撃していたジュリエットは、病院で被害者の妻ヴェラに出会う。モルドバ共和国出身で滞在許可証を持たない彼女は悲嘆に暮れ、ジュリエットは彼女を助ける義務を感じる。
*2001年の『彼女たちの時間』や2010年のフランス映画祭で『旅立ち』が日本で紹介されているカトリーヌ・コルシニ監督の長編6本目にあたる今作は罪悪感、正義、許し、贖罪がテーマ。ラファエル・ペルソナーズとクロチルド・エスムという注目の若手俳優に、ダルデンヌ兄弟監督の『ロルナの祈り』で注目を浴びたアルタ・ドブロシが加わっています。
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ベルギー映画

"A perdre la raison"(ベルギー/フランス/リュクサンブルグ/スイス)
監督:ジョアキム・ラフォス
出演:エミリー・デッケンヌ、ニエル・アレストラップ、タハール・ラヒム
ストーリー:情熱的に愛し合っているミュリエルとムニール。幼少時代からパンジェ医師の家に住むムニールは、物質的に恵まれている。結婚して子供を作ることを決意した二人は、医師への依存が次第に過剰になっていく。やがてミュリエルは息苦しい愛情に満ちた環境の中に閉じこもるようになり、これが家族を悲劇へと導く事になってしまう。
*1975年生まれのジョアキム・ラフォス監督はこれが長編フィクション5作目。日本での知名度はありませんが、既にヴェネチア映画祭コンペやカンヌ映画祭監督週間に作品が出品されている映画祭常連監督です。今作は2007年にベルギーで起きた一家の母親による5人の子供の殺害事件からインスパイアされているとのこと。そして気になるのは『預言者』のニエル・アレストラップとタハール・ラヒムの再共演!しかも全く雰囲気の違うドラマなので、どんな演技を見せてくれるか、とても楽しみです。タイトルはアラゴンの詩からの引用のようです。
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"Le Grand Soir"(フランス/ベルギー)
監督:ブノワ・デルピン&ギュスターヴ・ケルヴェン
出演:アルベール・デュポンテル、ブノワ・ポールヴールド、ブーリ・ラネール、ブリジット・フォンテーヌ、ジェラール・ドパルデュー、バーベット・シュローダー
ストーリー:ボンジーニ一家は商業地区でレストラン"パタトリー"を営んでいる。長男のノットはヨーロッパで最も古参のパンク、弟のジャン=ピエールは寝具店で販売員をしているが、解雇されてしまう。再会した兄弟は、ある晩、革命を起こすことを決意する…彼らなりの方法で。
*こちらも何気に映画祭常連監督の二人。いつも通り、ベルギー映画には欠かせない面々が出演していますが、何と歌手のブリジット・フォンテーヌ、前作に主演したジェラール・ドパルデュー、そして映画監督のバーベット・シュローダーも。フランス公開6月6日。ティ―ザー。あまりにもフツーの犬らしいこの犬、パルム・ドッグ賞にならないかな。
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"Renoir"(フランス)
監督:ジル・ブルド
出演:ミシェル・ブーケ、ヴァンサン・ロティエ、クリスタ・テレ、トマ・ドレ、ロマーヌ・ボーランジェ
ストーリー:1915年、コート・ダジュール。画家のオーギュスト・ルノワールは妻を失った悲しみ、高齢から来る痛み、戦場から届いた息子ジャンの負傷の知らせに苦しんでいた。しかし彼の人生の奇跡のように現れた娘アンドレのおかげで、もはや期待してはいなかったエネルギーが蘇る。アンドレは彼の最後のモデルとなり、若さの泉となった。やがてジャンが戦場から戻り、実家で療養をすることに。彼もルノワール家で星のように輝く娘に惹かれる様になり、父の反対を押しのけて、無秩序で掴みどころのない彼女を愛し始める。
*画家オーギュスト・ルノワールと後に映画監督となる次男ジャンの物語。アンドレ役(実名はカトリーヌ・エスラン)を演じるクリスタ・テレは現在20才。11才の時から映画に出演している彼女は、『ある娼館の記憶』などカンヌに出演作品が出品されるのが、既に3回目。セザール賞にも2回ノミネートされています。そしてキャストにはダルデンヌ兄弟の『少年と自転車』で天才的な演技を見せた少年、トマ・ドレ君も!
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カナダ映画

"Laurence Anyways"(カナダ/フランス)
監督:グザヴィエ・ドラン
出演:メルヴィル・プポー、シュザンヌ・クレモン、ナタリー・バイ
ストーリー:不可能な愛の物語。1990年代。30才を迎えたロランスは愛するパートナーのフレッドとの関係を保ちながら、女性になることを決意する。
*当初、ルイ・ガレルがキャストされていますが、メルヴィル・プポーに変更に。フランスではカンヌ映画祭で上映される5月18日金曜日に変則公開。既に公式サイトがオープンしています。23才にして長編3作目(全作カンヌに登場!)のドラン監督は色彩や衣装を含め、とてもセンスのよい映像世界を持っているので視覚的にも楽しませてくれそう。
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by berceau-du-cinema | 2012-05-03 09:28 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)

CANNES 2012 / 公式コンペ&招待作品 フランス映画

"De rouille et d'os (Rust & Bone)"(フランス/ベルギー)
監督:ジャック・オディアール
出演:マリオン・コティヤール、マティアス・スーナールツ、ブーリ・ラネール、セリーヌ・サレット、コリーヌ・マジエロ
ストーリー:フランス北部に住むアリは家も職もなく、頼る友だちもいない。殆ど一緒に過ごした事のない5歳の息子のサムと共に姉の住むアンティーブに向かい、車庫暮らしを始める。ある夜、クラブで喧嘩をしたアリはステファニーという名の女性を知り合う。水族館でシャチの調教をしている彼女は落ち着いた生活を送っており、アリとは全く正反対の世界の行きていたが、ある日、事故によって両足を失ってしまう。アリは彼女が再び生きる力を見いだして行くのを助け始める…。
*2005年に発表されたクレイグ・ダヴィッドソンの小説を自由翻案なのですが、何と小説自体に主役二人は存在せず、この映画化のために作られたキャラクターだそうです。既にかなり下馬評の高い作品の一つ。ベルギーの俳優マティアス・スーナールツは同国でヒットしアカデミー候補になった”Bullhead”以降、ハリウッドのエージェンシーにも所属している注目の俳優。また『灼熱の肌』のセリーヌ・サレット、この冬にフランスで公開された"Louise Wimmer"での演技で高い評価を得たコリーヌ・マジエロなど、キャスティングのうまいオディアール監督ならではの脇役陣も楽しめそうです。予告編を。
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"Holy Motors"(フランス/ドイツ)
監督:レオス・カラックス
出演:ドクゥニ・ラヴァン、エディット・スコブ、エヴァ・メンデス、カイリー・ミノーグ、ミシェル・ピコリ、ジャン=フランソワ・バルメール
ストーリー:夜明けから夜まで…人生から人生に旅をする存在であるオスカー氏の数時間を。時には大会社の社長、時には殺人者、物乞い、怪物、一家の父…オスカー氏は演技をしているようだ、それぞれの中に入り込むながら…しかしカメラはどこに?彼は孤独だが、彼をパリやその近郊に運ぶ大きな機械を操る金髪の背の高い女性セリーヌだけが連れ添っている。雇われ仕事を続ける丹念な殺し屋のように。仕草の美しさを求めて。「用意」から「アクション」まで。彼の人生に現れる女性や亡霊たち。しかし彼の家、家族、安らぎはどこに?
*意味不明なシノプシスかも知れませんが、これが公表されているものです。きっと作品は更に複雑なのでしょう!フランスでは7月11日に劇場公開されます。
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Vous n'avez encore rien vu (You Haven't Seen Anything Yet)(フランス/ドイツ)
監督:アラン・レネ
出演:マチュー・アマルリック、サビーヌ・アゼマ、アンヌ・コシニー、ピエール・アルディティ、ランベール・ウィルソン、イッポリット・ジラルド、ドゥニ・ポダリデス、ミシェル・ピコリ
ストーリー:演劇人のアントワーヌは自分の死後、自身の戯曲「エウリュディケ」の様々なヴァージョンを演じた俳優である友人たちを家に呼び集めていた。彼はこの戯曲の稽古を収めた映像を見るように頼む声明を死ぬ前に録画していたのだった実は若者たちの劇団がこの戯曲の上演許可を求めており、彼らの意見が必要だったのだ…


*閉幕上映

Thérèse Desqueyroux(フランス)
監督:クロード・ミレール
出演:オードレイ・トウツ、ジル・ルルーシュ、アナイス・ドゥムスティエ
ストーリー:1920年代のブルジョワ社会。美しく自由な精神を持ったテレーズは、彼女のように広大な土地を持ったブルジョワの幼なじみのベルナール・デケイルーと結婚する。しかし肉体的な快楽もなく、知的にも満たされない彼女は、何も起こらない田舎の中で待ちあぐねる毎日を過ごす。失望に満ちた彼女は夫を毒殺しようとする…因習の重さに息を詰まらせ、不幸な結婚や敵意に満ちた環境から自分を解放するためにもがき苦しむ女性の物語。
*この作品の編集終了直後に亡くなったクロード・ミレール監督の遺作。フランソワ・モーリヤック原作の小説で、ジョルジュ・フランジュ監督も映画化。主演のエマニュエル・リヴァは1962年のヴェネチア映画祭で女優賞を獲得しています。今年のカンヌにはハネケ監督の新作でエマニュエル・リヴァもやって来るはず。フランスでは11月21日に公開予定。

*特別上映

Journal de France(フランス)*ドキュメンタリー作品
監督:クロディーヌ・ヌガレ&レイモン・ドゥパルドン
シノプシス:一つの日記、時間の中の一つの旅、彼はフランスを写真に収め、彼女は今までになかった映画の断片を見いだす。
*昨年パリで開催されたレイモン・ドゥパルドンの写真展”La France”の映画版です。この作品は撮影中に機材が盗難されるという憂き目に遭いましたが、無事に完成しました!予告編を見ると、ドゥパルドン作品とは少し違う感じが…共同監督がいるせいか?配給会社の意図で作られた予告編だから?今までのフランスでは6月13日に公開。
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by berceau-du-cinema | 2012-05-01 08:19 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)