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第38回セザール賞 発表!

2月22日、パリのシャトレ劇場でセザール賞の授賞式が行なわれました。
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今年のノミネートはアンスティチュ・フランセ東京の『カイエ・デュ・シネマ週間』で上映された『カミーユ、ふたたび』(ノエミ・ルヴォヴスキ監督)が最多の13部門。後を追うのは10部門『マリー・アントワネットに別れをつげて』(ブノワ・ジャコ監督)と『愛、アムール』(ミヒャエル・ハネケ監督)、そして9部門の『君と歩く世界』(ジャック・オディアール監督)と『ホーリー・モーターズ』(レオス・カラックス)でした。
受賞結果:プレゼンテーター (分らない人もいました…)

最優秀作品賞:ジャメル・ドゥブーズ
『愛、アムール』(ミヒャエル・ハネケ監督)

最優秀監督賞:シャルロット・ゲンズブール
ミヒャエル・ハネケ監督(『愛、アムール』)

最優秀主演女優賞:オマール・シィ
エマニュエル・リヴァ(『愛、アムール』)

最優秀主演男優賞:ベレニス・ベジョ
ジャン=ルイ・トランティニャン(『愛、アムール』)

最優秀助演女優賞:ジョイ・スター&ヴィルジニー・ルドワイヤン
ヴァレリー・ベンギギ("LE PRENOM")

最優秀助演男優賞:イザベル・カレ
ギョーム・ド・トンケデック("LE PRENOM")

最優秀新人女優賞:ランベール・ウィルソン
イジア・イジュラン("MAUVAISE FILLE")

最優秀新人男優賞:マリーナ・フォイス
マティアス・スーナールツ(『君と歩く世界』)

最優秀初監督作品賞:リュディヴィーヌ・サニエ
"LOUISE WIMMER"(シリル・メヌガン監督)

最優秀脚色賞:セリーヌ・サレット
トマ・ビドガン&ジャック・オディアール(『君と歩く世界』)

最優秀オリジナル音楽賞:エミリー・シモン&トマ・デュトロン
アレクサンドル・デプラ(『君と歩く世界』)

最優秀撮影賞
ロマン・ウィンディング(『マリー・アントワネットに別れをつげて』)

最優秀録音賞
アントワーヌ・ドフランドル、ジェルマン・ブレー、、エリック・ティスラン(『マイ・ウェイ クロード・フランソワの生涯』)

最優秀美術賞:オードレイ・ラミィ
カーチャ・ヴィシュコフ(『マリー・アントワネットに別れをつげて』)

最優秀衣装賞(フランソワ・ダミアンス)
クリスチャン・ガスク(『マリー・アントワネットに別れをつげて』)


最優秀アニメーション賞:マニュ・パイエ
"ERNEST ET CELESTINE"(バンジャマン・レネール、ヴァンサン・パタール、ステファン・オビエ監督)

最優秀ドキュメンタリー賞
”LES INVISIBLES”(セバスチャン・リフシッツ監督)

最優秀短編賞
"LE CRI DU HOMARD"(ニコラ・ギオ監督)

最優秀外国映画賞:オルガ・キュリレンコ
『アルゴ』(ベン・アフレック監督)

栄誉賞
ケヴィン・コスナー

カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞して以来、世界で賞を獲得しているミヒャエル・ハネケ監督の『愛、アムール』が、主要5部門(作品、監督、主演女優、主演男優、脚本)を独占する結果となりました。エマニュエル・リヴァは85才、ジャン=ルイ・トランティニャンは82才と高齢ですが、大ベテランとして素晴らしい演技を見せてくれました。リヴァの気品と風格のあるスピーチ、舞台の公演先ブリュッセルから電話で答えてくれたトランティニャンの軽やかな言葉も印象的でした。

その他、ジャック・オディアール監督の『君と歩く世界』が4部門、ブノワ・ジャコ監督の『マリー・アントワネットに別れをつげて』が3部門を獲得しました。

残念なのは大好きな『ホーリー・モーターズ』と『カミーユ、ふたたび』が無冠に終わった事です。両作品ともフランスの映画評論家による2012年ベスト10では評価が高かったのですが、今年は『愛、アムール』という最強の敵とぶつかってしまった不運でしょうか。また毎回の事ですが、技術賞がとても予定調和的な結果に終わるのが残念です。もう少し独創的な面も含めて評価できないものか、と思いました。

また最優秀初監督作品賞の"LOUISE WIMMER"(シリル・メヌガン監督)と最優秀ドキュメンタリー賞の”LES INVISIBLES”(セバスチャン・リフシッツ監督)は個人的に心を打たれた作品だったので、今回の受賞を嬉しく思います。
by berceau-du-cinema | 2013-02-22 23:44 | CINEMA/PRIX | Comments(0)

カンヌ映画祭の裏舞台が描かれた作品が製作に!

毎年5月中旬に開催されるカンヌ映画祭は世界最高峰を誇り、多くの監督や俳優たちがここで作品が上映されることを夢見ます。そのカンヌ映画祭の裏側を描いた"Cannes" が製作準備に入っています。

物語は自作の上映のために女優である妻とカンヌ映画祭に来たある映画監督が、スポットライトの下で危機状態にある妻と完璧な夫婦を演じなければいけないプレッシャーを描いたもの。

出演者には監督役にエイドリアン・ブロディ、妻役はフランスの女優メイウェンが演じる他、イランの女優ゴルシフテ・ファラハニ(『彼女が消えた浜辺』『チキンとプラム』)、アナ・ジラルド(『消えたシモン・ヴェルネール』)、ピエール・ニネが実際の本人に近い役で出演します。
監督を勤めるのはは2011年のフランス映画祭で上映された『バス・パラディアム』のクリストファー・トンプソン監督。今まで母親の映画監督ダニエル・トンプソンの作品『シェフと素顔を、おいしい時間』『モンテーニュ通りのカフェ』などの共同脚本家を務めてきましたが、今作では逆に母親が参加。ちなみに監督の奥様は女優のジェラルディーヌ・ペラス。この夫婦は実生活では上手く行っているはずですが…
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監督は「これは愛と残酷さについての物語。カンヌは理想的な舞台背景。うきうきしたり落ち込んだりと様々な感情に影響を及ぼすからね。映画の巨匠のように崇められた翌日に、批評家にこきおろされるんだから」と語っています。

製作費は1000万ユーロ、撮影はもちろんカンヌで4月にスタート。映画祭の前、最中、後に行なわれるそうです。

*この作品は撮影スタート2週間前の4月頭に資金問題から製作が頓挫したことが発表されました。クリストファー・トンプソン監督は「撮影まで2週間、美術、衣装、俳優も準備が出来ていた。全てのスタッフにとっての悲しみと動揺。彼ら全員にお礼を」と語っています。
by berceau-du-cinema | 2013-02-20 09:16 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

マリオン・コティヤールが小間使い役に挑戦!

1946年の『ジャン・ルノワールの小間使の日記』、1963年の『小間使の日記』(ルイス・ブニュエル監督)と、今までに2回映画化されてきたオクターヴ・ミルボーの小説「小間使の日記」 が、ブノワ・ジャコ監督の手によって再度映画化されることが明らかになりました。

1900年に発刊されたこの小説はフランスの田舎にある貴族の家に奉公に来た娘の目を通して、ブルジョワ階級の生活を描いていますが、召使いがまるで奴隷のようだとして、物議を醸し出しました。
『イザベル・アジャーニの 惑い』や『マリー・アントワネットに別れを告げて』など、女性を主人公として作品を得意とするブノワ・ジャコー監督は、2000年に発表した『発禁本-SADE』で、サド公爵と16才の無垢な少女の関係を描いています。

ルノワール版ではポーレット・ゴダード、ブニュエル版ではジャンヌ・モローが演じている主役のセレスティーヌには、マリオン・コティヤールが出演交渉を受けています。脚本はまだ完成していないのですが、プロデューサーの話によると、マリオン・コティヤールは脚本を読むのを非常に楽しみにしているそう。
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撮影は2014年3月のスタートを目指しています。
by berceau-du-cinema | 2013-02-18 09:21 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

ベルリン映画祭2013/フランス映画/パノラマ部門

"Mes séances de lutte”(フランス/103分)
監督:ジャック・ドワイヨン
出演:サラ・フォレスティエ、ジェームズ・ティエレ
シノプシス:ある夏の田舎。決して自分を愛してくれなかった父親の死を受けて実家に戻った娘は、遺産相続について兄弟と対立、昔の傷がぶり返すことに。彼女は農業と執筆をしながら生活をしている男性に出会い、肉体的な衝突を必要とする関係を結ぶことに。その闘いが少しずつコード化した慣習となり、精神的なゲームの様相も見せ始める。
*フランス公開は配給は決まっていますが、時期は未定。
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”La Maison de la radio”(フランス/103分)
監督:ニコラ・フィリベール
*ドキュメンタリー。1963年にフランスの国営ラジオ/TV局の建物として建設され、1975年にラジオ局専用となったメゾン・ド・ラジオ・フランス。『すべての些細な事柄』や『ぼくの好きな先生』で知られるドキュメンタリー作家ニコラ・フィリベール監督が、ゴダールの『アルファヴィル』が撮影された500mの円上の建物と68mの塔から成り立つこの建物の中で働く様々な人達や目に見ることのできない「音」の世界に挑んだ作品。フランス公開は4月3日。
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"Bambi"(フランス/60分)
監督:セバスチャン・リフシッツ
*ドキュメンタリー。1935年にアルジェリアの小さな村で生まれたジャン=ピエールは幼少の頃から女の子になりたいと願っていた。1950年代、パリの有名キャバレーに採用された彼女は、マリー=ピエールと名前を変えることに。現在77才の彼女の人生を写真や8mm映像などを取り込みながら振り返る。
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"Parade"(フランス/72分)
監督:オリヴィエ・メイルー
*ドキュメンタリー。子供の頃からサーカスでキャリアを積んで来たファブリス・シャンピオンは、20才で空中ブランコの芸人として名声を得ていたが、2004年の落下事故で体が不自由に。新しい人生を踏み出すことになった彼は、サーカス学校での指導をしながら、教え子の2人と「テトラバティック」と名付けたアクロバットを生み出す。
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by berceau-du-cinema | 2013-02-05 09:52 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)

ベルリン映画祭2013/フランス映画/公式コンペティション

”Camille Claudel 1915”(フランス/97分)
監督:ブリュノ・デュモン
出演:ジュリエット・ビノシュ、ジャン=リュック・ヴァンサン
シノプシス:1915年冬、昔の恋人オーギュスト・ロダンらによって才能を嫉妬されているという脅迫観念を抱いていたカミーユ・クローデルは、家族によってフランス南部の精神病院に入院させられることに。芸術家としての理解と認知を望んだカミーユだが、今や創作活動を止めてしまった。そして最愛の弟ポール・クローデルが見舞に訪れるのを待ち続ける。
*カミーユ・クローデルの物語はブリュノ・ニュイッテン監督イザベル・アジャーニ主演の作品が有名ですが、今作では彼女が精神に異常をきたして入院をした後を詩人の弟との関係を軸に描かれています。また本物の精神病患者を起用して撮影されたのも、ノン・プロフェッショナルを起用することを好むデュモン監督らしい選択。フランス公開は3月13日。
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”Elle s'en va"(フランス/116分)
監督:エマニュエル・ベルコ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ネモ・シッフマン、ジェラール・ガルスト、カミーユ、ミレーヌ・ドモンジョ
シノプシス:60代の女性ベティはブルターニュ地方でレストランを経営している。恋人が若い娘の元に去ってしまい、店の経営も上手く行っていない彼女は、ある日、煙草が切れてしまったことから車に乗り込み、母親も従業員も客を置いて旅に出てしまう。様々な人との出会い、ミス・フランスのコンテスト、仲違いした娘の再会と孫息子との出会い、そして新しい恋の予感…
*カトリーヌ・ドヌーヴを想定して書かれた脚本だそうです。エマニュエル・ベルコ監督は日本では「なぜ彼女は愛しすぎたのか」(2001年)が公開されている他、オムニバス「プレイヤー」(2012)の1話を担当しています。フランス公開日は未定。
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”La Religieuse"(フランス&ドイツ&ベルギー/114分)
監督:ギョーム・ニクルー
出演:ポーリーヌ・エティエンヌ、イザベル・ユペール、ルイーズ・ブルゴワン
シノプシス:18世紀。16才のシュザンヌは自分の意志に反して、家族の強制で修道女になることを余儀なくされる。家柄に見合った結婚支度金を準備できないことが、その理由であった。上下関係の厳しい修道院で生活を送りながらも外の世界の自由を求めて止まない彼女だったが、優しかった院長が亡くなると、新しい院長は彼女を迫害し始める。そして次に送られた修道院の院長はシュザンヌに同性愛の感情を抱く…
*ドゥニ・ディドロ原作『修道女』の映画化。1966年にジャック・リヴェット監督、アンナ・カリーナ主役で映画化された際にはフランスの検閲騒動が起きています。フランスは3月20日に公開。
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by berceau-du-cinema | 2013-02-04 09:33 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)