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ジャック・ガンブランが障害者の息子とトライアスロンに挑戦

バレエの殿堂パリ・オペラ座の舞台裏を追ったドキュメンタリー『エトワール』(2000)、そしてバレエ・ダンサーを起用したフィクション『オーロラ』(2006)で知られるニルス・タヴェルニエの新作は、2本目の長編フィクションとなる"L’Épreuve d’une vie"になります。

実話からインスピレーションと受けたと言う今作の主人公は、脳に障害を持ち、歩く事も話す事もできないジュリアン。18才の誕生日が近づいた彼は、父親に南仏で行なわれる有名なトライアスロン「アイアンマン」に挑戦すると宣告します。今まで息子の障害を受け入れることのできず、対立することの多かった父親は、息子を全面的にサポートする、というヒューマン・ドラマです。
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父親役は『最初の人間』ジャック・ガンブラン、母親役は『Ricky リッキー』のアレクサンドラ・ラミーが演じます。ジュリアン役は5ヶ月に渡るキャスティングの末に選ばれたファビアン・エロー君に。撮影は昨年の夏にニースを中心に行なわれました。公開日はまだ未定ですが、2014年前半にはスクリーンで見る事ができそうです。
by berceau-du-cinema | 2013-06-27 19:54 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

ファニー・アルダンの監督作品の主演は…

2008年に『灰と血』で監督デビューしたファニー・アルダンが、長編2作目にあたる"Cadences obstinées"のポスト・プロダクションに入っています。

「執拗なリズム」という意味を持つタイトルのこの作品、物語の主人公は才能あるチェロ奏者のマルゴ。建築家の夫フリオのために自身のキャリアを諦めた彼女ですが、古いホテルの改修にかかりきりの夫との関係は悪化。ホテルの再オープンが近づくにつれて、彼女の音楽への情熱が蘇る物語です。
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マルゴ役に選ばれたのはイタリアの女優アーシア・アルジェント。ファニー・アルダンと雰囲気とハスキーボイスが似ていますね。夫役は2013年のフランス映画祭で上映された『ウェリントン将軍〜ナポレオンを倒した男〜』に出演していたポルトガルの俳優ヌーノ・ロペスが演じる他、フランコ・ネロ、ジェラール・ドパルデュー、そしてミュージシャンのミカがキャストに入っています。

撮影は今年の冬、6週間に渡ってリスボンで行なわれました。ポルトガルの配給会社がアップした記者会見の模様を見る事ができます。フランスの公開は12月4日に予定されています。
by berceau-du-cinema | 2013-06-25 18:37 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

ポール・クローデル監督がクリスティン・スコット・トーマスと再びタッグ!

2008年に『ずっとあなたを愛している』で監督デビューをした作家のポール・クローデルが、2本目の長編作品"Avant l'hiver"で、再びクリスティン・スコット・トーマスとタッグを組んでいます。

しかし今作の主人公はダニエル・オートゥイユ演じる脳外科医ポール。外科医としての腕も認められ、妻のルーシーとも幸せな結婚生活を送っていた彼ですが、送り主不明のバラの花束が届き始めると同時に、ルーという20才の娘と偶然すれ違うことが増えたため、彼女が犯人ではないかと疑い始めます。しかし、やがてルーに惹かれて行くポールは、人生の冬の時期を迎える前に、今までの自分の人生が夢見たものであったのか問い始める…という物語です。ルー役は『預言者』『より良き人生』のレイラ・ベクティが演じています。

撮影は昨年の10月から11月にかけてルクサンブルグで行なわれました。フランスでの公開は11月27日の予定になっています。こちらはインターナショナル版のポスター。
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by berceau-du-cinema | 2013-06-21 18:00 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

ジュリエット・ビノシュが戦場カメラマンに

オリヴィエ・アサヤス監督の新作を夏に控えているジュリエット・ビノシュですが、戦場カメラマン役を演じたノルウェーのエリック・ポッペ監督の”A Thousand Times Good Night”の公開がこの秋に控えています。
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彼女が演じるのは戦場カメラマンの仕事を天職だと信じている女性レベッカ。しかし、愛する家族 − 妻の身にふりかかる危険を心配する夫と母親を必要とする娘 - の間で引き裂かれる、という物語。監督のエリック・ポッペはロイターなどの報道写真家としての経歴をもっており、アンゴラやベイルートなどの紛争地域を取材。この作品も自身の経験の元に描かれています。

共演者にはHBOのドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』のジェイミー役で知られるデンマークの俳優ニコライ・コスター・ワルドーが夫役を演じる他、ロックバンドU2のドラマーであるラリー・マレン・ジュニアも出演しています。

製作費530万ユーロをかけた今作の撮影は、昨年秋にアイルランドとモロッコを中心に、カブールやケニアなどでも行なわれました。この秋に開催される大きな映画祭でお披露目になるかもしれませんね。
by berceau-du-cinema | 2013-06-20 18:16 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

ジュレミー・レニエに2本のスリラー

人気歌手クロード・フランソワの人生を描いた『最後のマイ・ウェイ』が間もなく公開になるジュレミー・レニエが、2本のベルギー産スリラー映画に出演しています。

まず昨年秋に撮影された"La Confrérie des larmes"(ジャン=バプティスト・アンドレア監督)で演じるのは、現在失職中の元刑事ガブリエル。娘の養育費もあり、お金に困ったガブリエルは、元密告者から提案された大金と引き換えに荷物を届ける仕事を引き受けます。正体の分らない依頼主からの唯一の条件はカバンの中味を決して見ないこと。怪しげな人達にカバンを届け続け、お金の問題から抜け出したガブリエルの心中に、良心のとがめと元刑事としての直感が芽生え出す…という物語。共演はオドレイ・フルーロ(『最強のふたり』『屋根裏部屋のマリアたち』)、ブーリ・ランネール(『君と歩く世界』)。フランスの公開は10月2日の予定になっています。
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そして今年の春に1ヶ月に渡って撮影が行なわれた" The Waste Land"(Pieter Van Hees監督)では、ブリュッセルのアフリカ人街を担当する刑事レオに。妻と5歳の息子の存在のおかげで生活のバランスを保っていた彼は、妻が予想外の妊娠をしていることが分り、動揺を覚えます。そして、あるコンゴ人が犠牲となった奇妙な殺人事件を担当することになった彼は、次第に父親としての責任を忘れ、夜の街に入り込んで行ってしまう物語で、タイトルはイギリスの詩人T・S・エリオットが1922年に発表した『荒地』から取られています。この作品はPieter Van Hees監督の前作2本と3部作をなしていますが、その1本目"Linkeroever"(2008年)は『闇を生きる男』『君と歩く世界』以降、国際的なマティアス・スーナールツが注目を浴びた作品。今作も当初、マティアス・スーナールツが主役を演じる予定でした。作品の完成は2014年春の予定になっています。
by berceau-du-cinema | 2013-06-18 19:17 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

アンドレ・テシネ監督の新作は実際の事件がベースのスリラー!

アンドレ・テシネ監督が、1976年に南仏で起きたル・ルー事件をベースにした新作の撮影に5月中旬から入っています。

ニースにある高級ホテルの経営者ルネ・ル・ルーの娘アニエスは、10才年上のハンサムな弁護士モーリス・アニュレに出会います。他にも女性関係があったモーリスですが、彼女は狂おしいほどに彼を愛してしまうことに。地元ではカジノ間の抗争があり、モーリスはアニエスを母親のライバルであるフラトーニ氏に紹介し、300万フランと引き換えに母親のカジノの株をフラトーニ氏に売却するように提案。これを引き受けたアニエスですがモーリスの裏切りを耐えることができず、そしてモーリスも彼女を避け始めます。そして自殺未遂をおかした後、アニエスは消息不明になってしまう…という物語です。タイトルは当初"L'Homme que l'on aimait trop(愛され過ぎた男)"で進められていましたが、最終的に"L’ombre d’un doute(ある疑いの影)"に変更になる模様です。

27才であった1977年10月26日から行方不明となっているアニエス・ル・ルーさんの遺体はまだ発見されておらず、現在でも再審中ですが、映画では事件当時の3人の関係を描くものとなります。脚本にはセドリック・アンガー監督と共に、被害者の兄であるジャン=シャルル・ル・ルー氏も参加。テシネ監督は今も続く裁判の傍聴もしています。

今作はテシネ監督の長編20本目にあたりますが、スリラーを手がけるのは1996年の『夜の子供たち』以来になります。カジノの経営者役を演じるのはテシネ作品の常連カトリーヌ・ドヌーヴ。弁護士役はギョーム・カネ、娘役はアデル・エネル(『水の中のつぼみ』『メゾン ある娼館の記憶』)が演じます。撮影は事件の舞台になったニースでスタート。近郊のグラースとマントンの後、カジノなど内部の撮影がパリのスタジオで行なわれます。ニースで撮影中のテシネ監督と俳優たちの写真を:
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今作は製作会社フィデリテを通し、クラウドファウンディングで製作資金の一部を一般から募っていましたが、残念ながら目標人数に達せず。しかしフランス国立映画・動画センターからも前貸し金を得たことから、製作が可能になった模様です。
by berceau-du-cinema | 2013-06-17 18:36 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

ヴァレリー・ドンゼッリ監督がマリヴォーに挑戦!

『わたしたちの宣戦布告』など、監督としてもコンスタントに作品を発表し続けているヴァレリー・ドンゼッリが、テレビ局アルテとコメディ・フランセーズが製作する演劇のTVドラマ化シリーズの1作を担当しています。

彼女が選んだ戯曲はマリヴォーが1730年に発表した喜劇『愛と偶然の戯れ』。結婚前の男女が相手を観察するためにそれぞれ召使いになりすますことから起こる恋愛劇です。今年のカンヌ映画祭でパルム・ドールを獲得したアブデラテフィフ・ケシシュ監督が2003年に発表した『身をかわして』でも引用している名作です。出演者はコメディ・フランセーズの劇団員で構成、撮影は4月22日から5月11日にかけて行なわれました。

このシリーズの放送時には、同じ俳優が元の戯曲をコメディ・フランセーズの舞台で上演。全4作になる予定ですが、第1作はマチュー・アマルリック監督の『舞台は夢 イリュージョン・コミック』(原作:コルネイユ)でした。この後はロマーヌ・ボランジェ主演、"Les Amis à vendre"(Gabov Rassov原作の戯曲は"Les Amis du placard")、David Lescotが執筆した"Le système de Ponzi"と、現代劇のTVドラマ化されます。
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日本でも公開された『ベルヴィル・トーキョー』を始め、女優業も順調な彼女。この夏には7月10日公開の"Le Grand méchant loup"と、8月14日公開の"Les Grandes ondes (à l'ouest)"と、2作の新作が待機しています。
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by berceau-du-cinema | 2013-06-14 06:35 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

マチュー・アマルリックのシムノンの小説を映画化

俳優としての活躍のみならず、監督としても『さすらいの女神たち』が2010年のカンヌ映画祭で監督賞を獲得しているマチュー・アマルリックが、長編第5作目にあたる新作"La chambre bleue"に着手しています。
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3年振りの監督作となる今作は、1963年に発表されたジョルジュ・シムノン原作の小説「青の寝室 激情に憑かれた愛人たち」の映画化。愛人関係を結んでいるトニーとアンドレはあるホテルの青い部屋で密会を続けていましたが、トニーの妻、そしてアンドレの夫が殺害されてしまい、2人が犯人扱いされてしまう物語です。

シムノンは有名なTVシリーズ『メグレ警部』だけでなく、『仕立て屋の恋』や『倫敦から来た男』など多くの作品が映画化されていますが、今作は初めてになります。マチュー・アマルリック自身と『女はみんな生きている』『イン・マイ・スキン』などに出演していたレア・ドリュッケールが主役を演じます。撮影は7月からスタートする予定。
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マチュー・アマルリックはしばらく前からスタンダールの「赤と黒」の映画化の準備をすすめていますが、まだ脚本も完成していない状態の模様です。製作費もかさむ企画のため、製作会社側は早くても2014年、もしくは2015年の撮影になるとしており、少人数のスタッフで製作される今作の方が先になりました。"La chambre bleue"の製作費は200万ユーロで、B級映画の精神をもって製作される、とプロデューサーのパオロ・ブロンコ氏は語っています。
by berceau-du-cinema | 2013-06-12 18:44 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

クリストフ・オノレ監督の新作はローマ神話の自由翻案!

『愛のうた、パリ』(2007年)、『美しい人』(2008年)、『愛のあしあと』(2011年)のクリストフ・オノレ監督が、古代ローマの詩人オウィディウスが書いた『変身物語』の映画化に挑戦、現在撮影に入っています。
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既にジョルジュ・バタイユやラァイエット夫人を自由翻案しているオノレ監督ですが、今作でも舞台を現代に置き換えています。物語は、リセの前である男性に魅了された思春期の娘が、彼と出会った若者たち全員が動物などに変身してしまったと聞かされます。しかしその話に興味を持ってしまった彼女は、死者と神々の世界の境界が取り除かれた世界に少しずつ入り込んで行ってしまう、というもの。主要登場人物はエウローペー、ユーピテル、バックス、ユーノー、オルペウスです。
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昨年、マルグリット・デュラスやアラン・ロブ=グリエらヌーヴォー・ロマンの作家たちを主人公にした舞台"Nouveau Roman"が好評を博したオノレ監督ですが、今作の出演者も舞台で活躍している若手俳優から構成されています。

撮影は5月中旬から6月下旬にかけて、南仏のラングドック=ルシヨン地方とミディ=ピレネー地方、そしてギリシャで行なわれています。
by berceau-du-cinema | 2013-06-11 18:44 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

オリヴィエ・アサヤス監督が舞台女優を巡る物語に挑戦

オリヴィエ・アサヤス監督の新作"Sils Maria"の製作が、この夏の撮影に向けて進行中です。

この作品の企画は、主役のジュリエット・ビノシュがアサヤス監督に新作のテーマを提案したことからスタート。彼女が演じるのはキャリアの頂点に達している女優のマリア。20年前に年上の女性を魅了し自殺に追い込むSigridという名前の役を演じて名声を得ましたが、今度は自分がエレナと同じ立場に立たされる、という物語です。

ビノシュの相手役の若手女優には、クロエ・グレース・モレッツ。またアシスタント役は3月にミア・ワシコウスカの名前があがりましたが、最終的にクリステン・スチュワートが出演することになりました。その他、ドイツの俳優ダニエル・ブリュールとイギリスの俳優トム・スターリッジもキャストに加わっています。作品は英語劇になります。

本作のタイトルとなったシルス・マリアはイタリアとの国境に近い、美しい湖畔にある小さな村の名前。19世紀後半から20世紀初頭にかけ、この村にはトーマス・マン、マルセル・プルースト、ヘルマン・ヘッセ、アルベルト・モラヴィア、ジャン・コクトーなど知識人、文化人が滞在しましたが、特にニーチェが病気療養のために1883年から1889年まで夏を過ごしたことで知られています。撮影はドイツとスイスで行なわれます。
by berceau-du-cinema | 2013-06-10 18:01 | CINEMA/PROJET | Comments(0)