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アラン・レネ監督の新作"Aimer, boire et chanter"のスチール写真が公開!

現在91才のアラン・レネ監督。2012年のカンヌ映画祭で企画が発表され、今年の春に撮影が行なわれた新作"Aimer, boire et chanter(愛して、飲んで、歌って)"のスチール写真が公開になりました。
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イギリスの戯曲化Alan Ayckbournの舞台"Life of Riley"の映画化となる今作は、友人の一人が余命数ヶ月と分った事から始まる騒動を描いた物語で、レネ監督お得意の群像劇。脚本はレネ監督の2009年の作品『風にそよぐ草』なども担当したロラン・エルビエと共同執筆されています。キャストは常連のサビーヌ・アゼマやアンドレ・デュスリエに加え、イッポリット・ジラルドや最近は喜劇でも才能も開花させているサンドリーヌ・キベルランも出演しています。
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フランスでの公開は来年の3月26日に決定しています。
by berceau-du-cinema | 2013-10-30 21:46 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

セリーヌ・シアマが三部作の完結作"Bande de filles"

『水の中のつぼみ』(2007)、『トムボーイ』(2011)の女性監督セリーヌ・シアマが、と、思春期の少女たちを描く三部作の最後の作品となる"Bande de filles(直訳:女の子の仲間たち)"のポスト・プロダクションに入っています。

主人公は16才のマリエーム。アフリカ系移民の娘である彼女は、街や男性たち、学校が強いる多くの「禁止事項」にうんざりしていましたが、自由奔放な女の子たちの仲間に出会い、全てが一変青春を謳歌するために街の掟や様々な暴力、友情について考える物語です。出演者は16才から20才までの素人俳優が選ばれています。みんな、元気そう!
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撮影は今年の夏、7月22日から45日間に渡ってパリで行なわれました。処女作の『水の中のつぼみ』はカンヌ映画祭のある視点部門、『トムボーイ』はベルリン映画祭のパノラマ部門の開幕上映に選ばれた実力派のシアマ監督だけに、来年のカンヌ映画祭の最有力候補の1本になりそうです!
by berceau-du-cinema | 2013-10-29 02:47 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

ミシェル・アザナヴィシウス監督、新作を撮影中

『アーティスト』(2011年)でカンヌ映画祭男優賞、そしてオスカーで作品賞など5部門を獲得したミシェル・アザナヴィシウス監督が、新作"The Search"の撮影に入っている事が明らかになりました。

1948年に発表されたフレッド・ジンネマン監督によるアメリカ映画『山河遥かなり』のリメイクとなる今作は、舞台を第二次世界大戦後のドイツからチェチェン共和国に移し、同国の紛争を背景に、両親を探す男の子の物語に。モンゴメリー・クリフトが演じたアメリカ兵はNGO団体の看護婦となっています。看護婦を演じるのは監督の実生活のパートナーでもあるベレニス・ベジョ。脚本は監督自身が執筆、撮影はアザナヴィシウス監督とは4作目のコラボレーションとなるギョーム・シフマンが担当しています。

撮影は8月29日にグルジア共和国でスタートし、その後、パリで続けられます。フランスでの公開日はまだ未定ですが、ワーナー・フランスが配給。撮影現場の写真の一部が先日公開になりましたが、残念ながら俳優たちの写真はまだ…。
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by berceau-du-cinema | 2013-10-18 18:52 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

クリス・マルケル回顧特集&展覧会 "Planète Marker"

2012年7月29日に亡くなったクリス・マルケル監督の大規模な回顧特集とインスタレーション"Planète Marker"が、10月16日から2ヶ月に渡ってポンピドゥーセンターで開催されています。
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今回の特集では監督作品、共同監督作品、参加作品だけではなく、マルケル監督が愛し、擁護し、そして自作の中で言及した作品も含まれています。『サン・ソレイユ』の中にに出て来たTV版「ドラえもん」や「西遊記」まで上映されるとは!また、マルケル監督に関わった方々や研究者による舞台挨拶の他、討論会や講演、パフォーマンスもプログラムに組み込まれています。
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そして地下ホールにあるFORUMでは、旅行ガイドブック"Petit Planet"の表紙を再現した展示やマルチメディアを駆使したインスタレーションの代表作"Immemory"と"Zapping Zone"など、マルケル監督とポンピドゥーセンターとコラボレーションした作品が紹介されています。
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1921年生まれのクリス・マルケルは、学生時代に哲学を学び、第二次世界大戦中は抵抗運動に参加、若くして左翼思想に傾倒していきます。戦後、執筆活動をスタートし、1950年代に入るとユネスコの職員として世界を旅しながら、映画監督としての活動を始めました。

マルケル監督の映画作品といえば、多くの映画監督に影響を与えたたカルト・ムービー『ラ・ジュテ』(1962年)が最も有名ですが、アンドレ・バザンに「エッセイ・シネマトグラフィック」と名付けられたドキュメンタリーを多く撮った監督といった方がよいでしょう。初期作品から多く使われてきたスチール写真、いち早く導入したコンピューター画像など、様々な媒体を使って作品を構成した事で知られています。また晩年はセカンド・ライフに高い関心を抱くなど、常に新しいメディアにも着目していました。

その他にもイラストレーター、翻訳家、写真家、出版社、哲学、エッセイスト、批評家、詩人、映画プロデューサーなど、様々な分野に渡る活動をしたクリス・マルケルは、アラン・レネ、ブリュノ・ミュエル、ヤン・ル・マッソン、パトリシオ・グズマン、ヨリス・イヴァンスら他の映画人との共同作業も多く、様々な作品に関わりました。寺山修司監督の『草迷宮』ではフランス語のコメントを担当しています。1966年には製作会社SLON(後のISKRA)を設立し、ゴダールやイヴェンス、ヴァルダ、クラインに声をかけてオムニバス『ベトナムから遠く離れて』を製作。また5月革命時には敬愛するロシアの監督から名前を取ったメドヴキン集団を結成し、工場でストライキを行なう労働者たちの姿を撮影しました。240分(後に180分に再編集)の大作となった『空気の底は赤い』はこの時代の代表的な作品です。

その後、当初からのテーマである旅と記憶を扱った作品製作を押し進めて行き、『サン・ソレイユ』『レヴェル5』などの傑作を生み出しました。また無類の猫好きであったマルケル監督は『音楽を聴く猫』や『スロン・タンゴ』など動物たちを撮った作品も多く残しています。
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インタビューなど人前に出る事を拒み、公になっている写真の少ないマルケル監督ですが、2009年5月のメーデーのデモを撮影している姿を一般の方が写真に収めています。
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by berceau-du-cinema | 2013-10-16 07:48 | CINEMA/RETROSPECTIVE | Comments(0)

マチュー・カソヴィッツが息子2人を誘拐?

『ロベルト・スッコ』(2001年)『よりよき人生』(2011年)のセドリック・カーン監督が、9本目の長編にあたる新作"Vie sauvage(直訳:野生の生活)"を製作中です。

主人公パコは妻との離婚後、養育権を奪われた7才と9才の息子を誘拐し、逃亡生活を送っていました。11年後、子供たちは思春期を迎え、身元や住む所を変え続け、捕まる恐怖に怯えながらも、自然や動物たちと一体をなった自由な生活を謳歌し、行く先々で出会った人達の協力も得て、幸せな日々を過ごしていましたが、やがて警察の追っ手が迫ることになる、という物語です。
実はこの物語は実際に起きた事件からインスピレーションを受けています。1996年の離婚後、1997年に子供2人を誘拐したグザヴィエ・フォルタンは22ヶ月の実刑判決を受けましたが、息子たちは裁判で「自分たちの意志で父親についていった」と証言しています。

父親役を演じるのはマチュー・カソヴィッツ。母親役は『灼熱の肌』『君と歩く世界』のセリーヌ・サレットが演じます。ラングドック=ルシヨン地方を中心に5カ所を移動しながら行なわれる撮影は。今年の夏に1ヶ月半に渡って行なわれた後、冬のシーンを撮る為に2014年1月に再開する模様です。

主演のマチュー・カソヴィッツ同様、セドリック・カーン監督はここ最近、俳優としても活躍しています。2012年のカンヌ映画祭監督週間部門に出品された"Alya"に引き続き、弟と同じ女性を好きになってしまう"Tirez la langue, mademoiselle"で、ルイーズ・ブルゴワンと共演しています。
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by berceau-du-cinema | 2013-10-14 09:34 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

ジェレミー・レニエが外人部隊の兵士に

『最後のマイ・ウェイ』で歌手のクロード・フランソワを見事に演じたジェレミー・レニエが、"Le Grand homme qui ne voulait pas mourir"(直訳:死にたくなかった偉大な男)で外人部隊の兵士を演じています。

今作はアフガニスタンの戦地で知り合い、友情を結んだ2人の外人部隊の兵士、ハミルトンとマルコフの物語。しかし上部の未承認の探索中に敵に襲われたハミルトンは重傷を負ってしまいます。マルコフはハミルトンの命を救ったものの、一人だけ不名誉な除隊をさせられてしまいます。パリで再会した2人ですが、マルコフは不法入国者となっていましたが、幼い息子を必死に養おうとしますが事故死。既に生きる気力を失っていたハミルトンの前に、マルコフの息子が残されていた…というものです。

共演者にはSurho SUGAIPOVとRamzan IDIEVの2人の名前があがっていますが、東欧出身の俳優でしょうか?監督は2009年に発表した初長編作品"Au voleur"がロカルノ映画祭に出品されて評価を受けた女性監督のサラ・レオノール。前作に引き続き、エマニュエル・ジャコブと脚本を共同執筆しています。骨太なヒューマンドラマを女性2人がタッグを組んでいるのも興味深いですね。

撮影はこの夏に行なわれましたが、既に場面写真が公開になっています。短髪になったジェレミー・レニエ、見違えます!
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by berceau-du-cinema | 2013-10-10 19:38 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

パトリス・シェロー監督 逝去

舞台の演出家、映画監督、そして俳優としても活躍したパトリス・シェロー監督が肺がんで亡くなりました。68才の若さでした。

1944年11月2日にペイ・ド・ラ・ロワール地方の小さな村Lézignéで生まれたパトリス・シェロー監督は、その後、家族とパリに移り、画家の父親とイラストレーターの母親の元、文化的な環境に恵まれて育ちました。名門校であるリセ・ルイ=ル=グランで演劇部に入り、俳優としてだけではなく、演出、美術や衣装のコンセプトにも関わって行きます。1966年、22歳でサルトルーヴィル市立劇場の監督に就任した後は、政治的な演劇を押し進めて行きます。その後、ミラノやマルセイユで作品を発表した後、1972年に国立民衆劇場の共同監督に。1976年にはバイロイト音楽祭で上演されたワーグナーのオペラ『ニーベルングの指輪』を19世紀のドイツに置き換え、スキャンダルを巻き起こしながらも国際的な評価を得ました。また1978年にはイプセンの『ペール・ギュント』を演出。この作品では後にお気に入りの女優となるドミニク・ブランを初めて起用しました。1982年にはナンテール・アマンディエ劇場の共同監督に就任。1979年に出会ったベルナール=マリ・コルテスの作品"Combat de nègre et de chiens"を皮切りに、オペラ作品も含めて勢力的な活動を続けました。2008年に発表したドミニク・ブランによる一人芝居『苦悩』は日本でも上演されました。

16才に毎晩シネマテークに通っていたというシェロー監督は、1974年、シモーヌ・シニョーレ、シャーロット・ランプリングが出演、撮影はピエール・ロム、脚本はジャン=クロード・カリエールと共同執筆した『蘭の肉体』で映画監督としてデビュー。1983年にはエルヴェ・ギベールと6年の歳月をかけて書き上げた『傷ついた男』を発表、同年のセザール賞で最優秀オリジナル脚本賞を得ています。カンヌ映画祭で審査員賞と女優賞を獲得した『王妃マルゴ』(1994)、セザール賞を3部門受賞した群像劇『愛する者よ、列車に乗れ』(1998)の後、2001年に発表した『インティマシー/親密』で、ベルリン映画祭の最高賞にあたる金熊賞を獲得しています。不治の病に冒された兄と同性愛者である弟の最期の交流を描いた『ソン・フレール ―兄との約束―』で同映画祭銀熊賞を得た後、イザベル・ユペールとパスカル・グレゴリーが主演、ジョセフ・コンラッドの短編を原作とした"Gabrielle"(2005)と、最後の映画作品となったシャルロット・ゲンズブール&ロマン・デュリス出演の"Persécution"(2009)を監督。2作ともヴェネチア映画祭公式コンペティションに出品されていますが、残念ながら、日本では未公開のままとなっています。また『ガブリエル』の製作前には、セントヘレナ島に幽閉されたナポレオンをアル・パチーノが演じる作品の企画があったそうです。

またシェロー監督は、アンジェイ・ワイダ監督の『ダントン』(1983)、ユーセフ・シャヒーン監督の"Wadaan Bonabart"(1985)、ラウル・ルイス監督の『見出された時~「失われた時を求めて」より~』(1999)、ミヒャエル・ハネケ監督の『タイム・オブ・ザ・ウルフ』(2003)と世界の巨匠からの要請で俳優としても活躍しました。

2010年にはルーヴル美術館の招聘で、同美術館とポンピドゥーセンター、オルセー美術館が所蔵する40枚ほどの絵画を集め、絵画の歴史と個人的な世界観を表現した展覧会"Les Visages et les corps"を企画・演出。また美術館内で舞台"Rêve d’automne"を上演したことも話題になりました。

7月にエクス=アン=プロヴァンスの芸術祭で上演されたオペラ『エレクトラ』を演出したシェロー監督は、2014年3月にオデオン座アトリエ・ベルティエで上演予定のシェークスピアの戯曲『お気に召すまま』の準備中でした。稽古は間もなく開始される予定でしたが、残念ながら中止が発表されました。

心からのご冥福をお祈りいたします。
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by berceau-du-cinema | 2013-10-07 23:24 | CINEMA/CELEBRITE | Comments(0)

新作のニュースが絶たないラファエル・ペルソナーズ

今年のフランス映画祭で来日し、日本のファンも魅了した『黒いスーツを来た男』のラファエル・ペルソナーズの出演作のニュースが続々と入ってきました。

新人監督フレデリック・テリエの初長編作品となる"SK1, La Traque de Guy Georges"(直訳:ギィ・ジョルジュの追い込み)は、1990年代にパリ東部で起きた若い女性を狙った連続殺人事件の映画化。難航する捜査を執拗に続ける刑事たちを追った内容で、刑事の一人をラファエル・ペルソナーズが演じます。犯人のギー・ジョルジュは1998年に逮捕、7件の殺人事件で終身刑の判決を受けていますが、今回の映画化にあたり、この事件を追ったジャーナリストPatricia Tourancheauが執筆した本がベースになっています。共演者にはオリヴィエ・グルメ、ナタリー・バイ、クリスタ・テレ(『ルノワール 陽だまりの裸婦』)らの名前が連なっています。撮影は10月21日にスタートの予定です。

また『インドシナ』のレジス・ヴァルニエ監督の新作"Le Portail"(直訳:門)にも出演。フランスの民族学者フランソワ・ビゾが2000年に発表した『カンボジア 運命の門』が原作となる今作は、カンボジア仏教の調査中であった1971年にクメール・ルージュによってCIAのスパイと疑われて捕えられて3ヶ月に渡って尋問を受けた体験と、数年後のブノンペン陥落後、フランス大使館の通訳としてクメール・ルージュの間に立った経験を中心に描かれています。撮影は2014年初頭に予定されていますが、共演者にはこちらにもオリヴィエ・グルメが参加。またコメディ・フランセーズの劇団員としても活躍するグレゴリー・ガドゥボワ(東京国際映画祭で上映の『魂を治す男』)の名前も入っています。

そして現在撮影中のフランソワ・オゾン監督の新作"Je suis Femme"(直訳:私は女)にも出演していますが、残念ながら、いつもオゾン作品のように事前情報がないために、どのような作品なのかは不明。主演はロマン・デュリスで、アナイス・ドゥムースティエも出演していることしか明らかにされていません。

ラファエル・ペルソナーズはサン・セバスチャン映画祭に出品され、最優秀脚本賞を受賞したベルトラン・タヴェルニエ監督の"Quai d'Orsay"(直訳:外務省)の他、ベレニス・ベジョや映画監督のエミール・クストリッツァと共演しているコメディ"Au bonheur des ogres"(直訳:残忍な者たちの幸福のために)の公開も控えています。
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by berceau-du-cinema | 2013-10-03 19:20 | CINEMA/PROJET | Comments(0)