人気ブログランキング |

<   2014年 02月 ( 2 )   > この月の画像一覧

2014年度セザール賞 発表!

b0163829_22321149.jpg
2月28日金曜日、2014年度のセザール賞の受賞式がパリのシャトレ劇場で開催されました。
b0163829_22322768.jpg
作品賞や主演男優賞など5部門を制し、この夜のスターとなったのは"Les garçons et Guillaume, à table!"のギョーム・ガリエンヌ。今作は『ママン』のタイトルで日本でも公開される模様です。カンヌ映画祭でパルムドールを受賞し、アメリカやイギリスでも多くの外国語映画賞を獲得した『アデル、ブルーは熱い色』はアデル・エグザルコプロスが新人女優賞に輝いたのみ。アメリカのアカデミー同様にセザール賞もフランスの映画関係者たちによる会員(有料)投票で決まりますが、アブデラティフ・ケシシュ監督は作品の撮影時の技術者の扱いでバッシングを受けていたこともあり、8部門にノミネートされていたにも関わらず、授賞式そのものも欠席。既に賞が諦めていたのでしょうか…
b0163829_22324628.jpg
また世界中の批評家から大絶賛を受けた『湖の見知らぬ男』は無冠。しかし作家性が強く、そしてホモセクシャルの世界を描いている今作のフランスの動員数は7万人に至らず、対する『ママン』は215万人を突破…比較はできないでしょう。
b0163829_22330079.jpg
b0163829_22331745.jpg
個人的に嬉しかったのは、やはり作家性の強い"Michael Kohlhaas”"が技術系の賞で奮闘したこと、外国語映画賞を『オーバー・ザ・ブルースカイ』が受賞したことです!
b0163829_22332372.jpg
受賞結果(発表順です):

作品賞
"Les garçons et Guillaume, à table!" 監督:ギョーム・ガリエンヌ

主演女優賞
サンドリーヌ・キベルラン "9 mois ferme"

主演男優賞
ギョーム・ガリエンヌ "Les garçons et Guillaume, à table!"

監督賞
ロマン・ポランスキー "La Venus à la fourrure"

外国映画賞
『オーバー・ザ・ブルースカイ』監督:フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン

助演女優賞
アデル・エネル "Suzanne"

短編作品賞
"Avant que de tout perdre" 監督:グザヴィエ・ルグラン

撮影賞
トマス・ハードマイアー "L’Extravagant Voyage Du Jeune Et Prodigieux T.S. Spivet"

編集賞
ヴァレリー・デセーヌ "Les garçons et Guillaume, à table!"

アニメーション賞
『モンパルナスのキキ』"Mademoiselle Kiki et les Montparnos" 監督:Amélie Harrault

脚色賞
ギョーム・ガリエンヌ "Les garçons et Guillaume, à table!"

ドキュメンタリー賞
『世界の果ての通学路』 監督:パスカル・プリッソン

新人俳優賞
ピエール・ドランドンシャン 『湖の見知らぬ男』

録音賞
ジャン=ピエール・デュレ、ジャン・マレ、メリッサ・プティジャン "Michael Kohlhaas"

美術賞
ステファン・ローゼンボーム『ムード・インディゴ うたかたの日々』

オリジナル音楽賞
Martin Wheeler "Michael Kohlhaas”"

助演男優賞
ニエル・アレストリュプ "Quai D’Orsay"

オリジナル脚本賞
アルベール・デュポンテル "9 mois ferme"

衣装賞
パスカリーヌ・シャヴァンヌ『ルノワール 陽だまりの裸婦』

初長編作品賞
"Les garçons et Guillaume, à table!" 監督:ギョーム・ガリエンヌ

新人女優賞
アデル・エグザルコプロス『アデル、ブルーは熱い色』

by berceau-du-cinema | 2014-02-28 22:31 | CINEMA/PRIX | Comments(0)

第64回ベルリン映画祭 フランス映画

第64回ベルリン映画祭 フランス映画

*コンペティション

"Aimer, boire et chanter"(2013年/フランス映画/1時間48分)
b0163829_07522148.jpg
b0163829_07522803.jpg
監督:アラン・レネ
出演:サビーヌ・アゼマ、サンドリーヌ・キベルラン、カロリーヌ・シオル、アンドレ・デュソリエ、イッポリット・ジラルド、ミシェル・ヴュイエルモーズ
シノプシス:イギリスのヨークシャー地方の田舎に住む3組のカップル。友人ジョージが余命幾ばくもないことを知り、彼らの生活が一変する。医者のコリンは妻のキャスリンにその事を告げるが、ジョージはキャスリンの初恋の人であった。またジョージは友人たちのアマチュア劇団に参加し、彼の親友である夫のジャックの浮気に悩むタマラとラブシーンを演じさせようとする。ジャックはジョージの前妻であるモニカに彼の最後を見届けるように説得しようとする。しかし3人の女性たちはそれぞれがジョージとヴァカンスに出かけるつもりでいた。
*「スモーキング/ノースモーキング」(1993年)、"‪Cœurs‬
"(2006年)に続くアラン・エイクボーンの戯曲を自由翻案した映画化。原作の"The Life of Riley"は2010年に初演されています。いつも常連俳優たちに混じって、サンドリーヌ・キベルランが初参加。フランス公開は3月26日。
追記:今回のベルリン映画祭で「映画芸術に新たな視点をもたらした」作品に授与されるアルフレッド・バウアー賞を受賞したアラン・レネ監督は3月1日に永眠し、これが遺作となってしまいました。ご冥福をお祈り申し上げます。

*アウト・オブ・コンペティション

"La Belle et la Bête"(2014年/仏独合作/1時間52分)
b0163829_07540178.jpg
b0163829_07550437.jpg
監督:クリストフ・ガンズ
出演:ヴァンサン・カッセル、レア・セドゥ、アンドレ・デュソリエ
シノプシス:1810年。船の難破で破産をした商人は6人の子供と共に移り住む。その中の一人、心優しいベルは美しい娘であった。ある日、商人は森に咲くバラを摘んでしまい、その森を支配する野獣から死を宣告されてしまう。父親の身代わりに野獣の城に向ったベルを待ち受けていたのは…
*ジャン・コクトー版が有名な『美女と野獣』の9本目の映画化は4500万ユーロをかけた大作に。1740年にヴィルヌーヴ夫人によって描かれた原作を脚色し、この寓話に新しい視点を注いでいます。フランス公開は映画祭に合わせて2月12日に。

*ベルリナーレ・スペシャル・ガラ

"Dans la cour"(2014年/フランス映画/1時間37分)
b0163829_07552691.jpg
b0163829_07554856.jpg
監督:ピエール・サルヴァドーリ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ギュスターヴ・ケルヴェルン、フェオドール・アトキン、ピオ・マルマイ
シノプシス:ミュージシャンのアントワーヌは40歳になって突然キャリアの終止符を打つことを決意する。マンションの管理人の仕事を見つけた彼は、定年退職したばかりのマティルドと知り合いに。家の中に気になるひび割れを見つけた彼女は、建物が崩壊するのではないかと考えるようになり、自分が少しずつ気が狂って行くのではないかと不安に感じる。やがて彼らの間に友情が芽生え、お互いの辛い時期を乗り越えて行く。
*コメディを得意とするピエール・サルヴァドーリ監督は今までのスタイルを捨てて挑戦した9作目の長編は、カトリーヌ・ドヌーヴのために書かれたとのこと。フランス公開は4月23日。

"Diplomatie"(2013年/仏独合作/1時間24分)
b0163829_07555984.jpg
b0163829_07560514.jpg
監督:フォルカー・シュレンドルフ
出演:アンドレ・デュソリエ、ニエル・アレストリュプ
シノプシス:1944年8月25日未明。パリの運命はドイツ国防軍のパリ市防衛司令官ディートリヒ・フォン・コルティッツの手にかかっていた。パリを破壊せよというヒットラーからの命令を受けていた。彼は命令には何でも従うことを知っていたスウェーデンのノルドリンク総領事はコルティッツの説得に当たる。
*『ブリキの太鼓』のフォルカー・シュレンドルフ監督の28本めにあたる新作はシリル・ジェリーの舞台の映画化。主演の2人は舞台でも同役を演じ、公演200回のロングランを果たしました。フランス公開は3月5日。

*パノラマ・スペシャル

"Arrête ou je continue"(2014年/フランス映画/1時間42分)
b0163829_07562013.jpg
b0163829_07562992.jpg
監督:ソフィー・フィリエール
出演:エマニュエル・ドゥヴォス、マチュー・アマルリック、アンヌ・ブロシェ
シノプシス:長年のカップルであるポンムとピエール。ポンムの連れ子も一人暮らしを始めたばかりだが、どちらかが「ここで止めるか続けるか」と言い出してもおかしくない関係に。2人の趣味はハイキングだったが、ある日、ポンムは帰山をすることを拒否し、山の中に消えてしまう。
*ソフィー・フィリエール監督作品の常連であるエマニュエル・ドゥヴォスが、マチュー・アマルリックと6回めのカップル役に!音楽はフランスでカルト的な人気のあるクリストフが担当。フランス公開は3月5日。

"Yves Saint Laurent"(2014年/フランス映画/1時間46分)
b0163829_07564099.jpg
b0163829_07564634.jpg
監督:ジャリル・レスペール
出演:ピエール・ニネイ、ギョーム・ガリエンヌ、シャルロット・ル・ボン、ローラ・スメ
シノプシス:1957年。21歳になったばかりのイヴ・サン・ローランはクリスチャン・ディオールの後継者に選ばれる。最初のコレクションに成功した彼は、公私のパートナーとなるピエール・ベルジェと出会い、彼と共に3年後に自分のブランドを設立する。
*ピエール・ベルジェの全面的なバックアップを受けた今作は、彼らの私邸やアトリエ、マラケッシュの別荘で撮影を敢行しただけではなく、オリジナルの服の他、主演のピエール・ニネイはイヴ・サン・ローランが本当につけていた眼鏡を着用することも許されたそう。フランスでは年明けの1月8日に公開され、150万人以上を動員するヒットに。

*パノラマ・ドキュメント

"Is the Man Who is Tall Happy? : An Animated Conversation with Noam Chomsky" (2013年/フランス映画/1時間28分)
b0163829_07570021.jpg
b0163829_07571855.jpg
ドキュメンタリー&アニメーション
監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:ノーム・チョムスキー、ミシェル・ゴンドリー
シノプシス:ミシェル・ゴンドリーが数回に渡って行なったアメリカの言語学者で哲学者のノーム・チョムスキーのインタビューをアニメーション化。チョムスキーの世界感とゴンドリーのが出会う。
*ゴンドリー監督はニューヨークのビデオレンタル屋でノーム・チョムスキーに関するドキュメンタリーのDVDを発見し、マサチューセッツ工科大学まで会いに行き、撮影の許可を得たそう。フランス公開は4月30日。

*フォーラム

"L'enlèvement de Michel Houellebecq"(2014年/フランス映画/92分)
b0163829_07574228.jpg
b0163829_07582869.jpg
監督:ギョーム・ニクルー
出演:ミシェル・ウエルベック、フランソワーズ・ルブラン
*2011年9月、フランスの人気作家ミシェル・ウエルベックが新刊のプロモーション中に誘拐される。しかし誘拐犯たちはなぜ誘拐したのかも誰に身代金を要求すればいいのかも分らないようだ。やがて、作家と誘拐犯の間に奇妙な関係が生まれて行く…
*モキュメンタリー(フェイク・ドキュメンタリー)です。フランス公開日は未定。

by berceau-du-cinema | 2014-02-06 07:56 | CINEMA/FESTIVAL | Comments(0)