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ジャック・オディアール監督の新作は現代版『ペルシャ人の手紙』


『君と歩く世界』のジャック・オディアール監督が3年ぶりとなる新作"Erran"の撮影を10月13日にスタ―トしました。

7本目の長編作品となる”Erran”は、スリランカのタミル族の闘士がフランスに政治亡命し、問題の絶えないパリ郊外の低所得者住宅の守衛として働く物語ですが、シャルル・ド・モンテスキューが1721年に発表した『ペルシア人の手紙』からインスピレーションを受け、カルチャーショックと現代のフランス社会が亡命者の目から描かれています。

主演の俳優はキャスティングの募集がフランスだけではなく外国でもかけられており、タミル語を話す35才から45才の東南アジア系の男性が対象になっていました。その他にも幾つかの役が一般公募されています。『預言者』のタヒール・ラヒムやレダ・カティブの時のような新たな才能の発見になるでしょうか。脚本はオディアール監督とノエ・ドゥヴレとトマ・ビドゥガンが担当。トマ・ビドゥガンは『預言者』と『君と歩く…』でもオディアール監督とタッグを組んでいますが、来年日本でも公開されるベルトラン・ボネロ監督版の"Saint Laurent"にも参加をしている脚本家です。

撮影はパリを中心に12月19日まで続けられます。カンヌに間に合うかどうか…

『君と歩く世界』が公開された後、オディアール監督はインタビューで英語による西部劇とミュージカルの企画を話していましたが、こちらは消えてしまったのでしょうか?

by berceau-du-cinema | 2014-10-17 08:41 | CINEMA/PROJET | Comments(0)

トリュフォーが断念した物語をヴァレリー・ドンゼッリ監督が映画化

今月21日に没後30周年を迎えるフランソワ・トリュフォー監督。フランスではシネマテークで回顧特集&展覧会、日本でも作品上映とジャン=ピエール・レオーの初来日と盛り上がっていますが、そのトリュフォー監督が1971年に映画化を断念したシナリオを『わたしたちの宣戦布告』のヴァレリー・ドンゼッリが映画化する"Marguerite et Julien"の撮影が10月6日からスタートします。

『突然炎のごとく』『恋のエチュード』など多くのトリュフォー作品に関わってきたジャン・グリュオーの脚本を元に、ドンゼッリ監督と公私に渡るパートナーであるジュレミー・エルカイムが執筆した脚本は、北フランスの小さな街トゥルラヴィルに住む貴族ラヴァレ家の息子ジュリアンと娘マルグリットの実話がベース。11人兄弟の中でも4つ違いの2人は幼少時代から仲がよかったのですが、成長し、お互いを愛し合うようになってしまいます。13才になったジュリアンは寄宿学校に送られ、3年後に故郷に戻ると、マルグリットは32才年上の裕福な男性の元に嫁ぐ事に。結婚生活に耐えきれなくなった妹は、兄と逃亡を図りますが、社会の醜聞の的になり、悲劇を迎える…という物語です。
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この実話は画家のピエール・ミニャールが”Marguerite et les amours”というタイトルで描いた他、多くの書物も発行されています。最近では女性作家のジュリエット・バンゾーニがインスピレーションを受けた小説””La Florentine”を1988年に発表しています。

主演はジュレミー・エルカイムとアナイス・ドムスティエ。その他、オレリア・プティやフレデリック・ピエルロら演技派の俳優や、サミ・フレーやジェラルディン・チャップリンも出演しています。撮影は12月まで物語の舞台になったラヴァレ城とイル・ド・フランス地方で行なわれます。
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by berceau-du-cinema | 2014-10-03 08:11 | CINEMA/PROJET | Comments(0)